ジュリアン・アルバレスの欠場決定と移籍騒動に伴うクラブ内部の葛藤
アルゼンチン代表フォワードのジュリアン・アルバレスは、チームに合流してまだ1週間しか経っておらず、十分なトレーニングを行えていないため、フィジカル面のコンディション不足から8月19日のマラガとの開幕戦のメンバーから外されることが決定しました。これについてシメオネ監督は『スポーツの観点から考えると、日曜日に行われる次の試合に最高の状態で臨むためには、もう一歩トレーニングを重ねる必要がある。彼は我々の攻撃陣で最高の選手であり、ジュリアンのクオリティや才能を最大限に活かせるよう、彼を中心にしたチーム作りをしていかなければならない』と語り、まずは調整を最優先させる意向を示しました。
一方で、彼の周辺では未だにバルセロナへの移籍騒動のノイズが続いています。ジュリアン自身はアトレティコでのプレーを受け入れつつありますが、バルセロナ側は今週を最終期限に設定し、クラブ大株主のミゲル・アンヘル・ヒル・マリン氏との直接会談を画策して獲得へのラストチャンスを窺っています。また、イングランドのアーセナルも接触を図りましたが、選手本人はプレミアリーグへの復帰を望んでいません。これに対しシメオネ監督は、オーナーが「2億ユーロでも売らない」と明確に一蹴したことを引き合いに出し、『クラブの所有者がこれほどきっぱりと話したのであれば、まるで裁判の却下のようなものだ。これ以上明確なことはない』と断言しました。
クラブ内部では、この一連の騒動がシーズン中のパフォーマンスやサポーターとの関係に悪影響を及ぼさないかという懸念が生じており、メディアからもファンへの謝罪や許しが必要かという質問が飛びました。これに対し指揮官は『ファンがどう考えるかはファンの自由であり、私はそれを尊重する。かつてのジエゴ・コスタやグリーズマンの時もそうだった』と冷静に回答しています。(via ElDesmarque)
トマ・レマルとカルロス・マルティンを筆頭とする今夏の人員整理プラン
アトレティコ・マドリードは移籍市場の最終盤に向けて、複数の選手放出に迫られており、特に2名の選手については退団が確実視されています。1人目はフランス人MFトマ・レマルで、昨季は期限付き移籍したジローナで負傷を繰り返しながらも一定のパフォーマンスを示して復帰したものの、2028年まで契約を残す現時点でシメオネ監督の構想から外れており、出場機会を求めて売却か契約解除の道が探られています。
2人目はカンテラ出身のFWカルロス・マルティンです。昨季途中にレンタルされたラージョ・バジェカーノでは思うような出場機会を得られず、復帰した現在もトップチームでの居場所はなく、再度のレンタルか完全移籍での放出が避けられない状況です。さらに、若手のオベド・バルガスやロドリゴ・メンドーサも成長のために期限付き移籍が検討されているほか、ウルグアイ代表DFホセ・マリア・ヒメネスについても、本人が長年過ごしたマドリードの地に別れを告げる決断を下すかどうか次第で、市場最終盤に退団する可能性が噂されています。(via ElDesmarque)
アルゼンチン代表ニコ・ゴンサレスの悲願のアトレティコ復帰への熱意と進捗
昨シーズンにアトレティコへ期限付き移籍し、公式戦37試合に出場して5ゴールを挙げる活躍を見せたアルゼンチン代表ニコ・ゴンサレスは、W杯後の休暇を終えて所属元のユヴェントスでルチアーノ・スパレッティ監督の指導下でトレーニングを再開しましたが、本人の優先順位は今もアトレティコへの復帰にあります。昨季のレンタル契約には3200万ユーロでの買い取りオプションが含まれていましたが、ラ・リーガでの規定出場数にわずかに届かなかったためアトレティコは権利を行使しませんでした。
