バレンシアCF

バレンシアは延期されていたラ・リーガ開幕節でレアル・ベティスとホームで対戦し、終盤の痛恨の失点により0-1で敗れた。この結果、開幕2試合で勝ち点1にとどまり、メスタージャのスタンドからは再びコルベラン監督の辞任を求める抗議のブーイングが鳴り響いた。

この試合では、超新星の佐藤龍之介がインサイドハーフとして先発出場を果たした。佐藤は開始3分にミドルシュートを放って積極的にアピールすると、前半12分には見事なボレーシュートを放ったが、相手GKアルバロ・バレスのスーパーセーブに阻まれた。パス本数は前半でわずか9本と組み立ての部分で課題を残したものの、コーナーキックのキッカーを担当し、守備面でも誰よりも献身的にピッチを駆け回るマルチな走力を見せた。後半26分にイエローカードを受け、後半55分に交代している。現地メディアからは『まるでずっとバレンシアにいるかのよう。常に顔を出し、すべてのボールに食らいつく』と大絶賛され、チーム最高タイの「8点」という高評価を得た。

また、バレンシアでの初先発を飾ったパブロ・マフェオは試合後、強豪ベティスに支配されたわけではないと主張し、『蹂躙された感覚はない。チャンスを活かせなかったのが悔しい。ファンの怒りは理解できるが、私たちは団結しなければならない。マジョルカで似た経験をしたが、必ず立ち上がってみせる』と再起を誓った。

なお、バレンシアはジローナの右サイドバックであるアルナウ・マルティネスの獲得について、移籍金500万ユーロ固定+100万ユーロ変数、さらに将来の売却時15%の権利を付与する条件でジローナと正式合意に達した。コルベラン監督が本人に何度も直接電話をかけたことが決め手となり、2031年までの5年契約が締結される見込み。さらに、新規加入のGKヴァン・ウーフェレンがラ・リーガへの登録を完了し、この試合で早速ベンチ入りを果たした。 (via Superdeporte / ElDesmarque / AS / MARCA)

レアル・ベティス

ベティスは敵地メスタージャでのバレンシア戦を1-0で制し、開幕2連勝と最高のスタートを飾った。この勝利により、マヌエル・ペレグリーニ監督はベティスにおけるラ・リーガ通算100勝の金字塔を打ち立てている。

試合は後半78分に投入されたパブロ・ガルシアがヒーローとなった。ハル・シティへの移籍交渉が取り沙汰されていたパブロ・ガルシアだったが、後半83分に同じく途中出場のフラン・ガルシアからのクロスを、ペネトレーションしてきたペナルティエリア手前から見事な左足ボレーでゴール右隅に突き刺し、自身の一軍初ゴールで劇的な勝利をもたらした。守護神のアルバロ・バレスも、前半の佐藤龍之介のボレーや終盤のサディクの決定機をことごとく阻止する神がかったビッグセーブを披露し、チームを救った。

主将を務めたディエゴ・ジョレンテは試合後、『全員で勝ち取った非常にタフな勝利だ。今季は多くの大会を戦うため、ベンチメンバーも含めて全員の準備が必要になる。今日も守備陣が新顔ばかりの中で結果を出せたのは素晴らしい』と手応えを語った。 (via Estadio Deportivo / ElDesmarque / MARCA)

アスレティック・ビルバオ

前節セヴィージャ戦でのユーリ・ベルチチェの退場劇について、審判技術委員会(CTA)は公式に誤審であったと認めた。CTAは今季開始した検証番組の中で、『セヴィージャのミゲル・シエラはボールをコントロールできる状態ではなく、決定的な得点機会ではなかった。レッドカードの提示は明白な誤審であり、VARが介入して取り消すべきだった。正しい判定はカードなしのフリーキックのみである』と説明した。

これを受け、ユーリ本人は自身のSNSで怒りを大爆発させた。『この検証結果を読んで、あの不当な判定のせいでチームが12分から10人で戦わねばならなかった痛みがさらに増した。100%不公平だ!それなのに、次の試合に出られないという理不尽な代償を支払わされるのは結局この私なのだ。本当に嘆かわしい』と激しい言葉で審判団の対応を痛烈に批判している。 (via ElDesmarque / Mundo Deportivo)

