【今回のラインナップ】

 

✅ FCアンドラ&アルバセテ ピケが審判への暴言で重処分、クラブもスタジアム一部閉鎖

✅ CDミランデス カルロス・フェルナンデスが16ゴールの大活躍で残留の立役者に

✅ UDラス・パルマス&UDアルメリア 奇跡の自動昇格へ、勝ち点4差の直接対決を前に必勝を誓う

✅ デポルティボ・デ・ラ・コルーニャ 19勝の快進撃、驚異の勝負強さで自動昇格争いに食い込む

✅ SDエイバル&マラガCF マラガが直接対決を制しプレーオフ圏内維持、エイバルは痛い敗戦

✅ レアル・サラゴサ 降格危機でファンが暴徒化、選手の自宅襲撃など異常事態に

✅ ラシン・サンタンデール リーグ最多22勝で自動昇格を牽引、アリバスが24ゴールの爆発

✅ カディスCF 降格圏のサラゴサから追われる残留ライン、次節はデポルティボと死闘へ

✅ CDレガネス デポルティボに敗戦し、手痛い勝ち点の取りこぼし

 

■【FCアンドラ / アルバセテ】

アルバセテがアウェイでFCアンドラに0-1(得点者: JoGo)で勝利した試合の直後、FCアンドラのオーナーでありテクニカルチームの責任者も務めるジェラール・ピケが審判団に対して深刻な暴言と脅迫を行い、RFEF規律委員会から6試合のベンチ入り禁止と2ヶ月の資格停止という極めて重い処分を下された。ピケは試合ハーフタイムからアロンソ・デ・エナ・ウルフ主審に対して執拗な抗議を行い、ロッカールームの入り口まで数センチの距離で追いかけながら「今すぐ報告書に書きやがれ!」と怒鳴り散らした。さらに試合終了後、駐車場へ向かう審判団に対し「お前ら護衛をつけて帰れよ、襲われないようにな」「他の国ならお前らボコボコにされてるぞ、アンドラは文明国だからな」などと発言したことが審判の報告書に記録されている。

また、クラブのフェラン・ビラセカ会長も審判への暴行未遂(胸で押し退け、拳を振り上げて治安部隊に制止された)により4ヶ月の資格停止、スポーツディレクターのジャウメ・ノゲスも「事故に遭えばいいのに」との暴言で6試合の出場停止と2ヶ月の資格停止処分を受けた。その他、クリスティアン・ランサローテ(デレゲート)が3試合、カルレス・マンソ(テクニカルスタッフ)が1試合、エンリケ・アグド(理学療法士)が1試合、ジョナタン・バルレアル(用具係)が1試合、ダニエル・オルティス(GKコーチ)が2試合の出場停止となっており、クラブ全体に甚大な影響が及んでいる。

さらにクラブに対しても1,500ユーロの罰金と、今後2試合にわたりスタジアム(会長席およびVIPエリア)の一部閉鎖処分が下された。アンドラ側は審判の報告書の内容が事実と異なると主張しており、名誉回復のための法的措置も辞さない構えを見せている。なお、次節の日曜日13:00に控えるUDラス・パルマス戦(LaLiga TV放送)ではアイトール・イェトがベンチで急遽指揮を執る見込みとなっている。(via SPORT)

アルバセテはこの勝利で貴重な勝ち点3を獲得し、アンドラは降格圏での苦しい戦いに加えてピッチ外での大混乱に直面している。(via ElDesmarque)

 

■【CDミランデス】

レアル・ソシエダからのローンで加入しているカルロス・フェルナンデスが、今季32試合中28試合に先発出場し16ゴールを挙げる大車輪の活躍を見せている。彼の得点力はミランデスを残留争いの中で最後まで戦える位置に引き上げた最大の要因と評価されている。ソシエダとの契約は2027年6月30日まで残っているものの、既にスビエタ(ソシエダの練習場)では来季の構想外となっており、クラブはフリーでの放出や売却益の一部保持などを含めた契約解除を検討している。この見事なパフォーマンスを受けて、過去に所属経験のあるグラナダ(ゴンサロ・ペティティの穴埋めとして)やカディスなど、複数のクラブが今夏の獲得に強い関心を示している。(via Estadio Deportivo)

