【今回のラインナップ】
✅ デポルティーボ・ラ・コルーニャ [2位躍進&SD契約延長で1部昇格へ一直線]
✅ スポルティング・ヒホン [冬の目玉CBクエンカが4ヶ月の重傷から復帰へ]
✅ コルドバCF [泥沼6連敗で降格危機、アニア監督は守備再編でミランデス戦へ]
✅ CDミランデス [最下位も前節撃破で復調の兆し、C・フェルナンデスが11発と爆発]
✅ UDラス・パルマス [日本人FW宮代大聖が3G1Aと躍動、PO進出の絶対的キーマンに]
✅ CDレガネス [降格圏沈む中、驚異のスタッツを誇るドゥクが孤軍奮闘]
✅ グラナダCF [パチェタ体制で苦境、冬加入のディアビも出場伸びず]
✅ クルトゥラル・レオネサ [21位低迷も、バルジッチが母国代表を辞退し残留へ決意]
✅ CDカステリョン [昇格プレッシャーで失速、アルバセテ戦で復調なるか]
✅ 冬の移籍・不発組 [サラゴサやラシンなど、新戦力が全く機能しない厳しい現状]
■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ】
クラブはフェルナンド・ソリアーノSD(スポーツディレクター)との契約を2029年まで延長した。2023年夏の就任後、2部昇格を果たしてチームを安定させ、今季はオスカール・ヒルサンスを経てアントニオ・イダルゴ監督への交代を断行。その結果、チームは現在自動昇格圏の2位と躍進している。また、Bチーム(ファブリル)のマヌエル・パブロ監督も2028年まで契約を延長した (via SPORT)。ピッチ上では、1月に加入したGKアルバロ・フェルロが12試合に先発し、確固たる守護神として定着。チームは直近2連勝中で、95分まで走り切る驚異的なスタミナと最後まで諦めない強靭なメンタリティで逆転勝利を重ねている。戦術面では、マンツーマンプレス対策として自陣でのショートパスを避け、前線へのロングボールを多用するイダルゴ監督の指示が機能している。今週末のスポルティング・ヒホン戦(エル・モリノン)には多くのサポーターが駆けつける予定であり、負傷明けのイェレマイもチームメイトのサポートを受けながら、1〜2試合でベストな状態に戻る見込みだ (via AS)。
■【スポルティング・ヒホン】
クラブが「クラブの日」を巡る対応で周囲から厳しい視線を浴びる中、ホームのエル・モリノンでデポルティーボを迎え撃つ重要な一戦を控えている。この大一番に向けて最大の朗報となったのが、冬の移籍市場で最終ラインの目玉として獲得したCBアンドレス・クエンカの復帰である。彼はデビュー戦で左ハムストリング断裂という重傷を負い、4ヶ月以上もの長期離脱を余儀なくされていたが、二部練習などで急ピッチで調整を進め、ついにグループ練習に合流。戦列復帰への準備を完全に整えている (via SPORT)。
■【コルドバCF】
イバン・アニア監督率いるチームは、直近のアウェイでのブルゴス戦で4-0の大敗を喫し、クラブの2部史上最悪となる泥沼の6連敗(勝ち点0)に陥っている。昇格プレーオフ争いから一転して降格の危機に直面しており、金曜日にホームのエル・アルカンヘルで行われる最下位ミランデス戦は背水の一陣となる。アニア監督は「結果ほど内容は悪くない」と強調しつつ、ハイプレスと敵陣でのアグレッシブなプレーを取り戻すようチームに要求している (via Estadio Deportivo)。この試合ではダニ・レケナ(U-21スペイン代表招集)、カルロス・マリン、フアン・マリア・アルセド、フランク・フォメジェム、アルバロ・トリジ(ハムストリング負傷)が欠場。守備の立て直しを図るべく、右SBにカルロス・アルバランが復帰し、CBはアレックス・マルティンを外してルベン・アルベスとシャビ・シンテスがコンビを組み、左SBには守備固めとしてイグナシ・ビララサを起用する見込みだ。中盤はミケル・ゴティやハコボのトップ下起用が機能しなかったため、デル・モラル、イスマ・ルイス、そしてペドロ・オルティス(またはテオ・ジダン)を並べた3センターへの回帰が予想される。両翼にはクリスティアン・カラセドとアディルソン・メンデス(またはハコボ)、1トップには5試合無得点ながらアドリアン・フエンテスが引き続き起用される濃厚だ (via SPORT)。
■【CDミランデス】
アンチョン・ムネタ監督率いるチームは勝ち点27で最下位に沈み、残留圏まで9ポイント差と非常に苦しい状況にあるが、前節はバジャドリードから劇的な勝利を挙げて勢いを取り戻している。最大の武器はレアル・ソシエダからレンタル中のFWカルロス・フェルナンデスだ。今季ここまで11ゴールを叩き出し、リーグ得点ランキング6位タイに位置するだけでなく、チーム総得点(30)の3分の1以上を一人で稼ぎ出す絶対的な大黒柱となっている。彼にハビ・エルナンデス(4点)やラフェル・ブサ(3点)が続いているが、アルベルト・マリは1週間前の手術により離脱中で、パブロ・ロペスも欠場となる (via SPORT)。また、冬にエルチェからレンタルで加わったヒスパノ・モロッコ人のMFアリ・ウアリも482分に出場して1アシストを記録。アンドゥバでのプレーが評価されてU-23モロッコ代表に選出されるなど、確かな存在感を示している (via SPORT)。
■【UDラス・パルマス】