レアル・ソシエダ

レアル・ソシエダは、26日のレアル・マドリード戦に向けて25名という異例の多さの遠征メンバーを発表した。

ペレグリーノ・マタラッツォ監督は前日会見に臨み、モウリーニョ新監督率いるマドリードを『素晴らしい新戦力を加え、プレスのストラクチャーや守備の強度が大きく変化したトップクラブ』と警戒を示しつつ、『我々のクオリティを信じて全力で競争する』と意気込んだ。

日本のエースである久保建英は先発出場が有力視されている。会見では、ベティス戦でふくらはぎを負傷した Ander Barrenetxea が万全ではないものの練習に復帰し、召集メンバーに入ったことが明かされた。また、手術を乗り越えたゴンサロ・ゲデスも復帰を果たす。しかし、マタラッツォ監督は、主将ミケル・オヤルサバルが先発で何分プレイできるかという質問に対して『相手に有利な情報を与えたくないので、メンバーについては試合を直接見てほしい』と回答を拒否し、手の内を一切明かさなかった。

さらに、ベティス戦で膝を打撲した右サイドバックのジョン・アランブルについては『彼は我々の戦士。マドリードのビニシウスを抑えるための戦いに向けて完全に準備ができている』と全幅の信頼を口にしている。なお、20歳のセンターバックであるジョン・マルティンを左センターバックに配置するタクティカルな布陣変更についても『彼は非常に優秀で、左でも非常にシンプルかつ効果的なプレイができる』と自信を見せた。 (via DiarioVasco / MARCA / Mundo Deportivo)

アトレティコ・マドリード

バルセロナへの移籍志望が明るみになり、本拠地メトロポリターノのビジャレアル戦でサポーターから『裏切り者、出て行け』と激しいブーイングを浴びたジュリアン・アルバレス(フリアン・アルバレス)を巡り、周囲の騒動がさらに過熱している。

アルゼンチン代表で同僚のフアン・フォイスが試合中に彼に向けて笑顔でジョークを投げかけた際、ジュリアンが全く笑えない不満げな表情を浮かべていたことが発覚した。また、J・アルバレスが1億5000万ユーロ(契約解除金5億ユーロ)で売却された場合、古巣リバー・プレートに3.75%(約560万ユーロ)の連帯貢献金が入るため、アルゼンチン側もこの巨額移籍の行方を注視している。元アトレティコのレジェンド、キコ・ナルバエスは『これ以上心ここにあらずの選手を置くことは、アトレティコにとっても本人にとっても悪影響。もしアーセナル等からオファーがあれば双方が歩み寄るべきだ。私も26年前にブーイングを浴びて苦しんだが、残るなら自らの責任を果たさねばならない』と選手本人へ提言している。

移籍市場では、チェルシーからアストン・ヴィラへの移籍が迫るニコ・ジャクソンの強奪を画策中。また、レーシング・サンタンデールの19歳DFホルヘ・サリナスについて、一括での解除金1600万ユーロの支払いを避けるため、価格交渉を再開している。一方、若手DFハビエル・ボニャールのジローナへの期限付き移籍(買い取りオプション付き)は、クラブ間で正式合意に達した。 (via ElDesmarque / Mundo Deportivo / MARCA)

セヴィージャFC

セヴィージャは、新加入のギオルギ・コチョラシュヴィリとロビー・ウレの2名の入団記者会見を執り行った。

ジョージア代表のコチョラシュヴィリは『ここは小さい頃から夢見ていた偉大なクラブ。一刻も早く満員のホームスタジアムの雰囲気を体験したい』と興奮を語り、セヴィージャへの復帰噂があるレバンテ時代の親友カルロス・アルバレスについて『よく連絡を取り合っている。彼には、いつかまたピッチの上で同じチームでプレイしようと伝えた』とラブコールを送った。一方、スコットランド出身の若手FWロビー・ウレは、スペイン語の学習をすでに開始していることを明かし、『スペインのフットボールのレベルはスウェーデンとは明らかに異なるが、チームや監督が求めるものに慣れて、全力を尽くす』と真摯に語った。

ピッチ内では、今季主力として君臨しているファン・イグレシアスが左足の打撲によりトレーニングを欠席し、土曜日のアトレティコ戦への出場が危ぶまれている。また、移籍に向けて個別調整中のルベン・バルガス(オリンピアコス交渉中)に加え、アドリ・ペドロサにはラージョ・バジェカーノへの移籍について、ファビオ・カルドーゾにも同様に戦力外である旨が正式に伝えられた。さらにセヴィージャは、Lazioの23歳セルビア代表FWペタル・ラトコフのローン獲得に興味を示し、条件面の問い合わせを行った。 (via Mundo Deportivo / ElDesmarque / Estadio Deportivo)

