ソシエダ戦 2-1 で惜敗、敵地アノエタで奮闘するも一歩及ばず

アウェイの地レアル・ソシエダ戦に挑んだ一戦は、激しい攻防の末に2-1での敗戦という悔しい結果に終わりました。立ち上がり早々の前半4分、ビルドアップの乱れを突かれて先制を許す苦しい展開となります。その後は防戦一方となる時間帯が続いたものの、前半終了間際の45分に素晴らしい連携から同点に追いつき、試合を振り出しに戻しました。後半に入ると一転してこちらが主導権を握り、良いペースで試合を進めていましたが、後半17分に一瞬の隙を突かれて勝ち越しゴールを許してしまいます。終盤には相手ゴールに迫るものの、相手の粘り強い守備を崩しきれず、アウェイでの手痛い敗戦となりました。 (via Mundo Deportivo)

守護神ドミトロヴィッチが孤軍奮闘、驚異の7セーブで窮地を救う

この試合で敗れはしたものの、ゴールマウスを守ったドミトロヴィッチのパフォーマンスは賞賛に値するものでした。試合を通じて合計7回ものセーブを記録し、そのうち3回は完全に相手のゴールを確信された決定機を防ぐスーパーセーブでした。前半30分には、味方ディフェンダーのエル・ヒラリが頭でクリアしようとしたボールが自陣のゴールへ向かうという大ピンチがありましたが、ドミトロヴィッチが驚異的な反応で触り、ボールをクロスバーに当てて防ぎました。さらに、後半にも相手の強力なシュートや至近距離からのヘディングをことごとくセーブし、チームを最後まで試合に踏みとどまらせました。 (via Mundo Deportivo)

絶好調の攻撃陣!ロベルトが今季3点目 & ハビ・エルナンデスが3試合連続アシスト

敗戦の中で、攻撃陣の主力2人が見せた輝きは今後の大きな希望です。前半45分、今シーズンからプリメーラで素晴らしい活躍を見せているハビ・エルナンデスが左サイドから完璧なクロスを送ると、走り込んだロベルトがダイレクトのボレーシュートを突き刺して同点としました。ロベルトはこれで今シーズン早くも3得点目を数え、得点ランキングで暫定トップタイに躍り出ています。アシストを記録したハビ・エルナンデスも、3試合連続アシストという驚異的なスタッツを叩き出しています。

試合後、ロベルトは自身の得点について『最初のチャンスを確実に決める必要があると分かっていたが、それがチームの勝ち点に結びつかなかったことが悔しい』と反省を口にしつつ、アシストをくれた相棒について『ハビ・エルナンデスは本当に素晴らしい。昨季レンタル移籍していた時から非常にレベルの高い仕事をしている。彼は今のこの結果にふさわしい選手だし、これからもこの調子を維持し続けてほしい』と称賛を贈りました。

一方で、試合全体の課題としてロベルトは『いくつかのプレー、特にセカンドボールの奪い合いでのミスが響いた。そこについては自分たちで深く自己批判しなければならない。あまりにも多くのボールをロストしてしまった。後半の立ち上がり、チームが最も良いリズムでプレーできていた時間帯にミスを犯し、手痛いペナルティを課された。今はただ練習に励み、こうした致命的なミスを改善していくしかない』と語り、チームの引き締めに努めました。 (via Mundo Deportivo)

マノロ監督が試合後に激怒、簡単なミスと個人の対人戦の弱さを猛省

試合後の会見に臨んだマノロ・ゴンサレス監督は、終始厳しい表情でチームの守備対応とミスについて激しい憤りを語りました。監督は開口一番『何より虫酸が走る(腹立たしい)のは、2つのゴールがともにカウンター攻撃から生まれたことだ。自分たちがボールを保持したいのであれば、それを失った瞬間に適切な守備位置を保っていなければならない。今日の失点は位置取りのミスから招いたものだ』と厳しく指摘しました。

さらに、ミスから失点した点について『前半4分に1点目を奪われ、最初から追いかける展開になったことで試合が一気に難しくなってしまった。1週間を通して、相手のマークの監視やオヤルサバルのポジショニング、中盤の背後のケアについては入念に話し合っていた。しかし、プレッシャーのない状況での単純なパスミスが多すぎた。後半、チームが落ち着いて試合をコントロールし、攻撃を仕掛けていたまさに最も良い時間帯に2点目を奪われた。今日の試合は全体的にも個々のレベルでも良い内容ではなかった』と分析。

また、個々のインテンシティの低さについても『対人戦の局面で勝負できていなかった。チームの半数以上の選手が個人対人戦で敗れ、相手と接触しては倒れてしまうような状況は絶対に許されない。自分たちの本来の戦う姿勢ではなく、最初の2試合で見せたような強度を取り戻さなければならない。一歩遅れて判断するようでは、このレベルのリーグでは戦えない』と選手たちに発破をかけました。 (via MARCA)

前日絶賛したウルコを前半で交代、指揮官が明かした厳しい戦術的意図

前日の記者会見でウルコを大絶賛していたマノロ・ゴンサレス監督ですが、この試合ではハーフタイムで早々にピッチから下ろす厳しい決断を下しました。ウルコは前半22分に相手選手への激しいタックルで警告を受けており、プレー内容自体も本来の調子からは程遠いものでした。

監督はこの交代について『前日の記者会見でウルコのことを非常に高く評価したが、ときには話さない方が良いこともあるね。今日の彼は対人戦でもボールを持った時のプレーでも良くなかった。すでに早い段階でイエローカードを受けていたこともあり、彼を下げるという決断は極めて妥当で明確なものだった』と説明し、選手への期待が高いからこそ妥協を許さない指揮官の強い姿勢が浮き彫りとなりました。 (via SPORT)

