【今回のラインナップ】

 

✅ CD Tenerife [1部RFEF優勝で2部へ昇格!マイケル・メサの去就に注目が集まる]

 

✅ Granada CF [逸材オスカル・ナアセイの急成長と立ちはだかる壁]

 

✅ Cádiz CF [3部降格の危機でファン集団が一時休戦宣言も、オカンポの行動に批判殺到]

 

✅ UD Las Palmas [1部自動昇格へ王手!熱狂的ファンがアンドラ遠征へ大挙して集結]

 

✅ Deportivo de La Coruña [ベンチメンバーの大活躍で1部昇格戦線に躍り出る]

 

✅ Málaga CF [チュペテとニーニョの若手コンビが大爆発し1部昇格へ猛進]

 

✅ Real Zaragoza [史上最悪の勝ち点ペースで3部降格の危機に瀕する]

 

■【CD Tenerife】

テネリフェは見事に1部RFEFで優勝を果たし、数学的にセグンダ・ディビシオン(2部)への昇格を決定させた。ラ・ラグーナ出身でチームの11番を背負うマイケル・メサは、バラカルド戦で2-0となる追加点を挙げて昇格の立役者となり、地元市庁舎での公式レセプションでも最大の主役として大きな称賛を浴びている。今季アルバロ・セルベラ監督のもとでの出場機会は限られていたものの、個人よりもチームを優先し、絶対的な献身を見せ続けた。昇格に伴い選手の給与水準が大幅に上昇するため、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の規定を考慮し、スポーツディレクターは早期の決断を迫られている。クラブ側は彼の契約継続に疑問を抱いている部分もあるが、メサ自身は「この映画はまだ続く」と残留を強く希望。「セグンダ・ディビシオンの厳しさはよく知っている。この勢いと野心を利用して戦いたい」と、2部リーグでの挑戦に並々ならぬ意欲を見せている (via SPORT)。

 

■【Granada CF】

グラナダでは、ガーナ出身の19歳のDFオスカル・ナアセイ(2005年生まれ)が大きな話題となっている。2023年に母国のエマニュエル・シティ・アカデミーから加入後、1部RFEFのレクレアティーボ・グラナダを経て、フラン・エスクリバ前監督のもとでトップチームデビューを果たした。その後、パチェタ監督が就任すると、恵まれた体格と的確なビルドアップ能力を武器に右サイドバックの絶対的レギュラーに定着。一時はレアル・マドリードがBチーム用に獲得を狙ったものの、グラナダは1000万ユーロの契約解除金を満額要求し、彼を固守した。しかし、第28節以降は集中力の欠如から失点に直結するミスが目立ち始め、直近のアルメリア戦でも複数の失点に関与したことで、サラゴサ戦ではベンチスタートに降格となった。クラブは彼を将来の重要な戦力と見なしているものの、トップレベルでの安定感という新たな課題に直面している状況である (via AS)。

 

■【Cádiz CF】

カディスは深刻なスポーツ的・制度的危機に瀕している。前半戦はプレーオフ圏内に位置していたものの急失速し、現在は降格圏(ウエスカがボーダーライン)までわずか3ポイント差の18位に沈んでおり、プリメーラRFEF(3部)降格の現実味が帯びている。クラブの筆頭株主であるマヌエル・ビスカイノ会長とラファエル・コントレラス副会長への批判が強まる中、サポーター集団「ブリガダス・アマリージャス」は長文の声明を発表。経営陣の個人的利益を優先する姿勢や「馬鹿げた」チケットプロモーションを厳しく非難しつつも、残りの4試合に向けては経営陣との争いを一時休戦し、チームを救うために全力で応援することをサポーター全体に呼びかけた (via Estadio Deportivo)。しかし、クルトゥラル・レオネサとの痛恨の引き分け直後、ブリアン・オカンポがフェリア(祭り)を楽しんでいる写真をSNSに投稿したことで、ファンの怒りが爆発。降格の危機に瀕しているチーム状況でのプロ意識の欠如に対し、ネット上で猛烈な非難が殺到しており、ロッカールームとファンの間の摩擦は極限状態に達している (via ElDesmarque)。

 

