セルジ・アルティミラ移籍
セルジ・アルティミラのスポルティングCPへの完全移籍が正式に完了しました。日曜日の夜にリスボンに到着し、火曜日には手続きと公式発表用の写真・動画撮影が行われました。契約期間は2031年までの5シーズンで、契約解除金は8000万ユーロに設定されています。
移籍金は固定1850万ユーロに加え、達成が容易なボーナス200万ユーロとなります。アルティミラの獲得には当時200万ユーロ(ヘタフェに140万ユーロ、選手側に60万ユーロ)がかかっていました。さらに、今回の売却額の15%(約250万〜300万ユーロ)は選手側が保有しているため、ベティスの純利益(キャピタルゲイン)は約1500万ユーロとなります。また、ベティスは将来の売却益の5%も保持する好条件を引き出しました。
スポルティングの公式メディアに対し、アルティミラは『とても幸せだし、始めるのが待ちきれない。僕が進むべき道はスポルティングに来ることだった。多くの関心を持ってもらい、僕に大きく賭けてくれた。選手なら誰でも、自分を一番求めてくれる場所に行くべきだ。人生は緑と白に彩られ続ける。ここはポルトガルでもヨーロッパでも非常に重要なクラブだ。ここでプレーしたチームメイトと一緒だった幸運な経験があるけれど、彼らは素晴らしいことしか言っていなかったよ』と語っています。
また、ベティスとファンに向けても自身のSNSで別れのメッセージを綴りました。
『3つの素晴らしい年月を一緒に過ごした後、今日、僕たちは別々の道を歩むことになった。でも、このエンブレムのために常にすべてを捧げてきたという清らかな心を持って去る。エリートでデビューするという最大の野心と希望を持ってやって来て、それを達成したけれど、このシャツを着てそれを成し遂げたことは言葉では言い表せないし、常に記憶に残り続けるだろう。クラブに関わるすべての人、特にチームメイトの扱いと親切に感謝したい。彼らは僕が到着してから不可欠な存在だった。そしてファンのみんな、このクラブでの君たちの重要性も強調したい。この間の無条件のサポートに感謝する。世界中のあらゆる隅々で君たちの愛情をとても近くに感じていた。だからこそ、常に感謝し続けるよ。僕がどこにいても、常に一人ベティコがいる。ありがとう』
(via ElDesmarque)
ファクンド・ベルナル獲得
セルジ・アルティミラとソフィアン・アムラバトの退団に伴い、中盤の刷新を図るベティスは、フルミネンセからウルグアイ代表MFファクンド・ベルナル(22歳、身長187cm)の獲得を決定的にしました。彼はイタリアのパスポートを所持しているため、EU内枠として登録可能です。
当初は移籍金850万ユーロでパスの90%を取得する方向で交渉されていましたが、ネイマール事件以降に適用されているスペイン税務当局への税金100万ユーロをベティスが負担することで、総額950万ユーロでパスの100%を取得する契約で合意しました。フルミネンセは将来の売却益の5%を保持します。近日中にセビージャへ移動してメディカルチェックを受け、ペジェグリーニ監督のプレシーズンに合流する予定です。
この高額投資に対し、一部のファンからはフルミネンセで絶対的スタメンではなかったことを不安視する声も挙がっています。これについて、ブラジルのジャーナリストであるエドガルド・マシエル記者は『ベルナルは非常にポテンシャルがあり、今後数年で向上するすべてを持っているが、フルミネンセでは期待された進化を遂げられず、おそらくそれが彼がここで絶対的なスタメンになれなかった理由だろう。全体的に見てこれまでのフルミネンセでの彼の時間はかなり不規則だった。しかし価格を考えればリスクはあるが良い賭けだ。ベルナルには進化するポテンシャルがあり、ヨーロッパはそれに適した場所だと思うからだ。2025年頃のベティスの関心についての最初のニュース以来、彼はこの移籍に心を奪われていたような印象を受ける。それがフルミネンセで進化できなかった理由の一つかもしれない。彼は良いロングパスと多くの闘争心を持つ選手で、ゴール前にも顔を出す』と分析し、ヨーロッパでの飛躍に太鼓判を押しています。
(via ElDesmarque) (via MARCA) (via Estadio Deportivo)
深刻なストライカー不足と新9番候補
マヌ・ファハルドSDが率いるスポーツ部門は、チャンピオンズリーグ復帰の年にふさわしい質的向上を目指していますが、現在ストライカーのポジションが深刻な人員不足に陥っています。クチョ・エルナンデスがコロンビア代表としてW杯に参加中であり、アイトール・ルイバルは負傷中。さらにバカンブとチミー・アビラの退団が決まっているため、来週から始まるプレシーズン序盤はトップチームの純粋なFWが不在となります。そのため、ゴンサロ・プティやパブロ・ガルシアなどカンテラーノがその役割を担うことになります。
クラブは即戦力となる確かな「9番」の獲得を最優先事項としており、昨季イスコやロ・チェルソの負傷によりアルバロ・フィダルゴの獲得を前倒ししたために先送りされていた大型補強をここで行う予定です。トップターゲットとしてイゴール・マタノビッチ、ケベン・デンリー、フランクリノ・ジュ、アルテム・ドフビクらの名前が挙がっていますが、マタノビッチに関してはクラブ間の金銭的隔たりが存在しています。
