メイソン・グリーンウッドの移籍とヘタフェへの金銭的恩恵
メイソン・グリーンウッドがオリンピック・マルセイユからトルコのフェネルバフチェへ移籍する動きが進んでおり、これがヘタフェに大きな金銭的恩恵をもたらす見込みとなっています。フェネルバフチェは初期費用と様々なボーナスを合わせて約4500万ユーロを支払う準備をしており、契約は2030年までとなる予定です。
ヘタフェは2シーズン前となる2023/24シーズンにマンチェスター・ユナイテッドからグリーンウッドをレンタルで獲得し、彼のキャリアを再出発させたクラブです。コリセウムでのプレーで彼は出場時間、自信、ゴールを取り戻し、世界的なショーケースに再び立つことができました。この功績により、マンチェスター・ユナイテッドが彼を売却できる状況を作ったとして、ヘタフェは将来の売却益の一部を受け取る権利を得ていました。
今回のフェネルバフチェへの売却が実現すれば、ヘタフェは約400万ユーロという魅力的な金額を手にすることになります。
今夏の移籍市場において、ヘタフェはカンファレンスリーグ参戦に向けた攻撃陣の強化としてグリーンウッドの再獲得も視野に入れ、彼の動向を追っていました。しかし、マンチェスター・ユナイテッドの金銭的な要求の高さと、ヘタフェ自身の財政的な不安定さがネックとなり、獲得のオペレーションを進展させることはできませんでした。
それでも、このグリーンウッド移籍による約400万ユーロの収入はクラブにとって非常に重要となります。すでに完了しているルイス・ミジャ、マウロ・アランバリ、コバ・ダ・コスタ、ペテル・フェデリコの売却益や、マルク・ククレジャがレアル・マドリードへ移籍した際の権利収入と合わさり、クラブの金庫を潤します。これにより、ヘタフェは進行中の移籍市場での活動資金を継続して蓄えることが可能となります。
(via MARCA / Estadio Deportivo)
フアン・イグレシアスのセビージャ移籍とヘタフェでの足跡
ヘタフェを契約満了で退団したフアン・イグレシアスがフリーでセビージャFCへ移籍し、プレシーズンマッチのフベントゥド・トレモリーノス戦ですでに新天地デビューを果たしました。デビュー戦の後半から出場した彼は、ピッチに入ってすぐにキャプテンマークを巻くという異例の出来事もありました。
UDログロニェスやレアル・バリャドリードの下部組織を経た後、ヘタフェBチームで育成の仕上げを行った彼は現在27歳。トップチームでの5シーズンにおいて、怪我や出場停止で1試合も欠場しないという驚異的なフィジカルと記録を残しました。2025/26シーズンはリーグ戦38試合中37試合と国王杯1試合に、2024/25シーズンはリーグ戦38試合中37試合と国王杯5試合に出場。それ以前のシーズン(26試合、35試合、22試合)もコンスタントに出場を重ねていました。
彼はホセ・ボルダラス監督の兵士の象徴であり、監督の万能ツールとして、右ウイングバック、左サイド、5バックや4バックのディフェンスライン、センターバック、ウイング、時にはセンターハーフまで、あらゆるポジションで義務を果たしてきました。彼自身もヘタフェ時代に『若手にはどこでもプレーできることが一番重要だと言っている』と語っています。
通信社のレポートでも彼の価値は高く評価されていました。
『専門化が進む現代サッカーにおいて、フアン・イグレシアスは役に立つ選手という古い姿を復権させている。ヘタフェのようなクラブにとって、彼は贅沢品に最も近い存在だ。どこに置いても義務を果たす、ボルダラスの万能ツールだ。もし監督だけの判断で決まるなら、とっくに契約延長にサインしていただろう。1部リーグで実績があり、何より6月30日以降フリーになる。財政難の時代には、安くて質の高い選手を獲得することが教義となる』
ボルダラス監督も今年2月、彼のフリーでの退団の噂が出た際に以下のように最大級の賛辞を贈っていました。
『フアン・イグレシアスは素晴らしいチームプレイヤーで、とてつもないプロフェッショナルだ。多くのポジションでプレーしてきたし、明日フォワードで起用したとしても間違いなく上手くやるだろう。常に及第点以上の働きを見せる、信じられないような選手だ。彼には特別な思い入れがある。素晴らしい選手だからこそ、ヘタフェが彼を正当に評価してくれることを願っているよ』
ヘタフェでの5年間で培われた静かなリーダーシップ、チームへの献身性、そしてピッチ上でのキャラクターは、新天地セビージャのルイス・ガルシア・プラサ監督からも高く評価されています。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
主力選手の大量売却とユーロヘタの変革
グリーンウッドの移籍金分配やフアン・イグレシアスの退団に関連して、ヘタフェが今夏の移籍市場で複数の主力選手を放出していることが明らかになっています。
中盤の要であったルイス・ミジャは、カンファレンスリーグに出場するユーロヘタのプロジェクトから離れ、セスク・ファブレガス監督が率いる、来季チャンピオンズリーグに出場するイタリアのコモへ移籍することが決定しました。
さらに、長年チームを支えたマウロ・アランバリをはじめ、コバ・ダ・コスタ、ペテル・フェデリコといった選手たちの売却もすでに完了しています。これらの主力選手の大量放出は、クラブの財政を安定させるための資金調達であり、ヘタフェが新たな陣容を構築するための大きな変革期を迎えていることを示しています。
(via MARCA / Estadio Deportivo)
【本日の総括】
メイソン・グリーンウッドの移籍に伴う約400万ユーロの臨時収入は朗報ですが、ルイス・ミジャやアランバリ、そしてボルダラス監督の愛弟子フアン・イグレシアスら主力の大量退団が確定しており、カンファレンスリーグに向けてチームは大きな過渡期を迎えています。