避難先ブタルケでの激闘!相手のミスを突いたマリアノ・ディアスの同点弾で勝ち点1をもぎ取る
ラ・リーガ第2節の開幕戦となったアウェイでのラージョ・バジェカーノ戦。ラージョのホームスタジアムであるバジェカスの安全基準不備や設備の老朽化に起因する、マドリード州からの使用禁止措置により、隣のレガネスの本拠地であるエスタディオ・ブタルケに避難しての開催となりました。ブタルケでの試合は、サポーターの抗議ボイコットもあり、14,400人収容のスタジアムに対してわずか4,280人という極めて静かで寂しい雰囲気の中で行われました。(via ElDesmarque)
試合開始からラージョのペースで進み、47分にセルヒオ・カメロの見事なスピードと突破から先制点を許す厳しい展開となりました。(via MARCA)
しかし、後半61分にピッチに投入されたマリアノ・ディアスが、84分に信じられない粘り強さを見せます。相手DFのアンドレイ・ラティウが自陣キーパーのダニ・カルデナスに送った不用意なバックパスの処理ミスを、猛獣のようなスピードで強奪。そのままGKをかわしてゴールネットを揺らし、1-1の同点ゴールを叩き出しました。マリアノはこれで開幕から2戦連発となり、まさにチームの英雄としての存在感を示しています。(via MARCA)
終盤はさらに、マリアノ自身が95分にカウンターから右サイドを切り裂いて決定機を迎えたものの、エゴイスティックにシュートを選択しキーパーの正面に収まるなど、最後まで勝ち越しを狙う激しい戦いを繰り広げました。(via Mundo Deportivo)
怒りの声明発表と直系役員の一斉ボイコット!ラージョによるアウェー席排除に対する徹底抗戦
ピッチの外では、ラージョ・バジェカーノのあまりにずさんで非礼な対応を巡り、アラベス経営陣とフロントが極めて激しい対立の姿勢を示しました。(via ElDesmarque)
ラージョ側は、ブタルケへの避難開催を決定した際、アラベスのファンに対するアウェー席用のチケットを直前まで引き延ばした末、最終的に1枚も提供しないという極めて一方的かつ不当な決定を下しました。(via ElDesmarque)
これに対しアラベス側は、怒りの公式声明文を公開。『ラージョ側の、最大限の協力をしていたという虚偽の説明を真っ向から完全に否定する。ファンこそがフットボールの本質的な基礎であり、彼らの権利を理不尽に奪う行為は到底受け入れられない』と猛抗議しました。さらに、このような異常事態が今後に向けて常態化することは断じて防がなければならないと強く要求しています。(via ElDesmarque)
この不当な扱いに対する強力な抗議の意思表明として、アラベスの会長をはじめとする直系の役員・ディレクター一同は、ブタルケの貴賓席への出席を一斉にボイコットするプラントンを実行。クラブの誇りとファンの尊厳を断固として守る鉄の意思を全国に示しました。(via ElDesmarque)
トニ・マルティネスに降りかかったゴールポストとシュートミスの悪夢
この日、アラベスの最前線でスターティングメンバーに名を連ねたトニ・マルティネスにとっては、信じられないほどの不運とフラストレーションに満ちた一夜となりました。(via Mundo Deportivo)
前半25分には、右サイドのアンヘル・ペレスから供給された完璧な低空クロスに対し、完全にマークを外してフリーで合わせたものの、シュートはポストをわずか一瞬かすめて枠の外へ消えていきました。(via Mundo Deportivo)
さらに前半43分には、相棒のルカス・ボジェがディフェンダーのペライオを鮮やかに引き剥がしてゴールライン際まで切り裂き、落としたパスを完全にフリーで受ける絶好機を迎えます。しかし、放ったシュートは無情にもゴールポストを直撃しました。(via Mundo Deportivo)
後半55分にも、ミケル・ロドリゲスからの絶妙なスルーパスに抜け出してキーパーのバタージャと1対1となったものの、ファインセーブに阻まれ、得点には至りませんでした。(via Mundo Deportivo)
極めつけは87分、アレニャが頭で落とした絶妙なフリックから、ゴール前至近距離でボレーを放つも、信じられないことにボールは枠を大きく外れていきました。通常ではあり得ないような、3度の決定機逸という悪夢のような一日を、トニ・マルティネス自身が身をもって体感することとなりました。(via Mundo Deportivo)
クイケ・サンチェス・フローレス監督が語るマリアノの復活劇とトップレベルで戦う難しさ
クイケ・サンチェス・フローレス監督は、前節のヘタフェ戦で1ゴール2アシストをマークし、今節も再び途中出場から執念の同点ゴールを奪ったマリアノ・ディアスの完全復活のプロセスについて、高い熱量を持って次のように語りました。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