現在、ニコ・ゴンサレスはアトレティコからの再獲得のオファーを待ち望んでいますが、交渉は完全に停滞したままです。選手の関係者は『彼はアトレティコに戻ることを熱望しているが、クラブ側には他の優先事項がある。まだ可能性は残されているが、市場の残り時間は非常に少ない』と状況を語っています。ユヴェントスとは2029年まで契約があるものの、トルコのベシクタシュが買い取りオプション付きのレンタルオファーを提示しており、フィオレンティーナ時代の恩師ヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督が獲得を望んでいるほか、ミランやアタランタも獲得への関心を強めています。(via ElDesmarque)
悲願のリーグ開幕マラガCF戦と世界王者スペイン代表メンバーへの特別セレモニー
アトレティコ・マドリードの2026/27シーズンは、8月19日の水曜日21:00にホームのリヤド・エア・メトロポリターノで行われるマラガCF戦で開幕します。今回はワールドカップに多くの主力選手を送り出し、彼らが大会の最終盤まで戦い抜いた日程を考慮したため、週の半ばという変則的な日程での開幕となりました。
対戦相手のマラガは、プレーオフを勝ち抜いて8年ぶりに1部リーグ(プリメーラ)への奇跡的な昇格を果たしたチームで、フアン・フランシスコ・フネス監督率いるカンテラ主体の非常に勢いのあるスカッドです。プレシーズンではレスターやフルアムなどと実りある親善試合を戦っており、初戦での大物食いを目論んでいます。
また、キックオフ前のメトロポリターノでは、7月19日にニュージャージーで行われたワールドカップ決勝でスペイン代表を世界一に導き、見事優勝を果たした所属選手たち(アレックス・バエナ、マルコス・ジョレンテ、マーク・プビル、アレハンドロ・グリマルド)を称える盛大な優勝オマージュ記念セレモニーが開催されることが決定しており、スタジアムはお祝いの熱気に包まれることになります。(via SPORT)
新加入ディフェンダー「クティ・ロメロ」の電撃登録と初練習の状況
アトレティコは火曜日、新加入の韓国代表イ・ガンインとアルナウ・オルティスの選手登録を完了させた直後に、トッテナムから獲得したアルゼンチン代表センターバック、クリスティアン・"クティ"・ロメロのリーグ登録手続きも無事に完了させました。これにより、開幕戦のピッチに送り出すための全てのリーガ登録手続きが整いました。
ロメロの獲得は土曜日の早朝に公式発表されましたが、本人は発表直後の午前10時にはすでにマハダオンダのシウタ・エスポルティバにある練習場のピッチに立ち、チームメイトと共に最初のトレーニングセッションを消化する極めて意欲的な姿勢を見せていました。
しかし、全体グループと戦術的な調整を行う時間が圧倒的に不足しているため、19日の開幕戦の先発および招集メンバーからは外される見通しで、選手たちが水曜日の昼にホテルで共に食事を取り、メトロポリターノへ向かう遠征グループへの合流は見送られる予定です。シメオネ監督は『ロメロはチームにリーダーシップ、強さ、確かな品質、階級(ジェラルキア)、そしてコミットメントをもたらしてくれる。時間が経つにつれてクラブへの深い帰属意識を抱いてくれるだろう』と、新守備のリーダーへの期待を惜しみなく語っています。(via Mundo Deportivo)
プレシーズンで大覚醒した24歳のシンデレラボーイ「アルナウ・オルティス」のファーストチーム正式昇格
アトレティコは、プレシーズンを通じて凄まじい大ブレイクを果たした24歳のアタッカー、アルナウ・オルティスをファーストチームへ正式登録することを発表しました。背番号は、これまでナウエル・モリーナが着用していた「16番」を譲り受けることになりました。オルティスはフィゲラス出身でジローナの下部組織を育ち、国内の期限付き移籍を経てポーランドのシュロンスク・ヴロツワフでプレーしていた選手です。
2025年9月、アトレティコがBチーム強化のために狙っていたラファ・ジョレンテ(当時アルコルコン)の獲得に失敗した代替案として、わずか30万ユーロの移籍金で獲得され、フェルナンド・トーレス監督率いるBチームに配属されました。そこで38試合に出場し23ゴール6アシストを記録して3部の得点王に輝き、チームの昇格プレーオフ進出の絶対的な原動力となりました。