■【UD Las Palmas】

ラス・パルマスはルイス・ガルシア監督のもと、プリメーラ(1部)への自動昇格に向けて熱気を帯びている。次節のFCアンドラ戦に向けて、熱狂的なファンがアウェイ遠征を次々と企画。旅行代理店のアドリアン・ブリト氏が主催する400ユーロのツアー(グラン・カナリアからバルセロナへのフライト、4つ星ホテル、バス送迎込み)には71名が参加する。熱烈な年間シート保持者であるホセ・フアン・クルス氏も、妻や子供、6歳の孫を含む9人の家族全員でアンドラへ駆けつける予定だ。チームは今後、アンドラ、アルメリア、そして最終節のデポルティーボ(リアソール)との重要な3試合(3つの決勝戦)を控えており、ファンは「プレーオフはくじ引きのようなもの。直接昇格を決めなければならない」と、敵地での圧倒的なサポートを約束している (via SPORT)。

 

■【Deportivo de La Coruña】

アントニオ・イダルゴ監督率いるデポルティーボは、驚異的なベンチメンバーの活躍で1部昇格戦線に躍り出ている。今季チームが挙げた59ゴールのうち、実に20%に当たる14ゴールが途中出場の選手によるものである。特にザカリア・エダチュリは16試合・322分の途中出場で6ゴール2アシストを記録し、セグンダ最高のスーパーサブとして君臨。他にもサムエレ・ムラッティエリ(4ゴール)、ストイチコフ(1ゴール1アシスト)、ダビド・メジャ、ビル・ンソンゴ、ノエ・カリージョ(各1ゴール)らが途中出場から結果を出している。直近のレガネス戦でもエダチュリとカリージョの活躍で勝利を収めた。控え選手の活躍がもたらした勝ち点は14ポイントに上り、これがなければ現在勝ち点54の10位にとどまっていたはずである。また、決勝点を挙げた19歳のMFノエ・カリージョとは、2029年6月までの契約延長(1年の延長オプション付き)を正式に発表し、チームの士気は最高潮に達している (via SPORT / MARCA)。

 

■【Málaga CF】

フネス監督率いるマラガでは、若手2トップが歴史的な大爆発を見せている。コルドバ出身のチュペテ(19ゴール、うち7試合で2ゴールを記録しピチーチ賞に接近中)と、アトレティコ・マドリードの下部組織出身の21歳アドリアン・ニーニョ(11ゴール)の「ベビー」コンビが合計30ゴールを叩き出している。この記録は、2000-2001シーズンにホアキン・ペイロ監督のもとでダリオ・シルバとデリー・バルデスが記録した「ダブルD」の伝説的な30ゴールに匹敵する数字である。直近のイプルアでのエイバル戦でも、チュペテの先制点とニーニョの2ゴールで劇的な逆転勝利を収めた。現在チーム全体で66ゴールを記録しており、1998-1999シーズンの72ゴールや2007-2008シーズンの58ゴールを超え、セグンダにおけるクラブ史上最多得点記録を更新する勢いで1部昇格へ猛進している (via MARCA)。

 

■【Real Zaragoza】

レアル・サラゴサはクラブ史上最悪のスポーツ的危機に直面している。ダニ・ナバロ監督が指揮を執るものの、38節を終えた時点で勝ち点35しか獲得できず21位に沈んでいる。グラナダ戦での敗北により、残留ライン(カディスが勝ち点39で18位)まで4ポイント差に広がり、ファンはすでにチームへの信頼を完全に失っている。残り4試合(12ポイント分)を全勝しても勝ち点47にとどまり、これは勝利が3ポイント制となった1997-1998シーズン以降でクラブ史上最低の勝ち点となる見込みである。スポーツディレクターのラロ・アランテギは、プリメーラRFEF(3部)への降格という最悪のシナリオも想定した来季の編成準備を余儀なくされており、名門クラブはかつてないほどのどん底に立たされている (via ElDesmarque)。

 

【本日の総括】

LALIGA Hypermotionの終盤戦は、上位と下位で明暗がくっきりと分かれる残酷な展開となっている。デポルティーボ、マラガ、ラス・パルマスが驚異的な得点力や圧倒的な選手層の厚さを武器に1部自動昇格へ向けて強烈なスパートをかける一方で、古豪のレアル・サラゴサやカディスは深刻な不振と内紛に陥り、3部降格の瀬戸際に立たされている。特に若手選手の台頭やスーパーサブの活躍が上位チームの躍進を支えており、残り数節の「決勝戦」が来季のスペインサッカーの勢力図を完全に塗り替えることになるだろう。