アタランタとのプレシーズン最終戦で惜敗し課題と収穫を得たテルジッチ体制の現在地

⚽ プレシーズンの締めくくりとして、ベルガモの地で行われたアタランタとの「トロフェオ・ボルトロッティ」に臨んだアスレティックは、0-1で惜しくも敗れました。

このスタジアムは、今年1月のチャンピオンズリーグで2-3の劇的な逆転勝利を収めた縁起の良い場所でしたが、マウリツィオ・サッリ新監督率いるアタランタを相手に、今回は非常に厳しい実戦さながらの緊張感漂うゲームとなりました。

前半は、アスレティックがゲームを支配する時間が長く、良いリズムを作りました。ガラレタからの素晴らしいセンタリングを、前線のマロアンが絶妙なコントロールからシュートを放ちましたが、惜しくもゴール上へと外れ、これが前半最大のチャンスとなりました。

しかし後半の立ち上がり、2分遅れてピッチに現れたチームを待っていたのは冷酷な一撃でした。後半の最初のワンプレーで、相手のザレフスキにペナルティエリアの境界線付近から鋭いシュートを突き刺され、先制を許してしまいます。

この失点以降、テルジッチ監督率いるチームはアタランタの固いブロックの前に沈黙し、なかなか決定的な形を作れなくなりました。終盤には、途中出場したアダマの外からの鋭いシュートや、彼からの絶妙なラストパスにあと一歩届かない場面があり、反撃を試みました。

そして試合終了間際の92分には、エリア内でヨハネコに対する明らかなファウルがありましたが、イタリア人のディ・トレビリオ主審はペナルティキックのホイッスルを吹くことなく試合を終了させました。

この結果、アタランタに敗れる形でプレシーズンを終えることとなりましたが、8月22日のセビージャとのリーグ開幕戦に向けて、チームは強固なライバルと対峙することで現在地を知る貴重なテストとなりました。 (via MARCA)

エディン・テルジッチ新監督がもたらす新たな風と欧州返りを目指す情熱プロジェクト

👔 長年チームを率い、コパ・デル・レイ優勝や欧州カップ戦への復帰をもたらした名将エルネスト・バルベルデ監督の退任に伴い、今シーズンから新たにエディン・テルジッチ監督が就任しました。

テルジッチ監督は、ドルトムントをチャンピオンズリーグ決勝にまで導いた実績を持つ名将ですが、その後は2年間の休養期間を挟んでいました。今夏、アスレティックの指揮官に就任して以降、彼はドルトムント時代のやり方に固執することなく、クラブの伝統や精神を深く理解するためにレサマ近くでの調整を基本とする「地元密着型」のプレシーズンを過ごしています。

会見やカメラの前では常に笑顔を絶やさない親しみやすい一面を見せるテルジッチ監督ですが、ピッチ上での要求は極めて厳格です。プレシーズン中の親善試合の後には、勝利した試合であっても個々のミスを厳しく指摘し、妥協のない高い基準をチームに求めています。

伝説のOBであるアイトル・ララサバル氏も、

『テルジッチ監督の最大の挑戦は、再びサポーターをワクワクさせ、スタジアムに熱狂を取り戻すことだ』

と語り、新監督のリーダーシップに強い期待を寄せています。

今シーズンのアスレティックは、ラ・リーガとコパ・デル・レイの国内2コンペティションのみに専念できるスケジュール上の優位性があり、再びヨーロッパの舞台へと返り咲くための完璧なシーズンになると期待されています。 (via Estadio Deportivo)

レサマの至宝セルトン・サンチェスの残留決定とトップチームでの起用計画

💎 今夏の移籍市場において、レサマが誇る最大の真珠の一人である19歳の若き守備的ミッドフィールダー、セルトン・サンチェスの去就に注目が集まっていました。

彼の計り知れないポテンシャルに対して、国内外の多くのクラブから獲得や期限付き移籍の打診が届いていましたが、クラブの強化部とエディン・テルジッチ監督は、彼をチームに留めるという最終的な決定を下しました。

監督とスポーツ部門は、彼のこれからのフットボールキャリアにおける健全な成長を促すためには、他クラブへ放出するよりも、Bチーム(ビルバオ・アスレティック)に籍を置きながら、トップチームのトレーニングに完全帯同させ、実力に応じてトップチームでの実戦経験を積ませることが最適であると判断しました。

