パレードでのアトレティコ・マドリード勢の活躍と小ネタ
スペイン代表のワールドカップ優勝パレードにおいて、アトレティコ・マドリードの選手たちが様々な場面で主役級の振る舞いを見せた。
パレードのバスの最前列では、新加入のアレハンドロ・グリマルドがキレのあるダンスを披露してファンを沸かせた。マルコス・ジョレンテはワイングラスを片手に持ち、サングラスをかけてフリオ・イグレシアスの曲『Soy un señor』に乗って陽気に登場。チームメイトのアレックス・バエナ、マルク・プビルとともに乾杯して喜びを分かち合った。
バエナはアトレティコのエンブレムが入ったスペイン国旗を取り出し、バスの正面に掲げるというクラブ愛を見せた。また、プビルもアトレティコのタオルマフラーを巻いて登場し、2010年のフェルナンド・トーレスの姿をファンに思い起こさせた。さらにバエナは、アトレティコの下部組織出身でありトップチームでもプレーしたロドリ(現在アトレティコ復帰やレアル・マドリード移籍の噂がある)を呼び寄せ、アトレティコ色の強いメンバーでの記念撮影を敢行した。この写真をバエナが自身のSNSに投稿すると、アトレティコの公式SNSもすかさず引用し、『勇気と心、そして世界チャンピオンたち』というメッセージを添えて彼らを誇った。
この一連の出来事に対し、ファビアン・ルイスが冗談交じりにバエナからアトレティコの旗を奪い取るという和やかな一幕もあり、終始笑顔の絶えないパレードとなった。また、選手たちが被っていたベレー帽や国旗のなかには、アトレティコのエンブレムが描かれたものも多く見受けられた。(via ElDesmarque / MARCA / SPORT)
アレックス・バエナが成し遂げた前人未到の歴史的快挙
アトレティコ・マドリードのMFアレックス・バエナが、サッカー界の歴史に名を刻む前人未到の快挙を達成した。彼は2024年夏のEURO制覇、その直後のパリオリンピックでの金メダル獲得に続き、今回の2026年ワールドカップでも優勝を果たし、国際主要3大会を立て続けに制した史上初の選手となった。
過去にリオネル・メッシやアンヘル・ディ・マリアがオリンピック、コパ・アメリカ、ワールドカップの3タイトルを獲得しているが、彼らは数年の間隔が空いていた。バエナはこれらを休む間もなく連続で獲得しており、欧州の選手としても史上初の偉業である。この快挙により、バエナの名前はサッカーの歴史書において唯一無二のものとなった。(via MARCA)
バエナからペドロ・サンチェス首相への冷ややかな挨拶
スペイン代表が帰国後、モンクロア宮殿でペドロ・サンチェス首相を表敬訪問した際、アレックス・バエナの挨拶がSNSで大きな話題を呼んだ。
バエナは首相と握手をする際、目を合わせずに下を向いたまま無表情で挨拶を行った。この態度は、2年前にEUROを制した際のダニ・カルバハルの冷ややかな挨拶を彷彿とさせるものであり、ネット上では瞬く間に両者の比較画像が拡散された。プロトコル通りの挨拶に留めた他の選手たちとは対照的に、バエナのこの態度は多くの議論を呼んでいる。(via ElDesmarque / Mundo Deportivo)
シメオネ監督と選手たちのプレシーズン合流状況
マハダオンダでのアトレティコ・マドリードのプレシーズントレーニングが本格的に進行している。ディエゴ・シメオネ監督は、息子のジュリアーノが出場するワールドカップ決勝を観戦するためにニューヨークへ赴いており、土曜日のセッションは不在だったが、月曜日の午後からチームに合流して指揮を執り始めた。
選手陣では、ワールドカップに出場したホセ・マリア・ヒメネスと新加入のオベド・バルガスの2名が早くもチームに合流した。メキシコ代表のバルガスは、予定されていた3週間の休暇を自ら切り上げてトレーニングに参加。アトレティコでの初めてのプレシーズンにおいて、シメオネ監督にアピールしてチームに残るか、あるいはローン移籍になるかを決める重要な時期を迎えている。一方のヒメネスは、ワールドカップで1分も出場機会がなく、ウルグアイ代表のグループステージ敗退に伴い合流した。クラブ在籍13年目を迎える彼だが、現在チーム内での立場は不透明であり、好条件のオファーがあれば退団する可能性も浮上している。