新戦力ドルクシッチが初先発 & モスカルドがデビュー、それぞれの収穫と課題

この試合では、この夏に加入した期待のニューフェイス2人がピッチに立ちました。スロベニア代表ディフェンダーのヴァニャ・ドルクシッチはセンターバックの一角として待望の初先発を果たしました。マノロ監督はドルクシッチの出来について『相手に背後を取られるシーンの守備など、ディフェンス面で改善の余地はあるが、前方への対応は良かった。初先発だし、これからもっと成長できる』と、デビュー戦としては十分なパフォーマンスであり、今後の伸び代に期待を寄せました。

また、後半からはウルコに代わってガブリエル・モスカルドがピッチに送り出され、公式戦デビューを果たしました。中盤を引き締めるタスクを任されたモスカルドについて、監督は『モスカルドはボールを持った時も対人戦でも非常によくやってくれた』と称賛し、早くもチームの新たな戦力として計算できるクオリティを示しました。 (via Mundo Deportivo)

アディショナルタイムに大混乱、不可解な新ルール適用にマノロ監督も苦言

試合終盤のアディショナルタイムには、今シーズンから新しく導入された負傷治療に伴うルールによってピッチ上が大混乱に陥る一幕がありました。相手ゴールキーパーが肩を痛めてピッチ上で治療を受けたため、時間稼ぎを防ぐ新ルールにより、治療を受けた側のチームはフィールドプレーヤーを1分間ピッチの外に出さなければならなくなりました。この対応を巡って相手チーム内で誰が出るか合意できず、主審がキャプテンの退去を指示したことでピッチ上は大荒れ。最終的に抗議した相手監督やアシスタントコーチが退場処分となるなど、極めて騒がしい状況になりました。

この混乱により試合は2分以上中断され、エスパニョールの追撃ムードも削がれることになりました。マノロ監督はこの件に関して『新ルールに関しては、どのチームもこれを利用した駆け引きを試みるだろう。結局のところ、アディショナルタイムに時間が大幅に消費されてしまった。4分のアディショナルタイムのうち、実際にボールが動いていたのは2分程度だった。このような行為に対しては、アディショナルタイムを7分にまで延長するなどして対応すべきだ』とルール運用の難しさとレフェリングに対する不満を漏らしました。 (via Estadio Deportivo)

エスパニョール戦士たちの個別評価、各選手のパフォーマンスを詳解

アノエタの激闘に挑んだ選手たちの個人評価は以下の通りです。

ドミトロヴィッチ:失点はいずれも防ぎようのない形であり責任はゼロ。それどころか驚異的なスーパーセーブを連発し、最少失点に抑えてチームに希望を残し続けました。

エル・ヒラリ:前半は相手の強力な左サイドの攻撃に苦しみましたが、試合が進むにつれて対応力を高めました。失点直前の決定機を身体を張って防いだビッグクリアは値千金でした。

ドルクシッチ:待望の初先発で、勇敢なボールの持ち出しとエリア内での身体を張った守備が光りました。課題は背後のスペース管理ですが、非常に良好なファーストステップとなりました。

ウナイ・ヌニェス:相手アタッカー陣の流動的な動きに苦戦し、背後へのマーク対応で少し後手に回る場面が見られました。

イノホ:相手の攻撃が少なかったため守備での負担は少なかったものの、ビルドアップでのパスミスから先制点のきっかけを作ってしまい、悔しい内容となりました。

ウルコ:中盤でゲームのリズムを作れず、早い段階でのイエローカードも重なり、前半のみで無念の交代となりました。

エスポジト:セカンドボールの奪い合いで相手のインテンシティに苦しみ、中盤を支配される要因を作ってしまいました。攻撃でも持ち前のアイデアを出せませんでした。

ドーラン:いつもの俊敏なドリブルやチャンスメイクが見られず、相手の屈強な守備陣に対して個人対決で劣勢に立たされました。新加入のブライアン・サラゴサが早くフィットし、両サイドの攻撃に厚みをもたらすことが待ち望まれます。

カラトラバ:前半開始早々、不注意なパスミスで相手に先制点を与える最悪の形となり、攻撃でも違いを作ることができませんでした。

ハビ・エルナンデス:ロベルトへの美しいクロスで今季3アシスト目をマーク。さらに素晴らしいフリーキックでゴールを脅かすなど、チームで最も脅威となる存在でした。

ロベルト:ワンチャンスを確実にゴールへと結びつけるワールドクラスのストライカー性能を示しました。現在のチームで最も信頼できるエースです。

交代出場選手:

モスカルド:後半開始から出場し、中盤でデュエルを制しボール保持でも落ち着きをもたらすなど、期待以上の素晴らしいパフォーマンスでした。

ジョフレ・カレラス:後半途中から出場するも、チーム全体が押し込まれたこともあり、目立った仕事はできませんでした。

バウザ:終盤に警告を受けるなど、緊迫した試合にうまく入ることができず厳しい立ち回りとなりました。

ペレ・ミジャ:前線に活力を与えるために投入されましたが、チャンスを作り出すには至りませんでした。 (via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

強豪レアル・ソシエダ相手にアウェイで善戦したものの、カウンターからの2失点に泣き2-1で惜敗しました。エースのロベルトが3得点目、ハビ・エルナンデスが3アシスト目と攻撃面で好材料はあったものの、ミスからの失点やデュエルの弱さといった課題が浮き彫りになりました。次節セビージャ戦に向けて、マノロ監督の厳しい守備再建に期待がかかります。