 

■【UDラス・パルマス / UDアルメリア】

UDラス・パルマスはルイス・ガルシア監督のもと、残り4節で自動昇格圏に位置するアルメリア(現在勝ち点差4)を逆転するという過酷なミッションに挑んでいる。奇しくも2021/22シーズンのバジャドリード(ロケ・メサ在籍時)や、2022/23シーズンのピミエンタ監督時代に見せた「終盤の大逆転劇」を再現すべく、アウェイ戦でもパフォーマンスを落とさないことが鍵とされている。

次節はホームでFCアンドラと対戦し、その後はデポルティボ戦、サラゴサ戦が控えている。そして最大の山場となるのが、5月16日(土)17:30(Televisión Canaria放送)に行われる敵地でのアルメリアとの直接対決である。

一方、追われる立場のアルメリアは今季21勝を挙げて自動昇格圏を死守しており、アンドレス・マルティンが個人で20ゴールを叩き出す圧倒的な攻撃力を誇っている。(via SPORT)

 

■【デポルティボ・デ・ラ・コルーニャ】

アントニオ・イダルゴ監督率いるデポルティボは、2026年に入ってから「苦しみながら勝つ」驚異的な勝負強さとレジリエンスを身につけ、自動昇格を争うラシン・サンタンデールやアルメリアと互角の戦いを繰り広げている。今季はすでに19勝を挙げ、敗戦はリーグ最少タイの8敗のみ。直近19試合で10勝6分3敗、さらに直近9試合(3月8日のグラナダ戦敗北以降)は5勝4分で無敗を維持している。

特筆すべきは、全ゴールの約半数が試合の残り15分で生まれている点だ。前節のレガネス戦(デポルティボ勝利)では、負傷欠場したストイチコフに代わって出場したノエ・カリージョが決勝点を奪い、クラブと2029年まで(さらに1年の延長オプション付き)契約を延長したばかりの19歳の若手が大仕事をやってのけた。また、スーパーサブのザカリア・エダシュリも途中出場から8ゴールに直接関与するなど、選手層の厚さが際立つ。

チームは今週木曜日の午後にア・コルーニャ空港から直行便でヘレス経由でカディスへ移動し、ルーカス・ペレスとイマノル・イディアケスが立ちはだかる残留に必死なカディスCFとの激闘(ヌエボ・ミランディージャ)に臨む。手術を受けたダビド・メジャは今季絶望となりカディス遠征の唯一の欠場者となったが、ストイチコフは右膝にテーピングを巻きながらも火曜日の練習に復帰しており、次節の出場が期待されている。また、第3GKのエリック・プエルトやクリスティアン・エレーラらが遠征メンバーから外れる見込みとなっている。(via SPORT)

 

■【SDエイバル / マラガCF】

昇格プレーオフ圏内の死守と自動昇格を狙う両チームがイプルーアで直接対決を行い、アウェイのマラガが2-4でエイバルを打ち破った。この結果、マラガは勝ち点63でプレーオフ圏内をがっちりキープ。一方、ベニャト・サン・ホセ監督率いるエイバルは勝ち点61の8位にとどまり、プレーオフ圏内まで2ポイント差と後退を余儀なくされた。

エイバルは次節、残留を争うミランデスと敵地アンドゥバで対戦し、その後はクルトゥラル・レオネサ(アウェイ)、コルドバ(ホーム)、最終節のカステリョン戦(アウェイ)と厳しいカードが続く。ペル・ノラスコアインの負傷によりディフェンスリーダーに定着したアリツ・アランバリは「守備面での自信はある。自動昇格は常に頭にあるが、前節の敗戦が示す通りまずは次節のミランデス戦に勝つことだ」と気を引き締めている。彼は今夏で契約最終年を迎えるが、エイバルでの1部昇格を熱望している。(via Estadio Deportivo)

