トランプ大統領と選手たちの居心地の悪い絡みとインファンティーノの忖度
アメリカのドナルド・トランプ大統領が、メトロライフ・スタジアムのVIP席で試合を観戦し、試合後の表彰式にも登壇した。表彰式では、選手一人一人と握手を交わしたが、ボルハ・イグレシアスとの間には冷ややかな空気が流れた。以前からトランプと対面した場合の対応について公言していたイグレシアスは、大統領と一切目を合わせることなく、事務的な握手だけを交わして足早に通り過ぎた。その後、スペインの有名配信者イバイ・ジャノスからSNSで『トランプと何を話したの?』と尋ねられると、イグレシアスは『ラ・ベラーダ(イバイが主催するボクシングイベント)に行きたいって言ってたよ』と冗談交じりに返答し、フォロワーの笑いを誘った。
また、キャプテンのロドリが優勝トロフィーを掲げる際、トランプ大統領は写真のセンターに写り込もうとその場に居座り続けた。空気を読まない大統領に対し、ロドリは彼の背中に手を添えて優しく退場を促し、最終的にジャンニ・インファンティーノFIFA会長が慌てて彼をステージの端へと誘導した。ロドリはトランプがフレームから外れたのを確認してから、改めてトロフィーを高く掲げ直した。
アルゼンチン代表のクリスティアン・ロメロはトランプとの握手を完全に無視して通り過ぎた。ラミン・ヤマルは一瞬ためらったものの、最終的には握手に応じた。
さらに、試合のハーフタイムには、インファンティーノ会長がW杯のトロフィーをトランプ大統領の座るVIP席までわざわざ運び、彼にトロフィーを見せて触らせるという異例の忖度を見せた。
トランプ大統領は試合後、以前から指摘されていたスペイン政府との緊張関係について問われると『私には誰とも緊張関係などない。スペインと話し、彼らが素晴らしいチームを持っていることを祝福した』と語り、過去の政治的対立を一旦棚上げにした。 (via MARCA) (via SPORT) (via ElDesmarque)
メッシとラミン・ヤマルの抱擁、弟ケイン君のピッチでの大はしゃぎ
今大会最大の注目を集めたラミン・ヤマルとリオネル・メッシの新旧スター対決は、ピッチ外でも感動的なシーンを生んだ。試合前のセレモニーでは、両者が歩み寄り、しっかりと握手を交わして挨拶した。そして試合終了後、スペインの優勝が決まった歓喜の輪の中で、ヤマルはうつむいて悲しみに暮れるメッシの元へ真っ直ぐに向かい、敬意を込めて熱い抱擁を交わし、言葉をかけて慰めた。2007年のカレンダー撮影での出会いから19年後、二人がW杯決勝の舞台で交わしたこのハグは、世代交代を象徴する歴史的な瞬間として世界中のファンを感動させた。
一方で、歓喜のピッチ上で誰よりも目立っていたのは、ヤマルの4歳の弟であるケイン君だった。母のシェイラさんらと共にピッチに降り立ったケイン君は、切り取られたゴールネットの一部を片手に持ち、ピッチの端から端まで走り回ってヤマルに抱きついた。その後も、そのネットと一緒にW杯のトロフィーや公式球を抱え、ヤマルと記念撮影を行った。さらに、一人でステージに登って世界王者になったふりをしたり、警備中の警察官にハイタッチをして帽子をかぶせてもらったり、PKを蹴る真似をしたりと、まさに独壇場のパフォーマンスを披露した。ヤマルは弟について『弟が喜んでいる姿、母がずっと夢見ていた生活を送っている姿、そして友人たちの姿を見るのは感動的だ。サッカー以外で、子供にとってこれ以上の夢はないよ』『僕は弟のことが大好きで、まるで自分の息子のように溺愛しているんだ。家でもいつもふざけて踊り出したりして、子供の体に入った大人のようなんだ。一緒に過ごすのが本当に楽しい』と愛情たっぷりに語った。
また、ヤマルは試合前に自身のInstagramのストーリーズで、幼少期に所属していたラ・トレタのジャージを着た写真と共に『あなたのために、そしてストリートのために』という、自身のルーツであるロカフォンダ地区への思いを込めたメッセージを投稿していた。 (via SPORT) (via Esport3) (via ElDesmarque)