監督交代劇: アレッシオ・リスチ監督が就任1年目で解任

オサスナは月曜日、アレッシオ・リスチ監督の解任を公式に発表した。昨夏にミランデスでの好成績を引っ提げてやってきて、ビセンテ・モレノの後任として2年契約を結んでいたイタリア人指揮官は、わずか1シーズンでクラブを去ることになった。ブラウリオ・バスケスSDの体制下におけるトップリーグでの戦いにおいて、ハゴバ・アラサテやビセンテ・モレノは自ら辞任する形をとっていたため、クラブ側が監督を解任するのはこれが初となる。

解任の決定打となったのは、シーズン終盤の歴史的な大失速だ。第33節のセビージャ戦に2-1で勝利して勝ち点42に到達した時点では、降格圏から8ポイントの差をつけ、6位ヘタフェとはわずか2ポイント差でヨーロッパ進出も十分に視野に入っていた。しかし、そこからバルセロナ、レバンテ、アトレティコ・マドリード、エスパニョール、そして最終節のヘタフェ相手に悪夢の5連敗を喫してしまった。

敵地コリセウムで行われた最終節のヘタフェ戦に0-1で敗れたオサスナは、同時刻のジローナ対エルチェ戦でミチェル監督率いるジローナが勝てばセグンダ降格という絶体絶命の状況に追い込まれた。ファンが息を呑んで見守る中、ジローナの試合が引き分けに終わったため、マジョルカと並ぶ勝ち点42の17位で辛くも残留を果たした。リスチ監督は試合後の会見で『調子の悪かった3週間が、それまでの成果を帳消しにすることはあってはならない』と訴えていたが、結果とフィーリングの悪化がフロントに契約継続の信頼を失わせる結果となった。

リスチ体制でのトップリーグ初挑戦は、公式戦42試合(リーグ戦38試合、コパ・デル・レイ4試合)で14勝9分19敗、63得点61失点という成績で幕を閉じた。

クラブは公式声明を発表し、次のように述べている。『オサスナとアレッシオ・リスチは道を違えることになりました。クラブは、イタリア人監督がロヒージョスを指揮した今シーズンに見せた献身、努力、コミットメント、そしてこの期間中のソシオ、ファン、理事会、従業員に対する素晴らしい対応に感謝したいと思います。また、就任初日からオサスナの精神に溶け込み、非の打ち所のない働きを見せたコーチングスタッフのアルベルト・ヒネス、ダリオ・ナバーロ、ジャンルカ・トロイロ、ジョアン・ガルシアにも感謝の意を表します。アレッシオと彼のスタッフの今後のキャリアでの幸運を祈っています』。

なお、オサスナにとって過去4年間で4人目となる新監督の候補には、元レアル・ソシエダ指揮官のイマノル・アルグアシルの名前が挙がっている。(via Estadio Deportivo / SPORT / AS / MARCA)

ビクトル・ムニョスのW杯代表選出と移籍市場での人気沸騰

オサスナのウインガーであるビクトル・ムニョスが、アメリカ・メキシコ・カナダで開催される2026年ワールドカップのスペイン代表メンバー26名に堂々の選出を果たした。終盤戦は負傷により欠場を余儀なくされたものの、今シーズンのリーグ戦で6ゴール5アシストを記録し、チームの1部残留に極めて重要な役割を果たしたことが高く評価された。

スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、ムニョスを招集した理由について次のように語っている。『彼はトップリーグに登場し、素晴らしいエネルギーとパフォーマンスを見せてくれました。スピード、強度の変化、試合のリズムを変える力があり、インサイドハーフとしてもプレーできます。多くの試合で彼を必要とすることになるでしょうし、彼はとても大きな希望に満ちています。彼がそうであることを嬉しく思います』。また、代表合流時の微笑ましいエピソードも明かした。『彼が初めて来た時はほとんど口をきかず、私の目も見ませんでした。しかし、その日の午後には選手たちの輪に入り、挨拶を交わし、部屋でゲームをするなどすっかり馴染んでいました』。

代表ではニコ・ウィリアムズやラミン・ヤマルに次ぐ立ち位置からのスタートが予想されるが、試合の流れを変える起爆剤として重要な役割を担うことになる。

そんな大ブレイク中のムニョスには、移籍市場でも熱視線が注がれている。レアル・マドリードの下部組織出身である彼には、2026年6月以降に行使可能な800万ユーロの優先買い戻しオプションが設定されている。現在の市場価値は2000万ユーロとされており、オサスナとの契約解除金は4000万ユーロに設定されているため、マドリードにとっては非常に魅力的なオプションとなっている。レアル・マドリードの会長選(6月7日)後にこのオプションが実行される可能性が指摘されているが、オサスナのブラウリオ・バスケスSDは『マドリードが買い戻しオプションを行使するのは彼をトップチームに残す場合のみであり、ビジネスの転売目的ではない』と語っている。

一方で、プレミアリーグの2クラブも彼の動向を注視している。ウナイ・エメリ監督の下で今季のヨーロッパリーグを制し、プレミアリーグ4位に入ったアストン・ヴィラと、アンソニー・ゴードンのバイエルン・ミュンヘンへの移籍が濃厚で後釜を探しているニューカッスルが、ムニョスの獲得に関心を示している。ワールドカップでの活躍次第では、さらに争奪戦が激化することになる。(via ElDesmarque / Mundo Deportivo / MARCA)

メスタージャを騒がせたオサスナの「幻のゴール」

土曜日に行われたオサスナ対ヘタフェの最終戦は、他会場にも大きな影響を与えていた。メスタージャで行われていたバレンシア対バルセロナの試合中、バレンシアのファンがオサスナの「ゴール」の知らせを受けて大歓声を上げる一幕があった。オサスナがヘタフェから得点を奪っていれば、バレンシアがヨーロッパ・カンファレンスリーグ出場権を獲得できる可能性があったからだ。しかし、実際にはこの「幻のゴール」はスコアボードに記録されておらず、ベンチにいたバレンシアのFWウーゴ・ドゥロらがスマートフォンで状況を確認し、全く理解できずに困惑する事態となった。結局オサスナはヘタフェに0-1で敗れ、バレンシアのヨーロッパ進出の夢も潰えている。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

オサスナは終盤の5連敗で降格の危機に瀕したものの、他会場の結果に助けられ劇的な残留を果たした。しかし、フロントはアレッシオ・リスチ監督の解任を決断。一方で、大活躍のビクトル・ムニョスがスペイン代表としてW杯へ向かう明るいニュースもあり、今夏は新監督選びと彼の去就がクラブの大きな焦点となる。