アルベロア監督と選手たちの完全な対立 6人の選手との深刻な軋轢
アルバロ・アルベロア監督は、シャビ・アロンソ解任後の危機を救う劇薬として期待されたが、結果的に崩壊したロッカールームを象徴する存在となってしまった。彼は就任初日に15個のチャンピオンズリーグトロフィーを見つめ、『自分がこのクラブの一部であることを毎朝起きるたびに特別に感じさせてくれる。カンテラーノであり、選手であり、アンバサダーであり、カンテラの監督であり、トップチームの監督であること...あのスタジアムに迎え入れてくれる15個のヨーロッパカップをすべて一緒に見ると、世界最高のチームの偉大さと歴史を理解できる』と語っていた。
また、コパ・デル・レイでアルバセテに敗れるという最初の挫折を味わった後には、『ファニートは「ベルナベウでの90分はとても長い」と言った。ベルナベウのファンが選手たちとともにある時、それを私は要求する』と熱く語り、シティ戦でハットトリックを決めたバルベルデを『21世紀のファニート』と絶賛していた。レバンテ戦でファンからブーイングを浴び、自身の名前がコールされた際には『彼ら(選手)に、彼らに(拍手を)』と選手を庇う姿勢を見せていた。しかし、それらの言葉は今や完全に色褪せ、滑稽なものとして扱われている。
アルベロアはロッカールームに「灰色のソファ」を持ち込んでグループセラピーを試みたが、それは全くの失敗に終わった。それどころか、彼はチームを「保育園」と呼ぶようになり、少なくとも6人の主力選手と完全に対立することになった。
・オーレリアン・チュアメニ
アルベロア体制の初期に試合の早い段階で交代させられたことに不満を持ち、監督に直接クレームを入れた。これ以降、両者の関係は冷え切り、アルベロアはチュアメニよりもティアゴ・ピタルチを優先して起用するようになった。
・ダニ・カルバハル
シャビ・アロンソ時代から不満を抱えていたが、アルベロア体制で怒りが爆発した。2月1日のラージョ戦で出場機会を与えられず、1週間後のメスタージャでのバレンシア戦では、怪我明けのトレント・アレクサンダー=アーノルドではなく、カンテラーノのダビド・ヒメネスが先発起用され、カルバハルは再びベンチに置かれた。試合後、カルバハルはピントゥスと激しく言い争い、マドリードに戻った後の練習では監督と顔を突き合わせて激しく対立した。その後も控えが続き、トレントが遅刻したアトレティコ戦でのみ先発出場した。
・アルバロ・カレラス
チャンピオンズリーグのリーグフェーズ、ベンフィカ戦での痛恨の敗北の後、自分がスケープゴートにされたと感じた。続くラージョ戦で出場機会を与えられなかったカレラスは、試合終了直後にベルナベウのコーチ用ロッカールームでアルベロアに面会を求め、なぜ外されたのかを問い詰めた。この突発的な面会のせいでアルベロアの記者会見が遅れる事態となった。その後、カレラスはメンディに先発の座を奪われ、現在ではフラン・ガルシアにも序列で抜かれており、クラシコでも控えとなる予定だ。
・ダビド・アラバ
出場機会の少なさと自身のチーム内での重要性の低下に不満を持ち、2月初旬にはすでに不満を露わにしていた。監督に直接不満を伝えたが状況は変わらず、現在では監督との関係はほぼ皆無となっている。6月で契約が切れるアラバは、レアル・マドリードには残らないことが確実視されている。
・ラウル・アセンシオ
3月11日のマンチェスター・シティ戦でスタメン落ちしたことに激怒し、アルベロアを激しく非難した。続くエルチェ戦では先発予定だったが、試合当日の朝の活性化セッションの直前になって、医師を伴ってアルベロアのオフィスに現れ、軽い筋肉の違和感があるためプレーできないと報告した。アルベロアはこれに不満を抱き、急遽休養予定だったアントニオ・リュディガーを起用したため、リュディガーも大激怒した。アセンシオは普段の練習を普通にこなしていたにもかかわらず、エルチェ戦、マンチェスター遠征、マドリードダービーで招集外となった。アルベロアは、アセンシオがシティ戦でのスタメン落ちへの不満をぶつけたことについてチームに謝罪していないことを理由に外していた。アセンシオは謝る必要はないと考えていたが、最終的にチーム全体とリュディガーに謝罪し、マジョルカ戦で復帰した。しかし、それ以降は1試合しか出場していない。
・ダニ・セバージョス
4月23日にマドリードに「別れを告げた」。ベティス戦の前日、バルデベバスで自らアルベロアのオフィスに出向いて激しく対立。その後ロッカールームでチームメイトに対し『監督とは一切関わりを持ちたくない』と頼んだと告白し、もう招集されないだろうと語った。クラブにはこの事態が報告されており、クラブは監督の決定を尊重している。セバージョスは規律違反を犯したとみなされ、アルベロアの構想には二度と入ることはなく、今季終了まで招集外となり、退団が確実となっている。
3月6日のセルタ戦でアルベロアがカマヴィンガらを公然と批判した際、ヴィニシウスが監督を支持する姿勢を見せたが、それは単にシャビ・アロンソを追い出すための口実に過ぎなかった。結果として、アルベロアはエゴの強い選手たちをコントロールできず、権威を完全に失ってしまった。 (via MARCA / SPORT)