ジローナFC

昨シーズンの降格に伴い、チームの再構築を進めている。キケ・アルバレス監督のもとでチーム再建を目指す中、過酷な財政フェアプレーの制約を克服するため、主力の整理が進められている。

とりわけ、右サイドバックのアルナウ・マルティネスはバレンシアへの移籍に極めて近づいている。選手個人とは年俸約300万ユーロ、シーズンごとの段階的昇給を含む5シーズンの長期契約で事前合意しており、移籍を強く望んでいる。ジローナ側は当初、契約解除金である800万ユーロを要求して強硬姿勢を保っていたが、現在は600万ユーロに加えて将来の売却時パーセンテージを留保する条件での決着にオープンな姿勢を見せている。

さらに、契約最終年を迎えているウクライナ代表のヴィクトル・ツィガンコフも、給与上限の問題から放出の可能性が高まっている。現在セルタが彼との交渉で優位に立っているほか、バレンシアも獲得を諦めていない。

また、中盤の絶対的な主軸であったイヴァン・マルティンに対しても、セビージャ、ラージョ・バジェカーノ、レーシング・サンタンデール、ヘタフェ、さらにギリシャのパナシナイコスやトルコのクラブが殺到している。契約は2028年まで、解除金は2000万ユーロに設定されているものの、ジローナは大幅な割引価格での交渉にも応じる構えだ。(via Mundo Deportivo)

レーシング・サンタンデール

今シーズンの開幕に向けて補強と流出プロテクトの両面で非常に断固とした動きを見せている。

まず、アスレティック・ビルバオから守護神ジュレン・アギレサバラを完全移籍で獲得し、2031年6月までの5年契約を交わした。移籍金は約450万ユーロから500万ユーロとされ、アスレティック側は将来の優先交渉権や買い戻し条項、他クラブからアプローチがあった場合の優先交渉権を確保した。昨季はバレンシアへ期限付き移籍したものの負傷に泣いた逸材が、サンタンデールの新守護神となる。

一方、バルセロナやアトレティコ・マドリードが熱視線を送る19歳の左サイドバック、ジョージ・サリナスについて、スポーツディレクターのチェマ・アラゴンは極めて冷徹な姿勢を見せている。彼は記者会見で、『我々は1600万ユーロの解除金満額一括払い以外では一切売却しない。すでに1400万ユーロの公式アプローチを断った。市場終了間際になれば、要求額を1610万ユーロに引き上げる。相手クラブの選手を譲渡されて移籍金を差し引くような交渉の余地はない。サリナスを残留させることだけが我々の願いであり、唯一の道は満額の資金を持ってくることだ』と断言した。サリナス自身は非常に冷静に日々のトレーニングに励んでいる。

さらに、22歳のブラジル人センターバック、ペドロ・フェリペの獲得を発表して記者会見を行ったほか、グスタボ・プエルタについても非売品の強硬姿勢を維持している。このクラブの劇的な変化と環境について、OBであるセルヒオ・カナレスも『レーシングでは本当に素晴らしいことが起きている』と賛辞を贈っている。(via Estadio Deportivo)

レバンテUD

ルイス・カストロ新監督率いるチームは、ビジャレアルCFから22歳のアルゼンチン人アタッカー、チアゴ・フェルナンデスを1シーズンの期限付き移籍で獲得した。契約には買取オプションが含まれているが、ビジャレアル側も将来の買い戻し優先権を留保する形でコントロールを維持している。

フェルナンデスは昨シーズン後半にレアル・オビエドへ貸し出され、16試合で4アシストを挙げて活躍した。今夏のプレシーズンではビジャレアルのトップチームに帯同し、ベンガ、PSV、レンズ、さらにレバンテとの親善試合にも主力として出場しており、フィジカルコンディションは最高潮にある。

中盤の登録枠は現在非常に過密であり、チアゴは今夏6人目の新戦力となる。開幕戦はRCDEスタジアムでエスパニョールと対戦する。さらにクラブは、ベティスで構想外となっているMFイケル・ロサダの再獲得に向けて、ラージョやヘタフェと競合しながらも交渉を進めている。(via Estadio Deportivo)