なお、マラガCFはアブダラ・ベン・バレク(選手、監督、育成責任者など多岐にわたりクラブに貢献した89歳のレジェンド)への敬意を表し、シウダー・デポルティーバの第1ピッチに彼の名前を冠する式典を盛大に開催した。式典にはブラヒム、フイセン、マリオ・ウシジョス、ポルティージョ、フアンミ、オンティベロスら多くの教え子たちがビデオメッセージを寄せた。(via SPORT)

 

■【レアル・サラゴサ】

ダビド・ナバロ監督率いる名門サラゴサが、残り4節で残留ライン(カディス)から4ポイント差の21位(勝ち点35)に沈んでおり、1部RFEF降格という歴史的危機に直面している。

この絶望的な状況により、一部の過激なファンが暴徒化。役員や選手の自宅、クラブ施設が襲撃・落書きされる異常事態に発展している。冬の移籍市場でエールディビジのNECからレンタル加入(ベティスが将来の売却益の割合を保有)し、これまで2ゴール1アシストを記録しているロベル・ゴンサレスは、記者会見で「昨夜、自宅のドアが破壊され、落書きされた。スタジアムでのブーイングや批判は完全に尊重するが、家族や子供たちが恐怖を感じたり、妻が一人で家にいるのを怖がるような一線を超えた行為はチームの利益に全くならない。これで選手がより走るようになると勘違いしているなら大間違いだ」と怒りと恐怖を告発した。以前にもラウル・グティがグラナダ戦後に同様の被害に遭っている。

クラブは公式声明を発表し、「現在のスポーツ面での厳しい状況の責任は100%我々にあるが、脅迫や暴力の扇動は決して正当化されない、越えてはならないレッドラインだ。これは大多数のサラゴサファンを代表するものではない」と事態を強く非難。当局に報告した上で、次節のレアル・バジャドリード戦に向けた一致団結を呼びかけている。(via ElDesmarque)

 

■【ラシン・サンタンデール】

今季のセグンダで最も多い22勝を挙げており、自動昇格の最有力候補としてリーグを牽引している。攻撃の核であるセルヒオ・アリバスが個人で24ゴールを記録する驚異的な爆発力を見せており、チームの快進撃を支える絶対的な存在となっている。(via SPORT)

 

■【カディスCF】

現在残留ラインぎりぎりの位置(勝ち点39)におり、降格圏のサラゴサから勝ち点4差で追われるプレッシャーの中で戦っている。次節はホームのヌエボ・ミランディージャに絶好調のデポルティボを迎え撃つ。ルーカス・ペレスとイマノル・イディアケスが立ちはだかり、「命懸け」の残留争いに挑む過酷な試合となる。(via SPORT)

 

■【CDレガネス】

前節、昇格を争うデポルティボと対戦し、相手の若手ノエ・カリージョに痛恨の決勝点を許して敗戦を喫した。(via SPORT)

 

【本日の総括】

 

ラシン・サンタンデール、アルメリア、デポルティボ、ラス・パルマスによる自動昇格争いは熾烈を極めており、特に終盤の圧倒的な得点力と無敗記録を誇るデポルティボの勢いが際立っている。プレーオフ圏内ではマラガがエイバルとの直接対決を制して優位に立った一方で、エイバルは痛い足踏みとなった。

残留争いでは、ミランデスがカルロス・フェルナンデスのゴール量産で望みをつなぐ中、カディスがボーダーライン上で必死に踏みとどまっている。名門サラゴサは絶望的な状況からファンの暴徒化という最悪の事態を招いており、残り4節で劇的な巻き返しがなければクラブ史に残る暗黒期を迎えることになる。さらにFCアンドラはピケの暴言による重処分でクラブ全体が揺らいでおり、ピッチ内外で極限のプレッシャーがかかるセグンダの終盤戦から全く目が離せない。