ストーク・シティ戦はドロー決着 イギリス合宿を1勝1分で終える

バレンシアCFはイギリスでのプレシーズン合宿の締めくくりとして、Bet365スタジアムでチャンピオンシップ(イングランド2部)のストーク・シティと対戦し、1-1の引き分けで終えました。この結果、今夏のプレシーズン成績は5戦で2勝1分2敗(ペトロ・デ・ルアンダ戦1-3、カステリョン戦1-2、エルデンセ戦3-0、ダービー・カウンティ戦2-1)となっています。

カルロス・コルベラン監督は、3週間後にメスタージャで控えるセルタ・デ・ビーゴとのラ・リーガ開幕戦を見据え、主力組とみられるメンバーを先発に起用しました。スタメンは以下の通りです。

ディミトリエフスキ;モンフェレール、タレガ、デ・ハース、ガヤ;ギド、ウグリニッチ、ハビ・ゲラ;ルイス・リオハ、サト(リュウノスケ・サト)、ダンジュマ。

試合は序盤からバレンシアが主導権を握ります。開始1分には右サイドバックに入った若手のモンフェレールの背後をトーマスに突かれ1対1のピンチを迎えますが、この試合がバレンシアでの初出場となったGKディミトリエフスキが見事なセーブでチームを救います。

すると前半12分、ハビ・ゲラとモンフェレールの見事な連携から先制点が生まれます。ハビ・ゲラが相手選手3人をかわすドリブルで深い位置まで侵入し、マイナスの折り返しを供給。これをダンジュマがペナルティスポット付近からダイレクトで冷静に沈め、バレンシアがリードを奪いました。前半はバレンシアが試合をコントロールし、相手の反撃をグラハムのヘディングシュート(枠外)程度に抑えて折り返します。

しかし後半に入ると、ストーク・シティがセカンドユニフォームに着替えてプレッシャーを強め、試合のペースを握り始めます。コルベラン監督は後半開始時にウーゴ・ドゥロ、ダニ・ラバ、オトルビを投入し、ダンジュマをウイングに配置転換しました。

54分、ストークのマンフーフが左サイドから入れたクロスに対し、モンフェレールがクリアを試みますが、無情にもボールはオウンゴールとなって同点に追いつかれてしまいます。

勢いづいたストークはラミン・シセやインゲルソンがディミトリエフスキと1対1になる決定機を作りますが、北マケドニア代表守護神がここでも立ちはだかりました。リゴのシュートもポストのわずか横を通過するなど、ピンチが続きます。60分にはガモン、ヘスス・バスケス、ディエング、アルメイダが投入されましたが、バレンシアは中盤の主導権を取り戻すことができず、孤立したウーゴ・ドゥロにボールが収まらない苦しい展開が続きました。アルゼンチン人のギドが中盤で奮闘したものの、チーム全体として押し込まれる時間が長く、残り20分にはセンターバックのデ・ハースが違和感を訴えてイケル・コルドバと交代するアクシデントも発生しました。

終盤にはヘスス・バスケスが相手選手と小競り合いになり警告を受け、ストークのラワルにもイエローカードが提示されるなど、荒れ模様のままタイムアップ。前後半で全く異なる顔を見せたバレンシアは、課題を残しつつもドローでイギリスでの日程を終えました。次戦は8月8日、本拠地メスタージャでのオレンジ杯(トロフェオ・タロンハ)でニューカッスルと対戦します。 (via SPORT) (via AS) (via MARCA) (via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo) (via Mundo Deportivo)

ダンジュマが2戦連発の活躍 去就についても言及

ストーク・シティ戦で貴重な先制ゴールを挙げたアルナウト・ダンジュマは、直近のダービー・カウンティ戦での2ゴールに続き、見事な結果を残しています。現在、ウマル・サディクが負傷離脱していることもあり、カルロス・コルベラン監督は彼を「9番」のポジションで起用し、ハビ・ゲラやサトらとの連携を深めさせています。ゴール後にはハビ・ゲラを指差して『スーパースターだ』と称える場面も見られました。

アメリカのMLSなどからのオファーも噂され、去就が不透明な状況にあるダンジュマですが、試合後には現地の取材陣に対して前向きなコメントを残しています。

試合展開については『前半は我々がしっかりとコントロールしていました。良いプレーができていましたし、勝つためのチャンスも作り出せていました。失点シーンは不運だっただけで、引き分けという結果は妥当だと思います』と冷静に振り返りました。

自身の去就については『現時点では、私はバレンシアCFの選手です。ここでハードワークを続けています。昨シーズンは我々にとって厳しいものでしたが、もっとやれる力があることは分かっています。今シーズンは、全員にとって非常に良いシーズンになる可能性があります』と語り、メスタージャでのプレーに集中している姿勢を強調しました。

