黄金期の主砲ジュゼッペ・ロッシが語るビジャレアルへの愛と誇り

かつてイエローサブマリンの絶対的エースとして君臨したジュゼッペ・ロッシが、現役引退から3年を経た今、当時の輝かしい記憶やクラブへの尽きない愛情を熱く語りました。

20歳の若さでマンチェスター・ユナイテッドから加入したロッシは、当時を振り返り『ビジャレアルは自分に輝くチャンスを与えてくれたクラブ。若い自分を信じてくれた最初のチームであり、その恩は一生忘れない』と深い感謝を述べています。

最も記憶に残る瞬間として、若き日にサンティアゴ・ベルナベウで行われたレアル・マドリード戦を挙げ、名DFファビオ・カンナバーロをドリブルでかわし、名手イケル・カシヤスを破って決めた衝撃的なゴールを回想。『あのゴールは、ここが自分の居場所だという大きな自信を与えてくれた』と語り、自身のキャリアを決定づけた瞬間だったとしています。

当時、1シーズンで32ゴールを挙げるなど、ラ・リーガを席巻したロッシ。サンティ・カソルラ、マルコス・セナ、ディエゴ・ゴディン、ディエゴ・フォルランら伝説的な選手たちと共闘し、相棒ニウマールと強力なデュオを形成しました。ロッシは『自分たちは当時、プレースタイルやチームの連動性において、バルセロナのすぐ後ろに位置する世界で最高のフットボールをしていた。ピッチ外でも家族のような強い絆があった』と、タイトルこそ届かなかったものの、その美しいスタイルに強烈な自負を覗かせています。

キャリアの絶頂期を阻んだ2度の深刻な大怪我、およびそれに伴うバルセロナ、ユヴェントス、バイエルン・ミュンヘンといったビッグクラブへの移籍消滅については、『怪我さえなければもっと特別な領域に達していただろうが、それでも自分のキャリアを心から誇りに思っている。トロフィーを掲げることも素晴らしいが、それ以上にチームメイトたちからどう記憶されているかが何より重要だ』と語り、穏やかな表情を見せました。

さらに、ロイグファミリーが築き上げてきたクラブの家族的な文化に敬意を表しつつ、現在のチームについても『ビジャレアルは毎年チャンピオンズリーグに出場し、その舞台で勝ち進む力があるはず。ヨーロッパの常連となる素晴らしい道を歩んでいる』と確信を込めて将来への期待を口にしました。 (via Estadio Deportivo)

アラベスに痛恨の零封負けを喫した一戦とダブルポストに嫌われた不運

今季初勝利を目指して臨んだ敵地でのアラベス戦は、0-1での手痛い完封負けとなりました。

ビジャレアルは主将ジェラール・モレノ、ゲイェ、ペペを先発させ、立ち上がりから主導権を握るべくアラベス陣内へ攻め込みます。しかし、立ち上がりに訪れたモレノの決定的なシュートは相手GKシベラの好セーブに阻まれ、得点を奪えません。

すると前半30分、相手のクリア気味の展開から右サイドを崩され、中央で完全にマークが外れていたルーカス・ボジェに押し込まれて先制を許してしまいます。この失点で一時的に動揺したビジャレアルは、反撃の手がかりを探るものの前半をビハインドで折り返します。

後半、イニゴ・ペレス監督はモレイロ、イリアス、フリーマン、アヨゼといった攻撃的なカードを次々と投入。攻撃の活性化を図るものの、組織的に守る相手の強固な守備ブロックに阻まれ、効果的なシュートに繋げることができません。

試合終了間際の85分には、この日最大のハイライトとなる不運が襲いました。エリア内でボールを拾ったフォイスが決定的なシュートを放つも、ボールは無情にもポストを直撃。さらにその跳ね返りが、もう片方のポストに2回も当たってピッチに戻るという、極めて信じられないダブルポストの悲劇が発生。ツキに見放されたボールはゴールラインを割ることなく、そのまま完封負けを喫することになりました。 (via Mundo Deportivo)

ホーム開幕戦で激突するデポルの新エースにして宿敵オーバメヤンの脅威

次節、本拠地エスタディオ・デ・ラ・セラミカでのホーム開幕戦で迎え撃つデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャには、警戒度を最大に引き上げるべき絶対的なエースが君臨しています。今夏に加入した37歳のベテランFW、ピエール=エメリク・オーバメヤンです。

今季昇格したデポルティーボは、開幕3試合で勝ち点5を挙げて無敗と非常に良い波に乗っています。その攻撃を牽引しているのが、デビューから3試合連続ゴールをマークしているオーバメヤン。前節バレンシア戦後には、『この夏、すぐに活躍できるようハードにトレーニングした。とても嬉しい』と充実感を漲らせており、その肉体的な衰えは一切感じられません。

何より、オーバメヤンはビジャレアルにとって忘れられない天敵です。2023/24シーズンのヨーロッパリーグ・ラウンド16において、当時オリンピック・マルセイユに所属していた彼は第1戦でマルチゴールを達成。さらに第2戦では、ビジャレアルがホームで3-0と猛追し、あと1点で延長戦という極限の緊迫感の中で、アディショナルタイムに鮮やかな個人技からアシストを決め、ビジャレアルの奇跡の逆転劇を打ち砕く決定的な仕事をやってのけました。

もしオーバメヤンが次節のビジャレアル戦でも得点を決めれば、デポルティーボのクラブ史上初となるデビューから4試合連続ゴールという不滅の記録を打ち立てることになります。サポーターの前で今季初勝利を届けたいビジャレアルにとって、この元天敵のストライカーを抑え込めるかどうかが、勝敗を分ける決定的な要素となるのは間違いありません。 (via SPORT)

【本日の総括】

直近のアラベス戦で痛恨の敗戦を喫し、未だ勝ち星がない状況のビジャレアルCF。しかし、かつての偉大なエースであるロッシが語ったビジャレアルの誇りと家族のようなスピリットは、現在の選手たちの胸に強く響くはずです。週末に控える本拠地ラ・セラミカでのホーム開幕戦。現在無敗と絶好調で、かつての天敵オーバメヤンを擁する難敵デポルティーボを撃破し、今季初勝利を飾って過密日程へ向けた最大の起爆剤とできるか。新生ビジャレアルの真価が問われる一戦から目が離せません。