また、新たな候補としてサンダーランドに所属するスペインU-21代表FWエリエセル・マジェンダ(21歳、身長1.83m)の獲得競争において、ポルトやレンヌをリードしている状況です。マジェンダはフランス育ちで、昨夏ベティスとの親善試合(ベティスがアイトール・ルイバルのゴールで1-0勝利)にも出場していました。移籍金価値は1600万ユーロと評価されています。イタリアのジャーナリスト、ジャンルカ・ディ・マルツィオによると『ベティスのスポーツディレクターが数時間前にサンダーランドとの接触を強め、獲得を試みている』とのことです。同様のプロフィールとしてジェノアの19歳FWジェフ・エカトールの名前も浮上しています。
(via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo)
セドリック・バカンブのW杯敗退と退団
ベティスのFWセドリック・バカンブ(34歳)が、コンゴ民主共和国代表としてW杯を戦い終えました。チームはベスト32でイングランド相手に1-2で逆転負けを喫し、大会から姿を消しました。バカンブはこの試合で出番はなく、ポルトガル戦、コロンビア戦、ウズベキスタン戦(ベティス所属として最後のプレー)に出場しました。
火曜日にはベティスからバカンブの退団が正式に発表されており、水曜日からはフリーエージェントとなります。ただし、FIFAの規定上は敗退の翌日である木曜日まではベティスの選手として記録されます。退団後は新たな挑戦に向けて動いており、ラ・リーガでのプレー継続も選択肢から除外していません。
ベティスはリカルド・ロドリゲスの退団も確認しており、チミー・アビラの退団も強行している状況です。チミー・アビラは別れのメッセージとして『君たちにはもう一人のベティコがいる』との言葉を残しています。
(via Estadio Deportivo)
プレシーズンとカンテラーノ招集
ベティスの2026-27シーズンは7月7日のメディカルチェックから正式に始動します。マヌエル・ペジェグリーニ監督は、W杯組の合流遅れや補強の遅れを補うため、以下の12名のカンテラーノをプレシーズンに帯同させます。
DF:オスカル・マスケ、エマヌエル・ンゴラン(プレミアリーグが注目する有望なCB)、カルロス・デ・ロア。
MF:イバン・コラレホ、グナンゴロ・ブアレ、リカ・フネス。
FW:ボルハ・アロンソ、クワメ・ソス、ロドリゴ・マリーナ(昨季ユースリーグ得点王)、パブロ・ガルシア、ゴンサロ・プティ(EU外枠のためレンタルの可能性あり)。
また、U-19 EUROに参加しているGKマヌ・ゴンサレスとウイングのホセ・アントニオ・モランテは、大会終了後に合流する予定です。
プレシーズンのスケジュールは、メディカルチェック後にドイツでの最初の合宿を行い、セビージャに一時帰還して数日過ごした後、アイルランド合宿へ向かいます。8月5日にはダブリンのアビバ・スタジアムでプレミアリーグ王者アーセナルとの親善試合が組まれています。最後は恒例となっているマルベーリャでの合宿で仕上げを行います。
現在決定している親善試合は以下の通りです:レクレアティーボ・ウェルバ(7/22)、グラナダ(7/25)、オリンピック・リヨン(7/29)、アーセナル(8/5)。
(via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo)
アンヘル・オルティスの決意
トップチーム1年目は競争とシーズン終盤の2度の怪我(肩の亜脱臼と筋肉の重傷)により苦しんだ23歳の右サイドバック/ウイング、アンヘル・オルティスですが、冬のレンタル移籍のオファーを断り、ベティスでの成功に燃えています。彼は休暇を返上して回復に努め、7月7日のメディカルチェックより1週間も前からシウダ・デポルティーバに毎日姿を見せて自主トレに励んでいます。
クラブのメディアに対しオルティスは『もう100%だと思う。夏の間、最高の状態で到着できるようにかなりトレーニングしてきたし、完全に回復して最初からグループと一緒に始めるために、少し早く戻ってきたんだ。シーズンが終わった時ももう1週間残ってトレーニングした。医療スタッフと話し合って、100%回復してグループと正常に始められるように1週間早く来ることを決めたんだ。チームメイトにまた会って、ワクワクするシーズンを始めるのが楽しみだ』と充実感をアピールしています。
また、今季のチャンピオンズリーグ挑戦については『周りの人ともよく話すんだ。僕たちがやっていることを評価しなきゃいけないって。僕の人生のクラブ、キャリアのすべてを過ごしてきたクラブで、ヨーロッパの最高の大会でプレーできるなんて...。とても幸せだし、これからも挑戦し続けて、目標を達成していきたい』と意気込んでいます。
(via Estadio Deportivo)
ホセ・アントニオ・モランテの躍動
