レイヨ・バジェカーノ
レイヨ・バジェカーノは、ピッチ外における悲惨なスタジアムの閉鎖・亡命(エグザイル)問題が社会的な嵐を巻き起こしています。
本拠地エスタディオ・デ・バジェカスが、マドリード州政府から深刻な安全上の欠陥、設備不良、全体的な老朽化を理由に、一時的な使用許可の全面取り消し・閉鎖処分を科されたため、チームは今週木曜日、レガネスの本拠地ブタルケを臨時スタジアムとして使用せざるを得ませんでした。この非道な亡命に対し、クラブの象徴的なレジェンドである前キャプテンのオスカル・トレジョが自身のSNS上で、ラウル・マルティン・プレサ会長に対する激烈な辞任勧告を発表しました。
『もうこれ以上、黙って見ているわけにはいかない。この15年間、お前たちは従業員、選手、そしてファンたちの絶対的な信頼を何度も踏みにじり、不当に欺き続けてきた。もうこの辺りで、クラブの素晴らしい価値と尊厳、そしてバジェカスの魂を取り戻すために、誇り高く身を引いてここから出て行くべきだ』。
さらに、クラブの別のレジェンドであるヘスス・ディエゴ・コタ氏もSNSで『ラウル、もしお前がサポーターを愛しておらず、バジェカスの歴史を尊重しないなら、一体なぜここで恥知らずに会長にしがみついているんだ?』と、ブタルケでの観戦ボイコットを宣言。
ファンの大半がこのボイコット活動(空席運動)に賛同したため、ブタルケのスタンドを埋めたのはわずか4,280名という荒涼とした異様な雰囲気となり、ピッチに登場したプレサ会長に対し、ファンからは強烈なブーイングと退陣を求める大合唱が鳴り響きました。
ピッチの上では、満身創痍の状態で1-1の引き分けに終わったアラベス戦が繰り広げられました。
まず開始16分、エースのイシ・パラソンが相手選手との接触時に左太ももに激しい筋肉の怪我を負って無念の交代。さらに後半56分には、守護神のアウグスト・バタヤが相手選手と激しく激突して右足の脛骨付近を大破。激しい悲鳴とともに担架で運ばれ、そのまま救急車で病院へと直行する、最悪のアクシデントが発生しました。これにより、指揮官のベニト・サン・ホセはわずか60分の段階で全ての交代枠を消費せざるを得なくなり、選手たちは後半の残り40分近くを「交代選手がゼロ」という極限の過酷な状態で走り抜く悲劇に見舞われました。
ゲームは、後半開始直後の47分、新エースのセルヒオ・カメジョが巧みなドリブルで3人のディフェンダーを翻弄し、見事なシュートを流し込んで先制ゴールを記録。しかし、交代枠のない疲労困憊の終盤、84分にディフェンダーのラティウが犯した致命的なバックパスのミスを相手に強奪され、無念の同点ゴールを許しました。
カメジョは試合後、安堵と涙をにじませながら以下のようにクラブフロントに対する痛烈な正義のメッセージを吐き出しました。
『私たちは、ピッチ外のあの泥沼の政治的闘争によって、精神的にも肉体的にも完全に枯渇している。選手たちも、サポーターも、誰もこのブタルケを自分たちの家とは思っていない。私たちはいつだってファンと共に立っている。もう一度、バジェカスのピッチに帰るための正義を私たちは求めている』。 (via MARCA / Estadio Deportivo / ElDesmarque / Mundo Deportivo)
デポルティーボ・アラベス
デポルティーボ・アラベスは、開幕のヘタフェ戦での圧倒的な大勝(3-0)に続き、本拠地ではないブタルケでの過酷な戦いの中で、またしても一人のストライカーの神がかった復活劇に魂を震わせています。
その主人公こそ、33歳を迎えた元レアル・マドリードのストライカー、マリアーノ・ディアスです。マリアーノは今シーズン、開幕2試合で早くも「2ゴール2アシスト」という凄まじいスタッツを叩き出し、チームがこれまでに記録した全4ゴールすべての構築に関与。昨シーズンまで長く怪我とサブの冷遇に悩まされ、直近6年間でわずか計2ゴールしか奪えなかった目立たない存在であった彼が、一瞬にしてリーガの最前線へと華麗に這い上がってきました。
マリアーノは試合後の会見で、自身の復活に驚くファンやかつて懐疑的な視線を向けていたメディアに対し、にこやかにこう語りました。
『周りの人々が私をどう疑おうとも、私は自分の仕事をただ毎日ハードに続けるだけです。雑音を自分のマインドに影響させることは一切ありません。フットボールは私の人生の情熱であり、スパイクを脱ぐ最後の瞬間まで、私はピッチの上で戦い抜くでしょう』。
かつてセビージャ戦を前に先発落ちを悟り、トレーニング場から失踪してペナルティを科された歴史がありましたが、キケ・サンチェス・フローレス監督は彼の内なる闘志を完璧に解き放つアプローチを施し、サポーターも今や彼がピッチに立つたびに大歓声で彼を英雄として称えています。
一方で、他のアタッカー陣は不調に苦しんでおり、トニ・マルティネスはレイヨ戦において、決定的なシュートを外すなど大荒れの決定力不足を露呈。しかし、中盤の要としてジローナから復帰したミケル・ロドリゲスが、パス成功率93パーセントという素晴らしいコンディションでゲームを完全に構築しています。
チームは、次なる大一番として、8月28日に本拠地メンディソロサに強敵ビジャレアルを迎え撃ちます。 (via Mundo Deportivo / ElDesmarque / AS)