また、ロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエルでのキャンプで軽傷を抱えていたモルテン・ヒュルマンド、アルナウ・オルティス、そしてヤン・オブラクが全体練習に復帰した。別メニューでの調整が続いていたアメリカ代表のジョニー・カルドーゾも、段階的にグループ練習に加わっている。一方で、ジローナへのレンタルから復帰したトマ・レマルは筋肉の過負荷を抱えており、怪我を防ぐために今週はジムでの個別調整が続く見込みである。(via Mundo Deportivo / MARCA)
決勝で敗れたアルゼンチン代表のアトレティコ勢に批判が集中
ワールドカップ決勝でスペインに0-1で敗れたアルゼンチン代表において、アトレティコ・マドリードに所属する選手たちに厳しい批判の矛先が向けられている。
フリアン・アルバレスは先発出場したものの、102分間のプレーでシュート0、ドリブル成功0、キーパス0、クロス0と攻撃面で全く存在感を示せなかった。守備のプレスには奔走したものの、チームが数的数位になった後はさらに守備に追われ、ストライカーとしての役割を果たせずに終わった。
ナウエル・モリーナは58分から途中出場したが、決勝点の場面でニコ・ウィリアムズに背後を取られ、フェラン・トーレスへのアシストを許す致命的なミスを犯した。さらに試合終了直後には、スペインの優勝を祝うロドリの腹部をすれ違いざまに拳で殴打し、これが引き金となって両チームの選手やスタッフを巻き込む大乱闘に発展した。このスポーツマンシップに反する行為に対し、FIFAが懲戒調査に乗り出している。
ジュリアーノ・シメオネは残り20分でピッチに入ったが、スペインが攻め込んでいる決定的な場面において、マークすべきフェラン・トーレスを放置して自分のストッキングを直すために足を止めてしまった。その直後にフェランがフリーで決勝点を決めたため、アルゼンチンサポーターからは『決勝戦でそんなことをするなんてあり得ない』『集中力が欠如している』と怒りの声が殺到している。
ティアゴ・アルマダも不甲斐ない大会となった。序盤は先発起用されたものの結果を残せず、決勝では出場機会すら与えられなかった。試合後の乱闘でガビを突き飛ばす姿だけが目立ち、後味の悪い結末となった。(via ElDesmarque / SPORT / Estadio Deportivo / MARCA)
フリアン・アルバレスの去就を巡るクラブと選手の対立
フリアン・アルバレスのバルセロナ移籍を巡り、アトレティコ・マドリードと選手側の間で深い亀裂が生じている。
アトレティコ・マドリードのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOはワールドカップ決勝の直前、『アトレティコこそがフリアンにとって世界で一番の場所であり、彼こそが完璧なセンターフォワードだ。我々は1億ユーロでも、1億5000万ユーロでも、2億ユーロでもオファーは一切受け入れない』と断言し、5億ユーロの契約解除金が支払われない限り移籍を認めないと強硬な姿勢を示した。
しかし、アルバレス側はこの発言に激しく反発している。選手は数ヶ月前にクラブ幹部から『移籍を望むなら協力する』という約束を取り付けていたため、完全に騙されたと感じている。アルバレスは大会序盤に『夢を叶えるために退団したい』と発言しており、ワールドカップが終了した今、移籍に向けた具体的な行動を起こす構えを見せている。
バルセロナのデコSDとハンジ・フリック監督は、ロベルト・レヴァンドフスキの後継者としてアルバレスを最優先ターゲットに設定しており、1億ユーロのオファーを提示して7月末まで回答を待つ姿勢を見せている。バルセロナ側はヒル・マリンCEOの発言を移籍金吊り上げのための戦略と見ており、アルバレス本人が『バルセロナでプレーしたい』と明確に公言するのを待っている状態である。アルバレスがアクションを起こせば、アトレティコも交渉に応じざるを得なくなると見られている。(via Mundo Deportivo / SPORT)
ティアゴ・アルマダのフラメンゴ移籍の可能性