RCセルタ・デ・ヴィゴ

セルタは、PSVアイントホーフェンからモロッコ代表ウインガーのクハブ・ドリオゥエシュを移籍金約700万ユーロ、2030年までの4年契約で獲得したことを正式発表した。今夏初めて移籍金を投じた大型補強となる。

しかし、その喜びも束の間、チームを絶望的なニュースが襲った。エースのボリハ・イグレシアスが、精密検査の結果『左ふくらはぎの筋膜断裂』と診断され、全治約2週間の離脱となることが公式発表された。これにより、木曜日のオサスナ戦や日曜日のアスレティック戦など最大4試合の欠場が確実視されている。今夏スペイン代表として世界王者となったイグレシアスは、今週末のホームゲームでサポーターにW杯トロフィーをお披露目するセレモニーを予定していたが、ユニフォーム姿でピッチに立つ夢は絶たれてしまった。

なお、セルタはノッティンガム・フォレストと右サイドバックのハビ・ルエダの移籍(移籍金2000万ユーロ未満。Real Madridへ50%が流出する契約)について合意に近づいており、代役の確保に急いでいる。一方で、リヴァプールの21歳MFステファン・バイチェティッチの獲得は、実質的なフリートランスフェーに近い好条件(ボーナス+将来の売却%)で合意間近に迫っている。 (via Estadio Deportivo / MARCA / ElDesmarque / SPORT)

ラージョ・バジェカーノ

ラージョのセネガル代表MFパテ・シスが、クラブへの移籍直訴を理由に「2日連続でトレーニングをボイコット」し、反乱を起こしている。

これまで1000万ユーロの契約解除金にこだわって一切交渉に応じなかったマルティン・プレサ会長だが、シスの強硬な姿勢を受けて初めてオファーを聞き入れる態度に軟化させた。ベシクタシュやサウジのアル・シャバブが熱視線を送っている。ただし、シスがもし3日目となる水曜日の練習も無断欠席した場合、LALIGAとAFEの規約により「非常に重大な規律違反」とみなされ、最大で給与の25%の罰金や30日間の出場停止、給与差し止めといった厳しい制約を課されるリスクに直面する。

一方で、本拠地バジェカス・スタジアムでは、ピンク色に変色して視認できなくなっていた電子掲示板が、最先端の新型ビデオマイク(videomarcador)にようやく交換され、スタジアムの使用ライセンス復帰に向けた一歩を踏み出した。 (via MARCA / ElDesmarque / Mundo Deportivo)

レアル・バリャドリード

バリャドリードは臨時の総会を招集し、筆頭株主であるベン・オールドマンおよびイグナイト・スポーツからの1400万ユーロに及ぶローン形式の緊急資金注入案を可決した。

この決定により、バリャドリードのサラリーキャップ制限は400万ユーロから1100万ユーロへと大幅に引き上げられ、移籍市場最終盤における新戦力の登録と獲得への道が開かれた。ガブリエル・ソラレス社長は総会で、『この資金注入がなければ、チームを存続させることすら不可能だった。去年のままの陣容で誰一人として新戦力を登録できない破滅的な事態を避けるための、最後の緊急救済措置だ。これをクラブ再建の cimientos(土台)にしたい』と切迫した危機感と共に説明した。 (via MARCA)

デポルティーボ・ラ・コルーニャ

デポルティーボは、ウェストハムを退団してフリーエージェントとなっていた元バルセロナのアダマ・トラオレの獲得について、水曜日にもメディカルチェックを通過して正式合意に至る見通しとなった。かつてバルサで共闘したオーバメヤンとの再会が実現する。

しかし、トラオレの獲得には、彼に支払う高額な年俸がサラリーキャップ枠を大幅に圧迫するという『但し書き』がついている。この決定により、アントニオ・イダルゴ監督が強く望んでいたもう一つの補強ポイントである「実力派センターバック」の獲得予算をどのように捻出するか、フロントは創造的な解決策を求められている。