今夏は主力のワールドカップ参戦に伴う欠員を埋める形でトップチームのプレシーズンに帯同。マルセイユ戦でカルロス・マルティンへの見事な決勝アシストを決めるなど、シメオネ監督を完全に魅了しました。サポーターやメディアの間では、アトレティコに来てまだ1年足らずの24歳をカンテラーノ(下部組織出身)と呼ぶべきかという議論が起きていますが、安価な年俸を含めて極めて素晴らしいスポーツ的・経済的補強となりました。(via MARCA)
アトレティコの新たなナンバー7「イ・ガンイン」の熱きプレゼンテーションと監督への驚き
アトレティコへの電撃移籍を果たし、月曜日に正式な入団お披露目記者会見に臨んだ韓国代表MFイ・ガンインは、集まった報道陣に対し『会長からの温かい歓迎の言葉と、クラブ全体の出迎えに心から感謝します。この素晴らしいビッグクラブの一員になれて本当に幸せであり、1日も早くプレーして皆で数多くのタイトルを勝ち取りたい』と強い意気込みを示しました。
彼は子供時代からスペインで育ったため、アトレティコがどれほど特別なクラブであるかを熟知しており、『代理人からこのクラブが興味を示してくれていると聞いた瞬間から、私の頭の中にはマドリードに来ることしか選択肢にありませんでした』と、相思相愛の移籍であったことを明かしました。
また、シメオネ監督との初練習を経て受けた最大の衝撃として、ピッチ上で監督が放つ圧倒的なエネルギーを挙げ、『最も驚かされ、これまで所属したチームと明確に異なっていたのは監督の「パッション(情熱)」です。監督自身が毎日をものすごい熱量で過ごしており、それがそのまま選手たちにダイレクトに伝染してくる。これは本当に素晴らしいことです』と語りました。グリーズマンらが背負った栄光の「7番」については、『どれほど歴史的な数字であるかは十分に理解しているが、背番号を意識するのではなく、日々のハードワークでチームを助けることにのみ集中したい』とプロフェッショナルな姿勢を見せています。(via ElDesmarque)
ベルギーの新星マティアス・フェルナンデス=パルド獲得に向けた3500万ユーロの最後の一手
アトレティコ・マドリードは、負傷で開幕を欠場するアレクサンダー・セルロートの状況を見据え、攻撃陣を完成させる「第3のセンターフォワード」として、フランスのリールに所属する21歳のベルギー代表FWマティアス・フェルナンデス=パルドの獲得を最優先に位置付け、移籍金3500万ユーロ(2029年までの契約)での獲得オファーをリール側に提示しました。
選手自身はアトレティコへの移籍を強く望んでおり、移籍を勝ち取るための強硬な姿勢を示しています。先週末に行われたエヴァートンとの親善試合への出場を本人が完全にボイコットして拒否するなど、クラブに対して獲得オファーを受け入れるよう強烈な圧力をかけています。
しかし、リールの社長は『選手がいつ退団するかを決める権利はない』とメディアに対して強硬な態度を崩しておらず、交渉は激しい綱引き状態が続いています。かつてはヴラホヴィッチやギェケレシュといった大物獲得の噂もありましたが、現在はフェルナンデス=パルドが将来を見据えた現実的なトップターゲットとして、交渉の進展が待たれています。(via ElDesmarque)
新加入アレックス・グリマルドが誓う「アトレティコにチャンピオンズリーグを」という大いなる夢
今夏にドイツからアトレティコ・マドリードへ加入したスペイン代表のサイドバック、アレックス・グリマルドは、クラブ公式メディアがサポーター向けに制作した特別インタビューおよび一問一答のテスト動画に登場しました。
その中で、インタビュアーから『これからの人生において、何を最も願い、神に求めたいか』と質問された際、グリマルドは一切の迷いを見せることなく、笑顔で『アトレティコ・マドリードにチャンピオンズリーグのトロフィーをもたらすことだ』と言い切り、クラブへの並々ならぬ熱意と強い忠誠心をアピールして、コチョネロス(アトレティコファン)の心を一瞬で掴み取りました。(via MARCA)