『マリアノは今、自らのフットボール人生における新しい真っ白なページを書き始めたばかりだ。しかし、ここからが彼にとって本当に最も過酷で、本質的な挑戦となる。それは、ピッチの内外で高い集中力と継続力を保ち、この素晴らしいパフォーマンスを途切れさせず、持続させることだ。私は彼が過去の過ちを完全に乗り越え、新しいマリアノとして歩み始めたと強く信頼している』と、ストライカーの精神的成熟を称賛しました。(via Estadio Deportivo)
一方で、指揮官はエリートの世界のシビアさについて次のようにアドバイスを送っています。『しかし、リーグは途方もなく長く、隣には素晴らしい才能と闘志を持ったフォワードの仲間がひしめいている。この世界最高峰のエリートの競争の中で、自らの居場所を守り抜くことは極めて厳しい闘いだということを、彼は理解しなければならない。毎日の高いレベルでの注意を保つことが求められる』と、慢心を戒める厳しいプロの言葉を重ねました。(via Estadio Deportivo)
パブロ・イバニェスが明かす試合への適応と絶好調マリアノから得られる恩恵
試合後、中盤で獅子奮迅の働きを見せたアラベスのパブロ・イバニェスは、試合の立ち上がりでのチームの適応の遅れを認めつつも、チーム全体の競争力とマリアノの驚異的な勝負強さを称賛しました。(via Mundo Deportivo)
『キックオフ直後、我々は相手の激しい出足に少し気圧され、ゲームのテンポに完全に入り込むまでに少し時間がかかってしまった。しかし、全体を通してみれば、アラベスというチームは極めてタフに、かつ高い組織力を持ってアウェーの地で戦い抜くことができた。ブタルケから勝ち点3を持ち帰るにふさわしい決定機は何度も作り出しており、我々が犯したミスよりも素晴らしいプレーの方が遥かに多かった』と、試合への手応えを語りました。(via Mundo Deportivo)
さらに、好調なストライカーの存在については次のように熱く信頼を語っています。『何よりも、マリアノがこのような電撃的な形でシーズンをスタートさせ、連続でゴールを奪ったことは、チーム全体にとって信じられないほど大きな活力だ。攻撃陣がこれほど乗っている状態にあることは、長いリーグ戦において何よりの武器となる。今の彼の爆発的なフォームから、チームとして最大限の利益を受け取るべきだ』と、マリアノの活躍がチームに好循環をもたらしていることを喜びました。(via Mundo Deportivo)
夏の移籍市場での大幅な血入れ替えと契約・書類問題に揺れるファクンド・ガルセスの現状
アラベスは今夏の移籍市場において、非常に大規模なスカッドの若返りと再編を断行しました。(via ElDesmarque)
新加入選手としては、フィオレンティーナから獲得したDFバレンティーニ、ユトレヒトから加入したFWミゲル・ロドリゲス、NKイストラから獲得したDFコスキ、そしてレアル・ソシエダBから獲得した天才MFミケル・ロドリゲスが挙げられ、ミケル・ロドリゲスは早くも一軍のレギュラー争いに絡む大活躍を見せています。(via ElDesmarque)
一方、放出選手としては、ムサ・ディアラのアル・ワハダへの完全移籍が直前に公式決定したのをはじめ、エースのアジエ・ビジャリブレのラシング完全移籍、ジョン・グルディのセビージャ完全移籍などが相次ぎ、ピッチ外の血入れ替えを加速させました。(via ElDesmarque / Mundo Deportivo)
また、ピッチ外の大きな懸念事項として、ディフェンダーのファクンド・ガルセスの状況があります。彼は、かつてFIFAから下された契約に関する厳格な制裁・出場停止措置が今も継続しており、現時点でチームの全体的なアクティビティから完全に排除されています。彼の復帰は、早くとも第12節以降になる見通しであり、それまでは登録外・出場不許可のままスタンドでの厳しい個別トレーニングを余儀なくされることになります。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
ラージョ・バジェカーノとの「ブタルケ避難戦」に挑んだデポルティーボ・アラベスは、アウェーチケット排除をめぐるフロントの宮殿ボイコットというピッチ外の全面戦争の中、途中出場のマリアノが相手のミスを突き2戦連続となる値千金の同点ゴールを叩き出して1-1の引き分けに持ち込みました。トニ・マルティネスのポスト直撃など決定機逸の不運はあったものの、クイケ監督のもとで磨き上げたタフな競争力は本物であり、市場の再編とマリアノの驚異的な勢いとともに、新シーズンへの大いなる手応えを確固たるものにしています。