これにより、この19歳の大器はレサマでしっかりと地に足をつけ、エリートたちとともに日々の練習で技を磨き、プリメーラの舞台で輝くチャンスを虎視眈々と狙うことになります。 (via ElDesmarque)

構想外から全体練習に合流したウナイ・ベンセドールの現状と今後の去就

🏃 今週水曜日のレサマにおいて、最大のサプライズとなったのがミッドフィールダーのウナイ・ベンセドールの練習合流でした。

ベンセドールはエディン・テルジッチ監督の構想から外れており、これまで移籍市場での新たな新天地を探すため、クラブから特別な許可を得てレサマの外部で個人的にトレーニングを行っていました。

過去3シーズンにおいて、エイバル、ラシン・サンタンデール、そしてレバンテへと期限付き移籍を繰り返してきたベンセドールですが、契約は2027年まで残っています。火曜日にレサマの施設内で厳格なメディカルチェックを通過したことを受け、水曜日からテルジッチ監督の率いる全体練習に初めて合流しました。

現時点で新天地への移籍交渉は継続中ですが、全体練習への合流により、彼のコンディション維持と市場での価値を証明するためのプロフェッショナルな対応が取られています。 (via ElDesmarque)

ウナイ・シモンの戦列復帰と守備陣および攻撃陣を襲う負傷者たちの最新状況

🛡️ 新シーズンの開幕が目前に迫る中、アスレティックの守備陣および攻撃陣のコンディション事情には非常に目まぐるしい変化が起きています。

まず、最大のトピックとなったのが、スペイン代表としてワールドカップを戦った守護神ウナイ・シモンの復帰です。火曜日にラポルテやニコ・ウィリアムズとともにチームの全体練習に合流したシモンは、アタランタ戦において早速スターティングイレブンとして起用され、プレシーズン初の実戦出場を果たしました。なお、同じく合流したばかりのラポルテとニコ・ウィリアムズの2名については、コンディション調整を優先して今回のベルガモ遠征のリストから外れています。

また、トップチームの戦力配置における重要な動きとして、ゲレナバレーナとリンコンの2名が、トップチームの「25名枠」の正式なライセンス背番号を受け取ることが公式に確認されました。さらに、昨シーズンにラシンで目覚ましい飛躍を遂げたU-23カテゴリーの期待の新星ペイオ・カナレスも、正式にトップチームグループに同行することが決定しました。カナレスについては、Bチーム(ビルバオ・アスレティック)の登録枠を維持したまま、実質的な一員として稼働します。

一方で、怪我人の状況にはいくつかの不安が残っています。プレシーズン中に素晴らしいパフォーマンスを見せ、チームの得点王として前線を牽引していたフォワードのゴルカ・グルセタは、前日のレサマでの練習中に不運な打撲に見舞われ、アタランタ戦への帯同を回避しました。

さらに深刻なのが、センターバックのダニ・ビビアンの状況です。ビビアンはプレシーズン開始当初から右足の長内転筋に痛みを抱えてリハビリを続けており、これまでに行われたプレシーズンの親善試合に1分も出場できておらず、開幕戦への出場に向けて大きな懸念材料となっています。 (via Mundo Deportivo / MARCA)

【本日の総括】

アスレティック・ビルバオは、アタランタとのプレシーズン最終戦に0-1で敗れたものの、代表から帰還した守護神ウナイ・シモンの復帰や、リンコン、ゲレナバレーナ、カナレスら若き才能たちのトップチーム昇格など、開幕に向けたチームの骨組みが非常に明確になりました。

エルネスト・バルベルデ前監督が築いたコパ・デル・レイ優勝の強固な遺産を受け継ぎ、エディン・テルジッチ新監督のもとで「欧州大会出場権の再獲得」に向けて歩み始めたチームは、ビビアンの怪我やグルセタの突発的な打撲といった負傷の懸念を抱えつつも、期待のセルトン・サンチェスの残留決定など、ポジティブな要素も揃っています。8月22日のサン・マメスでのセビージャとの歴史的な開幕戦に向け、バスクのライオンたちは新体制のもとで確実に士気を高めています。