ボルダラス監督の去就と最優秀監督賞ノミネート
チームをカンファレンスリーグ出場に導き、今季のラ・リーガ最優秀監督賞の最終候補に選出されたホセ・ボルダラス監督ですが、クラブとの契約延長交渉は非常に厳しい局面を迎えています。アンヘル・トーレス会長と監督の代理人による直接会談が行われたものの、双方の意見の隔たりは埋まらず、大きな進展はありませんでした。このままコリセウムでの指揮から退く可能性が非常に高まっており、クラブ側はすでに後任候補としてファビオ・チェレスティーニ氏と事前合意に達している状況です。なお、最優秀監督賞は最終的にFCバルセロナのハンジ・フリック監督が受賞しています。
(via SPORT)
(via MARCA)
ジェネの契約延長と来季に向けたチーム編成の動き
ディフェンスリーダーであるジェネの契約延長が、クラブから非常にグラフィカルな形で公式発表されました。これまで去就が不透明とされていましたが、来季もチームに留まることが確定しています。また、クラブはマリオ・マルティンの確保にも成功しており、来季のヨーロッパの舞台を見据えた「ユーロ・ヘタフェ」の構築を着々と進めています。しかしその一方で、マウロ・アランバリやリソといった選手たちの将来はいまだ不確定な状態です。クラブには経済的な余裕がないため、いかなる選手であっても絶対に売却不可とは言い切れない厳しい現実があります。
(via MARCA)
(via Estadio Deportivo)
攻撃の要サトリアーノにセリエA昇格組が強い関心
今年の1月にオリンピック・リヨンから加入し、後半戦だけで18試合に出場して6ゴール1アシストを記録した25歳のウルグアイ人FWマルティン・サトリアーノに、セリエAに昇格したばかりのヴェネツィアが熱視線を送っています。膝の重傷から復帰したばかりの困難な時期に加入したものの、フィジカルの強さやポストプレー、ペナルティエリア内でのアグレッシブな動きでボルダラス監督の戦術に完璧にフィットし、チームの攻撃を根底から変える活躍を見せました。
ヴェネツィアはセリエAを戦う上で、得点力とビッグリーグでの経験を持つストライカーを探しており、過去にインテルに所属しEUパスポートも所持しているサトリアーノを理想的なターゲットと見なしています。しかし、ヘタフェは3月に約600万ユーロにボーナスを加えた条件で彼を完全移籍で買い取り、2030年6月までの長期契約を結んだばかりです。アンヘル・トーレス会長とスポーツ部門による戦略的な補強であり、交渉の主導権は完全にヘタフェが握っています。来季はカンファレンスリーグとの二足のわらじとなるため、これほどの影響力を持つFWの代役を現在の高騰する市場で見つけるのは難しく、ヴェネツィアが獲得を実現するには相当な高額オファーを提示する必要があります。
(via Estadio Deportivo)
ユーティリティDFフアン・イグレシアスが退団しセビージャへ
2019/20シーズンにログロニェスからBチームに加入し、トップチームで公式戦175試合に出場した27歳のフアン・イグレシアスが、7シーズン過ごしたクラブに別れを告げ、セビージャへフリーで移籍することが確定しました。今季は左右のウイングバックやセンターバックなどディフェンスラインのあらゆるポジションをこなし、全大会を通じて3217分、38試合に出場。1ゴール3アシストを記録し、ダビド・ソリア、ルイス・ミージャ、マウロ・アランバリに次ぐチーム4番目の出場時間を誇る絶対的な主力でした。ヘタフェがカンファレンスリーグ出場権を獲得しても彼の決意は揺るがず、セビージャと4年契約を結ぶことになります。
退団にあたり、本人は自身のSNSでファンに向けて以下の感動的なお別れのメッセージと動画を公開しました。
『アスロンのみんな! 話したいことがあります。本当に素晴らしい7シーズンでした。ポジションを勝ち取る夢を持った少年としてやって来て、ここで人生の大部分を築いた人間として去ります。ここで家族を作り、パートナーと出会い、2人の子供が生まれ、永遠に付き添う瞬間を生きました。今日、私たちの道は分かれますが、チームをあるべき場所に残し、信じることを決してやめないファンと一緒にいられて嬉しいです。最初の日からこのシャツのために全力を尽くし、毎日の情熱を注ぎ込んできました。このクラブの一部であるすべての人に感謝します。あなたたちと一緒にいられて光栄でした。たくさんの思い出と学びを胸に、誇りに満ちた心で去ります。人はその場を去ることはできても、生きた経験を感じることをやめることは決してありません。ありがとうヘタフェ、ここに永遠のアスロンがいます』
(via Estadio Deportivo)
(via MARCA)
【本日の総括】
ボルダラス監督の退任危機という大きな転換点を迎える中、ジェネの契約延長やイグレシアスの退団など、来季のヨーロッパの戦いに向けた陣容整理が急ピッチで進んでいます。サトリアーノの引き留めを含め、フロントの交渉力が試される重要な夏となりそうです。