また、レアル・マドリードCastillaから、20歳の左サイドバックであるマヌ・セラーノを完全移籍で獲得した。マヌ・セラーノは、まずはBチーム(ファブリル)に合流するものの、複数年契約には来季のトップチーム昇格の条項が盛り込まれている。一方で、開幕戦で活躍を見せた若手FWケビン・サンチェスは、負傷者の復帰による登録人数の関係でBチームへの降格が命じられた。 (via ElDesmarque / SPORT / MARCA)

レバンテUD

オサスナ戦でレバンテの若き至宝カルロス・アルバレスが出場機会を得られずベンチのまま終わったことについて、ルイス・カストロ監督は『チームの戦術的アプローチによる私の個人的な決断だ』と説明した。

カストロ監督はさらに、『私を含め、レバンテのすべての選手は良いオファーがあればいつでもクラブを去る準備ができている。それがフットボールの現実だ』と移籍の可能性を改めて強調した。現在、海外のクラブから Carlos Álvarez に対して非常に魅力的な移籍金オファーが届くのを待っている状態であり、交渉がまとまれば、セヴィージャに30%の売却額が流れることになる。なお、レバンテは若手ウイングのトゥンデを、イングランドのウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)へ300万ユーロ+変数200万ユーロで売却することで合意した。 (via MARCA / Estadio Deportivo / AS)

ジローナFC

ジローナは、アゼディン・ウナヒの獲得を巡り、PSVアイントホーフェンが契約解除金の2500万ユーロを下回る価格で移籍交渉の主導権を握っている。

さらに、アルナウ・マルティネスのバレンシア移籍が合意に達したことで、ジローナはその後釜としてアトレティコ・マドリードのハビエル・ボニャール、そしてマジョルカのマテウ・モレイという「2名の右サイドバック」を同時の獲得候補として交渉を本格化させている。 (via Mundo Deportivo / espor3)

ビジャレアルCF

ビジャレアルは、ベルギーのアネデルレヒトからカナダ代表MFネイサン・サリバを移籍金1500万ユーロ(さらに将来の売却時パーセンテージを相手に譲渡する条件)で獲得したことを正式発表した。

契約は2031年までの長期の5年契約で、中盤の要であるダニ・パレホの後継者としての期待がかかる。サリバはすでに今週水曜日からイニゴ・ペレス監督率いる練習に合流する。また、今週開催されるチャンピオンズリーグのグループステージ抽選会において、ビジャレアルはポット3に、ベティスはポット2に振り分けられることが決定した。 (via Mundo Deportivo / AS / SPORT)

RCDエスパニョール

バイエルン・ミュンヘンからのブライアン・サラゴサの1年ローン+800万ユーロ買い取りオプション付きの獲得について、契約の詳細なフェアプレイ財務規制(FFP)への調整が必要となり、バルセロナへの到着が数時間遅れている。しかし、交渉の合意そのものが破談になる懸念はなく、水曜日中にはメディカルチェックを完了してサインをする見通し。 (via Mundo Deportivo)

マラガCF

マラガでは、若手左サイドバックであるラフィタの目覚ましい活躍に伴い、移籍市場最終週の補強プランを巡る内部での「大激論」が勃発している。

本来は左サイドバックの補強を最優先としていたが、ラフィタの台頭により、獲得リソースを手薄な「サイドのウイング」補強に充てるべきではないかという声が高まっている。なお、長年マラガの左サイドを守り昇格に貢献したヴィトール・ガルシアは、フリーエージェントとしてUDイビサへの2年契約での完全移籍が決定した。 (via SPORT)

ヘタフェCF

ヘタフェは、昨季出場機会に恵まれなかった29歳のウイング、アレックス・サングリスをレガネスへ1年間の期限付き移籍で放出することに合意した。このローン契約には、レガネスが1部昇格を果たした場合に発動する買い取りオプションが含まれている。 (via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

今節はバレンシアCFとレアル・ベティスの延期分が消化され、劇的なボレーシュートでベティスが2連勝の絶好調をアピール。一方のバレンシアはピッチ内外でファンからお怒りのブーイングを浴びており、市場閉幕間際のアルナウ・マルティネス獲得の合意に望みを託す形になりました。ラ・リーガの他クラブも、バリャドリードの劇的な1400万ユーロ資金注入、セルタのイグレシアスの離脱、ビルバオのユーリ退場の誤審認定、オサスナ戦後のレバンテの去就劇など、移籍期限まで残り1週間を切り、生き残りをかけた激しい市場と戦術のやり取りが最高潮に達しています。