ルイス・ガルシア監督の下、トップ6入りと昇格プレーオフ(PO)進出に向けて力強く前進している。最大のキーマンとなっているのが、冬の移籍市場でヴィッセル神戸から加入した日本人FWの宮代大聖(Taisei Miyashiro)だ。10試合中8試合(先発6試合)に出場し、536分間で3ゴール1アシストと大ブレイクを果たしている。買取オプションは290万ユーロに設定されており、ヘセ・ロドリゲスやサンドロ・ラミレスの今後の去就次第では完全移籍の可能性が極めて高い (via SPORT)。ロッカールームではヘセと英語でコミュニケーションを取り、スペイン語の習得にも熱心に取り組んでおり、クレメンテら同僚からはその規律正しさと戦術理解度の高さが絶賛されている。今夏の親善試合でバルセロナから奪ったゴールがフロックではないことを完全に証明した形だ。日本代表からは外れたものの(EAFF E-1選手権での出場歴はあるが今回は招集外)、6月14日と21日に予定されているPO(W杯と日程が重複)に専念できるため、クラブにとってはむしろ朗報となっている。なお、アマトゥッチも代表には呼ばれずチームに残留するが、ヘルツォグは次節エイバル戦を欠場する (via SPORT)。
■【CDレガネス】
サラリーキャップの余裕から昇格争いの主役と期待されながらも、現在は降格圏に沈むという大誤算のシーズンを送っている。その暗闇の中で唯一の希望となっているのが、ルイス・エンリケス・デ・バロス・ロペス、通称ドゥク(Duk)だ。彼はこれまで4ゴール5アシストを記録し、セウタ戦の大勝時にはメレロやフアン・クルスのゴールを鮮やかに演出した。特筆すべきはその異次元のスタッツで、90分あたりのデュエル総数(29.98回)と攻撃デュエル(17.98回)でリーグ堂々の1位。さらにドリブル試行(7.78回)で2位、タックル数(0.75回)で5位と、攻守にわたってリーグ最高峰のパフォーマンスを見せている。この大活躍により、W杯でスペインと同組に入ったカーボベルデ代表への復帰も現実味を帯びている。また、クラブは同時に、不動の左SBエンリク・フランケサ(29歳)と2028年6月30日まで契約を延長し、怪我から復帰した守備の要をしっかりと確保した (via MARCA)。
■【グラナダCF】
パチェタ監督の下で3部(Primera RFEF)降格回避に向けた苦闘が続いている。冬の移籍市場でエルチェからレンタルで獲得したバンボ・ディアビは、恥骨炎からの復調を期してロス・カルメネスへやって来たものの、加入後2ヶ月が経過してもわずか133分の出場にとどまっており、期待された守備の起爆剤には全くなれていない (via SPORT)。
■【クルトゥラル・レオネサ】
ルベン・デ・ラ・バレラ監督率いるチームは、残留圏から8ポイントも離された21位と絶望的な状況にある。しかし、エルチェからレンタル中の21歳のクロアチア人CBマティア・バルジッチは26試合に出場し、絶対的なレギュラーとして最終ラインに君臨している。彼はクラブの窮地を救うため、今回のU-21クロアチア代表への招集を自ら辞退し、チームの2部残留に全てを懸ける熱い覚悟を示している (via SPORT)。
■【CDカステリョン】
自動昇格への極度のプレッシャーからか深刻なスランプに陥り、成績が急降下している。専門ポッドキャスト『Conexión Orellut』でも、戦術面の不備と選手たちの自信喪失という両面から厳しい分析がなされており、今週末のアウェイでのアルバセテ戦で本来のアグレッシブな姿を取り戻せるかが、シーズン終盤の最大の焦点となっている (via SPORT)。
■【冬の移籍・不発組(セグンダ各チーム)】
冬の移籍市場で加入したものの、全く機能していない選手が続出しており、各クラブの頭痛の種となっている。レアル・サラゴサのウィリー・アガダはエイバル戦で28分、アンドラ戦で16分と、合計わずか44分のみの出場。FCアンドラのマルク・カルドナもRソシエダB戦などの計3試合で29分にとどまっている。レアル・バジャドリードがユトレヒトから借り受けたノア・オヒオはコルドバ戦で12分間デビューした直後に負傷し、6試合連続で欠場中。ブルゴスCFがオビエドから借りたオイエル・ルエンゴに至っては、昇格の立役者という実績を持ちながらわずか8分の出場だ。ミランデスに復帰したホアキン・フェルナンデスも怪我で15分しかプレーできていない。さらに、ラシン・サンタンデールがエルフスボリから200万ユーロを投じて獲得したスウェーデン人GKシモン・エリクソンは、ホキン・エスキエタの壁に阻まれ出場ゼロ。カディスがウエスカから獲得したセルヒオ・アリバスも未だに出番がない状態となっている (via MARCA)。
【本日の総括】
2部リーグ(LALIGA Hypermotion)は終盤戦に突入し、昇格と降格を巡る各チームの明暗がくっきりと分かれ始めている。デポルティーボやラス・パルマスが好調を維持して昇格戦線を力強く牽引する一方で、カステリョンはプレッシャーに苦しみ急失速。降格圏では泥沼のコルドバや大誤算のレガネスが危機に瀕しており、ミランデスのカルロス・フェルナンデスやレガネスのドゥクといった個の圧倒的な力に依存するサバイバルゲームが激化している。また、冬の補強がチームの救世主となる(クエンカや宮代大聖など)か、完全な不発に終わるか(サラゴサやラシン等の新戦力)が、最終的な勢力図を大きく左右する決定的な要因となっている。