FCアンドラ

ディフェンスの補強として、ビジャレアルBから24歳のアルゼンチン人DFラウタロ・スパッツを完全移籍で獲得した。

スパッツがアンドラへの移籍を即決した背景には、オーナーであるジェラール・ピケによる直接の電話があった。スパッツはインタビューで、『自分の憧れの存在であるピケから直々に獲得したいと電話されて、断れるディフェンダーなど世界にいない。話は一瞬で決まった』と舞台裏を明かした。現在ピケは、カルレス・マンソ監督と共に共同監督として練習場で直接指導も行っている。

チームは今週末に開幕戦でセウタと対戦するが、主力のガエル・アロンソが足首の内果骨折で4〜5ヶ月の長期離脱となったため、スパッツが先発に抜擢され守備陣のリーダーシップを執る可能性が極めて高い。

さらに、ビジャレアルBの同僚であり、今夏のU-19欧州選手権でスペイン代表を優勝に導いた19歳のFWウーゴ・ロペスもオプションなしの1年レンタルで獲得に成功。スパッツも彼の並外れたボールコントロールを絶賛し、共闘を楽しみにしている。(via Marca)

セルタ・フォルトゥナ

本拠地バライードスの芝生に深刻な真菌が発生して枯死が広がっている問題は、2部リーグの勢力図にも予期せぬ混乱をもたらしている。

特に、8月31日に予定されている第3節の対CDカステリョン戦の開催が非常に危ぶまれており、普段の練習場であるシウダー・デポルティーバ・アフォウテサに代替開催される可能性が極めて濃厚である。昨季までセカンドチームが使用していた Barreiro スタジアムはプロカテゴリーの施設基準に適合しないため、今季は代替として使用できない。

Celtaが夏の間、全面張り替えを行わず応急処置で凌ぐ計画を選んだことがこの真菌大発生による大破綻を招いた。

対戦相手のカステリョンにとっては、美しいバライードスでプレーできる絶好の機会が練習場開催へと変更される恐れがあり、サポーターの遠征計画にも大きな乱れが出ている。さらにカステリョンは、8月14日の開幕戦であるレアル・ソシエダB戦もアノエタではなくズビエタでの開催となっており、遠征の魅力が削がれる不運に見舞われている。なお、カステリョンではサラマンカ出身の30歳の中心MFが2028年までの契約延長にサインし、チーム残留を決断した。(via Sport)

レアル・オビエド

クラブの歴史を揺るがす大型の移籍ディールが成立した。エジプト代表FWハイスム・ハッサンが、スコットランドの強豪セルティックへの完全移籍に向けてロンドンでのメディカルチェックを通過した。

移籍金は固定700万ユーロに加えて変動350万ユーロ(最大1050万ユーロ)にのぼり、クラブ史上最高額の売却となる。前所属のビジャレアルが保有する40%の売却益権利によって280万ユーロが差し引かれ、オビエドに入る純額は420万ユーロとなるが、それでも1997年のオリ売却以来の最高規模の取引である。ハッサンはW杯でエジプト代表として傑出したパフォーマンスを見せ、世界中のクラブが争奪戦を繰h繰り広げていた。

この多額の売却収入によって、クラブの登録問題は劇的に解決へと向かい、未登録だった今夏のすべての新補補強選手たちをリーグ開幕戦までに一括してリーグ登録できる見通しが立った。

また、セルタからDFカルロス・ドミンゲスを1シーズンの期限付き移籍で獲得。昨季は13試合に出場した若きセンターバックの加入は、ジュリアン・カレロ監督にとって守備陣の救世主となる。オビエドでは、かつてセルタで同僚だったダビド・コスタスと再会を果たすことになる。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

降格したジローナからの主力の流出劇、そしてレーシング・サンタンデールやレアル・オビエドによる史上最高規模のディール成立など、移籍市場の最終盤に向けて各クラブの思惑が激しく交錯しています。バライードスの芝生真菌問題によるリザーブチームやカステリョンへの影響、さらにはアンドラに見られるピケによる直接の引き抜き劇など、ピッチ外の話題が今後の2部リーグの勢力図と開幕ダッシュの成否を大きく左右することは間違いありません。