さらに、ポジションに関するこだわりについても『私のベストな時期はストライカーとしてプレーしていた時で、そこが一番心地よく感じます。ウイングとしてもプレーできますが、ストライカーとしてのプレーにも居心地の良さを感じています。スペースが多くありますが、その分走らなければなりません。監督に求められたポジションならどこでもプレーするつもりです』と柔軟な姿勢を見せており、チームへの残留と指揮官の要求に応える覚悟を強くアピールしています。 (via SPORT) (via ElDesmarque) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

ハビ・ゲラの契約解除金が6000万ユーロに上昇

8月1日を迎え、ハビ・ゲラの契約条項に大きな変化が生じました。昨夏に2029年まで契約を延長した際の内容に基づき、彼の契約解除金が4000万ユーロから6000万ユーロへと、一気に50%も引き上げられました。

ハビ・ゲラに対しては、FCバルセロナをはじめ、ナポリ、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、アトレティコ・マドリードなどヨーロッパの強豪クラブが関心を示しています。特にバルセロナのスポーツディレクターであるデコ氏は、6月に彼の代理人と会談を行っています。バルセロナとバレンシアは現在、イギリスのSt. George's Parkで同時期にプレシーズン合宿を行っているという奇遇な状況にありますが、この解除金上昇により、獲得を狙うクラブにとっては経済的なハードルが大きく上がることになります。

バレンシアのロン・ガーレイCEOは、ハビ・ゲラを2026/27シーズンのプロジェクトの柱として考えており、移籍交渉には応じず、獲得を望むクラブには契約解除金の満額支払いを要求する構えです。ただし、ピーター・リム・オーナーが解除金以下の金額で売却を主導する可能性も過去の事例から完全には排除できません。

選手本人は残留を希望しており、合宿中のインタビューでも『これまでもずっと言ってきましたが、私は自分の街で、自分の周りの人たちや自分のクラブと共にいることに幸せを感じています。クラブが私を求め続けてくれる限り、私はここに留まるつもりです』とクラブへの愛着を口にしています。

カルロス・コルベラン監督も彼に絶大な信頼を寄せており、プレシーズンを通じて彼をピボットや8番の前に位置する「10番」のポジションで起用し続けています。 (via SPORT) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)

負傷者・欠場者の状況と補強の必要性

ストーク・シティ戦を欠場した選手たちの状況も明らかになっています。

ウマル・サディクはカステリョン戦でハムストリングを負傷し、ディミトリ・フルキエは膝の回復中、さらにルボ・イランソは金曜日の練習で負傷したため、いずれも遠征を外れて欠場となりました。

ムクタール・ディアカビは負荷管理のため金曜日の練習を早退しましたが、ベンチ入りは果たしています。また、ペペルはカステリョン戦で肋骨に打撲を受け、グループ練習には復帰したものの、予防措置としてストーク戦の出場を見送りました。

長期離脱者としては、ホセ・コペテ、ディエゴ・ロペス、セルジ・カノス、アルベルト・マリがリハビリを続けています。

また、右サイドバックのポジションは深刻な人員不足に陥っており、カンテラーノのモンフェレールやガモンに過度な負担がかかっている状態です。ストーク戦でのオウンゴールなど、若手への重圧を軽減するためにも、即戦力となる右サイドバックの補強が急務であるとの指摘が上がっています。

放出候補とされているアンドレ・アルメイダは、ストーク戦でもダニ・ラバより後の60分からの出場となっており、カルロス・コルベラン監督からのメッセージと受け取られています。クラブは彼の売却先を模索している状況です。 (via ElDesmarque) (via MARCA) (via SPORT) (via AS) (via Estadio Deportivo)

レンタル移籍のルーカス・ヌニェスが新天地で即アシスト

バレンシアCFからSDエイバル(セグンダ・ディビシオン)へレンタル移籍したMFルーカス・ヌニェスが、新天地でさっそくポジティブなインパクトを残しています。

エイバルに合流してわずか2日後に行われたアレナス・デ・ゲチョとの親善試合で、ホキン・アランバリ監督は彼を30分から途中出場させました。するとそのわずか5分後、ペナルティエリア付近の密集地帯を抜ける見事なスルーパスを供給し、ペジニョのループシュートによるゴールをアシストしました。

1部昇格を目指すエイバルで実戦経験を積み、成長してメスタージャへ帰還することが期待されているルーカス・ヌニェスにとって、これ以上ない好スタートとなりました。 (via SPORT)

【本日の総括】

イギリス合宿最終戦は、前半に好プレーを見せるも後半に失速しドロー決着。ダンジュマの好調維持やハビ・ゲラの解除金上昇など注目トピックがある一方で、右サイドバックの補強や負傷者の多さなど、開幕に向けて解決すべき課題も明確になった一日でした。