アルバロ・アルベロア監督のラストマッチと若手選手たちの躍動

この試合は、アルバロ・アルベロア監督にとってもレアル・マドリードのベンチに座る最後の試合となった。フロレンティーノ・ペレス会長が再選された場合、来シーズンからはジョゼ・モウリーニョが新監督に就任することが既定路線となっているためだ。スタジアムの観客席には、そのモウリーニョの姿もあった。

アルベロア監督にはカルバハルやアラバのような大々的なセレモニーは用意されていなかったが、彼がクラブに残した遺産は計り知れない。トップチームでの指揮は短期間であったものの、下部組織(ラ・ファブリカ)を劇的に活性化させ、多くの若手タレントをトップチームの舞台へと引き上げた。彼が育て上げた若手選手たちの市場価値は、総額で約2億ユーロに上るとも言われている。

この日の試合でも、彼が信頼を寄せるカンテラーノたちが躍動した。中盤で先発したチアゴ・ピタルチは、ベリンガムとブラヒム・ディアスのゴールを見事にアシストし、ピッチ上で最も輝いた選手の一人となった。ゴンサロ・ガルシアも先発起用に応え、見事なトップチーム初ゴールを記録した。さらに、82分にはカルバハルに代わってマヌ・セラーノをピッチに送り出し、トップチームデビューの夢を叶えさせた。アルバロ・ゴンサレスなどもベンチ入りしており、ラ・ファブリカの若手たちにとってアルベロアは絶対的な恩師であった。

また、アルベロア監督は確執が取り沙汰され、事実上戦力外となっていたダニ・セバージョスを74分からピッチに送り出した。今夏での退団が濃厚とされるセバージョスに対し、最後にベルナベウのピッチに立つ機会を与え、和解の意思を示した。アルベロアは勝利という最高の結果で、レアル・マドリードでの監督としての役割を静かに、しかし誇り高く終えた。

(via MARCA)

(via SPORT)