左サイドバック「ホル旧・サリナス」獲得の本格化とリュゲリの移籍進捗
アトレティコ・マドリードは、イタリア代表左サイドバックのマッテオ・リュゲリが、移籍金2000万ユーロ以上をクラブに残して数日以内に正式に移籍退団する手続きを進めており、その後釜としてレーシング・サンタンデールの超新星ホルヘ・サリナスの獲得交渉を加速させています。
レーシング・サンタンデール側は、かつてバルセロナも獲得を模索した(カンセロの完全復帰により現在は撤退)この逸材に対し、1600万ユーロに設定されている契約解除金の全額一括支払いのみを受け入れる構えを崩しておらず、値引き交渉を拒否しています。レーシングはサリナスに大幅な給与アップを伴う2029年までの契約更新を提示しましたが、選手本人はキャリアの飛躍を望んで署名を保留しています。
アトレティコはリュゲリの売却資金が確定し次第、今週中にも1600万ユーロを支払って獲得手続きを完了させる見通しです。なお、サリナスは日曜日のビジャレアル戦(2-2)でも先発フル出場を果たし、プロとして素晴らしいパフォーマンスを見せました。(via ElDesmarque)
主力の怪我に悩むシメオネ監督の開幕戦のスタメン布陣予測
アレクサンダー・セルロートの筋肉トラブルによる開幕戦欠場が確定し、ジュリアン・アルバレスもフィジカル不足で起用できない中、シメオネ監督は19日のマラガ戦に向けて「5-3-2」の布陣でのスクランブル体制を構築しています。守護神ヤン・オブラクがゴールを守り、ディフェンス中央には新加入のロビン・ル・ノルマンとダヴィド・ハニシコが入り、左サイドバック(ウイングバック)にはアレックス・グリマルドの起用が濃厚です。
右サイドバックは、新戦力のマーク・プビルとカンテラ出身のホルヘ・ドミンゲスが争う形となり、右ハーフのポジションではマルコス・ジョレンテとジュリアーノ・シメオネが激しい競争を展開しています。中盤はパブロ・バリオスとコケ(またはモルテン・ヒュルマンド)が底を支え、トップ下にはイ・ガンインまたはアレックス・バエナが入る予測です。
そして注目の2トップには、負傷者の影響とプレシーズンでの抜群の信頼感から、昇格したばかりの新星アルナウ・オルティスと、セリエAから加わったアデモラ・ルックマンがコンビを組むことが極めて有力視されています。(via ElDesmarque)
グリーズマンなき新シーズンに臨むシメオネ監督の揺るぎない覚悟
アトレティコ・マドリードの攻撃を長年にわたり一人で牽引し、マドリードのファンから絶大な愛を受けた「天才」アントワーヌ・グリーズマンが去った今シーズン、シメオネ監督はチームの絶対的象徴を失ったピッチに臨む覚悟を語りました。
シメオネ監督は『チームに再び、グリーズマンのような選手が現れることは絶対にないだろう。私たちは本当に信じられないほどの本物の天才を何年間も身近に抱えていたし、彼がいなくなることの寂しさは非常に大きい。しかし、私のこれまでの長いキャリアの中でも、多くの素晴らしいトップスターたちがクラブを去っていった。その時と同じように、我々は新しく加入した野心溢れる選手たちと共に、以前と全く同じレベル、あるいはそれ以上に高いレベルを維持して、闘争心を持ってコンペティティブに戦い抜くだけだ』と話し、レジェンドの退団による戦力低下の言い訳を一切許さない、鉄の結束をチームに呼びかけました。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
新生アトレティコ・マドリードは、ジュリアン・アルバレスや怪我のセルロートを開幕戦で欠くという攻撃陣のやり繰りに苦しみつつも、昇格した新星アルナウ・オルティスやルックマン、新加入イ・ガンインらを擁し、19日のマラガとの開幕戦に向けて闘志を燃やしています。ピッチ外では新戦力クティ・ロメロの登録完了や、左サイドバックのサリナス獲得オペレーション、人員整理など、シメオネ監督の下でタイトル奪還に向けた新たな冒険と市場最終盤の慌ただしい補強が同時並行で進行しています。
