20年ぶりの会長選挙勃発、現職ペレス会長とエンリケ・リケルメの激突

ピッチ外では、レアル・マドリードの未来を左右する巨大な動きがあった。2006年以来、実に20年ぶりとなる会長選挙が実施されることが確定したのである。

現職のフロレンティーノ・ペレス会長は、エドゥアルド・フェルナンデス・デ・ブラスを代表者として立候補書類を提出。選挙管理委員会は、規定の要件をすべて満たしているとして、全会一致でこれを承認した。ペレス会長は過去の任期中にクラブ予算の15%以上の利益を継続して出しているため、クラブ定款第40条C項5の規定により、巨額の銀行保証(プレアバル)の提出を免除されている。

ペレス会長陣営は早速選挙戦をスタートさせ、サンティアゴ・ベルナベウ付近のビルに巨大な横断幕(ロナ)を掲示した。これは、かつてFCバルセロナのジョアン・ラポルタ会長がマドリード市内に掲げたものに酷似した手法であり、『グラスゴー、リスボン、ミラノ、カーディフ、キーウ、パリ、ロンドン… まだまだ歴史は作られる。フロレンティーノ・ペレス 2026』というスローガンとともに、彼の下で獲得した7つのチャンピオンズリーグの開催地を誇示し、圧倒的な実績をアピールした。

これに対し、強力な対立候補として名乗りを上げたのが、再生可能エネルギー会社「Cox Energy」の社長であるエンリケ・リケルメである。彼は立候補の最大の障壁であったクラブ予算の15%にあたる1億9370万ユーロ(約193.7億円)の銀行保証を、Andbank Españaを通じて100%確保し、バルデベバスのクラブオフィスに立候補書類を提出した。

リケルメは試合当日の夜、自身のSNSに「少年の夢」という言葉と共に、レアル・マドリードのユニフォームを着た幼少期の写真を投稿。そして、退団するカルバハルの2番のユニフォームとマフラーを身にまとい、一般のファンに混じってベルナベウの65番ゲートから堂々と入場した。周囲のファンからは「会長、我々を救ってくれ!」「誰と契約するんだ?」といった熱烈な歓迎を受け、彼は『最高の選手たちとだ』と笑顔で応えた。

メディアの取材に対し、リケルメは次のように語った。

『今日はレアル・マドリードにとって重要な日です。20年ぶりに投票ができるようになります。これは誰かに対抗するものではなく、レアル・マドリードのための立候補です。私たちは昼夜を問わず働き、今日決断を下しました。スポーツ面でも社会面でも、非常にワクワクする、真面目でプロフェッショナルなプロジェクトを用意しています。短期、中期、長期を見据えたプロジェクトです。ソシオの皆さんにチャンスをいただきたい。恐れずに、私たちの話を聞く勇気を持ってほしい。そして、2つのプロジェクトを比較して投票していただきたい』

さらに、退団するカルバハルについても触れ、『彼はレアル・マドリードの巨人であり、全力でサポートしなければなりません。彼がワールドカップでプレーすることを誰もが望んでいたでしょうが、彼が常に持っている価値観をこのクラブにもたらすために、必ずここに戻ってくると確信しています』と称賛した。

リケルメのキャンペーンスローガンは「遺産と未来(Legado y futuro)」であり、ソシオの権利回復や、クラブの「民営化」、新たな投資家の参入といったセンシティブなテーマについても議論を提起している。選挙管理委員会が彼の立候補を正式に受理すれば、約2週間の激しい選挙戦に突入することになる。

(via SPORT)

(via MARCA)

(via ElDesmarque)