ヴァニャ・デルクスィチ スロベニア代表DFをロシアのゼニトから電撃獲得

⚽ エスパニョールは、ロシアのゼニトからスロベニア代表の26歳センターバック、ヴァニャ・デルクスィチ(Vanja Drkusic)を2027年6月までの期限付き移籍で獲得したことを公式発表しました。この契約には、クラブが将来的に完全移籍へと移行できる買い取りオプションが付随しています。新スポーツディレクターのモンチ氏にとって、アレックス・カラトラバ、ハルトマン、モスカルド、ウナイ・ヌニェスに続く今夏5人目の補強選手となります。

移籍完了の裏側では、劇的な方向転換がありました。デルクスィチはギリシャのPAOKへの移籍に向けて交渉が最終段階に入っており、ローン合意も秒読みとされていました。しかし、木曜日夜に行われたヨーロッパリーグ予選においてPAOKがアンデルレヒトに敗れて敗退したタイミングと重なり、デルクスィチ側がPAOKへの移籍を拒否。セビージャやオサスナといったリーガのライバルクラブも彼の動向を追っていましたが、選手本人がエスパニョールでの挑戦を強く望んだことで、急転直下での交渉妥結に至りました。

これまでにロシアのゼニトやソチ、セルビアのツルヴェナ・ズヴェズダなどでプレーし、ロシアリーグやセルビアリーグのタイトルを獲得してきた実績抜群の右利きセンターバックは、自身の名前の発音について以下のようにコメントしています。

『私の名前はヴァニャ・デルクスィチと発音します。ただ、スロベニア国内でさえ発音を間違えられることがよくあるので、皆さんが間違えてしまってもまったく気にしません。ただ、ピッチの上で自分のすべてを捧げてプレーすることで、皆さんに正しい名前を覚えてもらえるように全力を尽くします』

また、自身のプレースタイルについて問われると、

『本職はセンターバックですが、他のポジションでも適応可能です。自らを定義するならアグレッシブなディフェンダーで、デュエルを制することや、相手の攻撃をカットするタックルを非常に好みます。その一方で、足元でボールを扱うことも得意で、正確なパスでビルドアップに貢献することもできます。しかし、最終的に最も重要なのはチームが勝つことです』

と、高いインテンシティと戦術理解力を備えていることをアピールしました。

さらに、サポーターに対しては、

『チームには非常に高いクオリティとレベルが備わっています。エスパニョールがスペインでも指折りの最高のファンを抱えていることは重々理解しています。今シーズン、彼らは私たちの12番目の選手になってくれるはずです。私たちの仕事は日々の練習や試合で全力を尽くし、最高の結末を迎えることであり、シーズン終了後にどこにいるかを楽しみにしています』

と、本拠地RCDEスタジアムでファンと会えることへの興奮を語りました。

カレロが退団したディフェンスラインにおいて、デルクスィチの加入は大きな安定をもたらします。ウナイ・ヌニェス、リーデル、カブレラらとともに強固なセンターバック陣を構築することになり、ミゲル・ルビオの放出オペレーションが完了するのを見届ける形となります。(via Mundo Deportivo)

開幕レバンテ戦へ向けたシステム構築と主力の負傷事情

🏟️ 26/27シーズンのラ・リーガ開幕戦が今週末に迫る中、エスパニョールは8月16日日曜日の19:00にホームのRCDEスタジアムでレバンテを迎えます。マノロ・ゴンサレス監督にとっては、昨シーズンの終盤に破綻しかけたプロジェクトを完全に軌道に乗せ、本拠地のサポーターの前で幸先の良いスタートを切るための極めて重要な一戦となります。

新SDのモンチ氏は、現時点でチームが完全には仕上がっていないことを認めており、『さらに2名から3名の補強が必要である』と公言しています。今夏はウナイ・ヌニェスやハルトマン、モスカルド、アレックス・カラトラバなどを引き入れましたが、最終調整は市場のデッドラインまで続く予定です。

レバンテとの初戦において、マノロ・ゴンサレス監督は「4-2-3-1」のフォーメーションをベースに挑む見通しです。

守護神にはマルコ・ドミトロヴィッチが入り、右サイドバックはオマール・エル・ヒラリが務めることが濃厚です。左サイドバックについては、カンテラ出身の若きイノホと、新戦力であるキリンシー・ハルトマンの2人が激しい先発争いを繰り広げています。

センターバック陣はカブレラのスタメンが確実視されており、その相棒となるもう1枠のポジションを巡って、新加入のウナイ・ヌニェスとクレメンス・リーデルのどちらを起用するかについて、直前まで選考が続いています。

中盤のダブルピボットには、ウルコ・ゴンサレスとエドゥ・エキスポシトがコンビを組み、ゲームの舵取りを担います。

攻撃的な2列目のエリアでは、昨シーズンにカステリョンで素晴らしい活躍を見せて今夏加入したアレックス・カラトラバが、トップ下のスタメンとして起用される見込みです。右サイドハーフはドランまたはジョフレ、左サイドハーフはハビエル・エルナンデスまたはペレ・ミジャがそれぞれ先発の座を争っています。

前線においては、深刻な怪我人の状況がメンバー選考に大きな影響を及ぼしています。昨季のチームの核であるハビ・プアドが膝の怪我により欠場を余儀なくされており、現在もリハビリに励んでいます。さらに、フォワードのキケ・ガルシアも膝の負傷によって12月までの長期離脱が確定しているため、レバンテ戦でのワントップにはロベルト・フェルナンデスが絶対的な基準点として先発出場する見込みです。(via ElDesmarque / Esport3)

【本日の総括】

エスパニョールは、レバンテとの開幕戦を直前に控える中で、スロベニア代表DFデルクスィチを他クラブから奪う形で電撃獲得し、モンチ新SDのもとで着実に補強を進めています。

プアドやキケ・ガルシアなど攻撃陣の主力に深刻な怪我人を抱え、マノロ・ゴンサレス監督にとっては開幕戦のメンバー選考やシステム構築において厳しい難題を突きつけられていますが、昨季カステリョンで飛躍したカラトラバら新戦力の融合と、本拠地RCDEスタジアムの熱狂的なファンの後押しを背に、最高の船出を飾るための勝負強さが試されます。