ワールドカップで精彩を欠き、決勝でも出番がなかったティアゴ・アルマダについて、ブラジルのフラメンゴが獲得に動いている。
アトレティコでの自身の役割に不満を持つアルマダは退団を強く望んでおり、クラブ側もアレハンドロ・グリマルド、モルテン・ヒュルマンド、イ・ガンインらを獲得した後の資金調達として、アルマダやアレクサンダー・セルロートの売却を検討している。フラメンゴは過去にもサウール・ニゲスらを獲得しており、今回も2000万ユーロ以上の移籍金でアトレティコの資金問題を解決する救世主となる可能性がある。サウジアラビアのクラブや母国のリーベル・プレートもアルマダの動向を注視している。(via MARCA)
ニコ・ゴンサレスの残留交渉とユベントスの強硬姿勢
昨シーズン、アトレティコでローンプレーヤーとしてプレーしたニコ・ゴンサレスについて、ディエゴ・シメオネ監督が残留を強く希望している。選手自身もメトロポリターノでの継続を望んでいるが、保有元のユベントスは移籍金として3000万ユーロを要求している。
アトレティコはこの高額な移籍金を支払う意思がなく、交渉は難航している。ユベントス側は『3000万ユーロが支払われなければ、2029年まで契約が残るユベントスに留まらせる』と明確かつ強硬な姿勢を見せており、クラブ間の妥協点はまだ見出せていない。(via MARCA)
若手フリオ・ディアスのセビージャへの電撃移籍
アトレティコ・マドリードの若手左サイドバック、フリオ・ディアス(21歳)がセビージャへ移籍することが確実となった。
シメオネ監督の構想外となっていたディアスは、レバンテが移籍金100万ユーロで保有権の50%を獲得する条件で合意寸前までいっていた。しかし、セビージャが土壇場で介入し、条件を100万ユーロ以上に引き上げたことで状況が一変。ディアス自身もセビージャ行きを希望し、レバンテとの交渉は破談となった。セビージャとは4年契約を結ぶ見込みである。昨季トップチームで4試合に出場し、セビージャ戦でアシストも記録した若き才能は、ライバルクラブで新たな挑戦をスタートさせる。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
フェラン・トーレスへの関心とクラブのSNSでのアピール
ワールドカップ決勝でスペインを優勝に導く決勝点を挙げたバルセロナのフェラン・トーレスに対し、アトレティコ・マドリードが強い関心を寄せている。
アトレティコのマテウ・アレマニーはトーレスを非常に高く評価しており、バルセロナとの契約が残り1年となっている状況を注視している。トーレスがバルセロナと契約延長しない場合、アトレティコは獲得に向けて本格的に動く構えである。
優勝パレード中、アトレティコの公式SNSはトーレスとアトレティコのマルク・プビルがワールドカップのトロフィーにキスをしている写真を投稿し、『誰がこのカップを欲しがっている?』というメッセージを添えて、彼に対する獲得へのウィンクを送った。(via Mundo Deportivo)
冬からのターゲットだったジョアン・ゴメス獲得の失敗
アトレティコ・マドリードが冬の移籍市場から獲得を狙っていたブラジル人MFジョアン・ゴメス(ウォルバーハンプトン)が、アストン・ヴィラへ移籍した。
アストン・ヴィラは4000万ユーロとボーナス500万ユーロを支払って彼を獲得し、2031年までの契約を結んだ。アトレティコはこの夏も再び彼にアプローチしていたが、ベルナルド・シウバの移籍失敗に絡むジョルジュ・メンデスとの対立が影響し、約1ヶ月前にゴメス獲得の動きを停止していた。結果として、シメオネ監督が望んでいた中盤の補強ターゲットを一人逃すことになった。(via MARCA / Mundo Deportivo)
【本日の総括】
スペイン代表のワールドカップ優勝パレードでは、バエナやジョレンテらアトレティコの選手たちがクラブ愛を見せて大いに盛り上げました。一方で、決勝で敗れたアルゼンチン代表のアルバレスやモリーナらにはプレーや試合後の態度に対して厳しい批判が向けられています。移籍市場では、アルバレスを巡るクラブと選手の対立が激化しており、今後の動きに注目が集まっています。