ベティスの下部組織が生んだ19歳のウイング、ホセ・アントニオ・モランテがU-19 EUROでセンセーショナルな活躍を見せています。ウェールズとの初戦(0-7)で自身の誕生日に2得点を挙げたのに続き、デンマーク戦(3-0)でも86分に右サイドから侵入し、左足でニアポストを撃ち抜く「アントニー風」のゴラッソを決めました。ゴール後には闘牛士である父(モランテ・デ・ラ・プエブラ)に捧げる闘牛のポーズを披露しています。
この活躍により、セグンダ・ディビシオンのカディスやコルドバが来季のレンタル移籍に強い関心を示しています。しかし、モランテ本人はベティスでのプレー継続を強く望んでいます。Marca紙のインタビューで彼は『トップチームでデビューした。落ち着いているよ。昇格の時が来たら、来るだろう。今年はチャンピオンズリーグがあるから、更なるモチベーションになる。別の夢だね。しかもベティスでだ。次の目標は、ベティスでラ・カルトゥーハでプレーすることだ。ホームでトップチームでプレーするのとは全く違う。小さい頃から聞いていたあのアンセムを下から体験するのは、最高だろうね』と語っています。
さらに憧れの選手については『小さい頃からホアキンを見ている。彼のビデオを見るし、ヘスス・ロドリゲスも好きだ。小さい頃、家で父がホアキンのビデオを見せてくれたから、彼のために17番を着ているんだ。僕たちは良い関係だよ。いつも落ち着いて、慌てずに行け、すべてはやって来ると言ってくれる』と、ベティスのレジェンドへの敬意を明かしました。クラブは彼をセグンダRFEFに降格したベティス・デポルティーボに残すか、上のカテゴリーへレンタルするかを検討中です。
(via Estadio Deportivo) (via SPORT)
ノーベル・メンディの転売益
6月上旬にラージョ・バジェカーノが約350万ユーロ+変動200万ユーロでパスの80%を買い取るオプションを行使し、完全移籍したDFノーベル・メンディですが、ベティスに思わぬ臨時収入をもたらす可能性があります。
ラージョのSDダビド・コベーニョは彼のパフォーマンスを高く評価していましたが、市場での関心が高まっていることから即座に転売して利益を得るシナリオも検討しています。現在、シュトゥットガルト、セルティック、そしてアイントラハト・フランクフルトが獲得に興味を示しており、特にアイントラハトは既に守備陣補強のために具体的な動きを見せています。
ベティスは将来の売却益の20%を保持する条項を結んでいるため、ラージョがこの夏に高額でメンディを売却すれば、ベティスにも少なからぬ資金が転がり込むことになります。
(via Estadio Deportivo)
新ベニト・ビジャマリンの工事進捗
今季からエスタディオ・ラ・カルトゥーハを本拠地とするベティスですが、ソシオの販売は記録的なペースで進み、すでに40,000席以上が売れています。一方、新ベニト・ビジャマリンの改修工事もスケジュール通り順調に進行しています。
現在はプレフェレンシア(メインスタンド)前の広場にて、深さ26メートルに及ぶ遮水壁(muros pantalla)の建設が進められています。この壁は地下深くの掘削と高い地下水位を防ぐための重要な工程であり、今週の時点で工事の50%が完了しました。夏の終わりにはこの作業が完了し、最も騒音を伴う重機が現場を離れる予定です。クラブは住宅街への騒音影響を新学期開始時に最小限に抑えるよう配慮しています。
このエリアには地下3階の駐車場、公共広場、そして付属の建物が建設されます。ゼネラルマネージャーのフェデリコ・マルティネス・フェリアは『常にホテルができると考えていたが、潜在的な運営会社との協議から、ホテルが主要なテナントになり、付属建物の表面積の約80%を占めることがわかっている』と明かしています。また、ドクトル・フレミング通りの歩道改修工事はすでに完了し、歩行者の利便性が向上しています。
(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
中盤の追加補強とデオッサの去就
ファクンド・ベルナルの獲得を決定づけたベティスですが、中盤の補強はこれで終わりではありません。さらなるMFの獲得を目指しており、ダニ・セバージョスやニコラ・ラスキンの名前がリストアップされています。
一方で、退団が確実視されていたネルソン・デオッサの交渉は現在停滞しています。数日前までは順調に進んでいましたが、選手本人がリーベル・プレートやクラブ・アメリカからのオファーを再検討し始めたため、進行が遅れています。それでもクラブは、近い条件で彼の売却が完了すると確信しており、市場の動きを注視しています。
(via ElDesmarque)
【本日の総括】
アルティミラの高額売却とファクンド・ベルナルの獲得により、中盤の入れ替えが大きく進展しました。しかし、バカンブやチミー・アビラの退団、クチョ・エルナンデスのW杯参加などによりプレシーズン序盤のFW不在が深刻化しており、新「9番」の確保が急務となっています。一方で、モランテやオルティスといった若手選手たちのトップチーム定着への強い意欲は、ファンにとって非常に頼もしいニュースです。