14年ぶりのプリメーラ復帰戦でエル・サルディネロを包んだ劇的な熱狂とアカペラの大合唱
🟢⚪️ ラシン・サンタンデールにとって、14年ぶりとなる待望の1部リーグ(プリメーラ・ディビシオン)復帰戦は、まるで映画のような美しい情熱に包まれて幕を開けました。選手たちがピッチへ入場する際、スタジアムを上空から捉えた空撮映像は息をのむほど感動的なものでした。
背景に雄大なカンタブリ海が広がり、空を覆う厚いグレーの雲の下で、スタジアムに集まった何万人もの大観衆がクラブのアンセムをアカペラで熱唱。さらに、熱狂的なサポーターグループ「ラ・グラドナ・デ・ロス・マルディトス(La Gradona de los Malditos、呪われた者たちのゴール裏)」がスタンドに壮大なコレオグラフィー(tifo)を掲げ、スタジアム全体をクラブカラーの美しい緑色で彩りました。ホセ・アルベルト監督が指揮するチームは、この歴史的な舞台で完璧なスタートを切り、サポーターの心を一気に掴み取りました。(via Mundo Deportivo)
コメサーニャのサリナスに対する疑惑のファウルから生まれたアンドレス・マルティンのPK先制弾
⚽ 前半の立ち上がり、素晴らしい攻撃のリズムを構築していたラシンに、千載一遇の先制のチャンスが巡ってきました。ビジャレアルのペナルティエリア内に攻め上がったサリナスに対し、相手ミッドフィールダーのコメサーニャが交錯。主審はすぐさまホイッスルを吹き、ラシンにペナルティキックを与えました。
このコメサーニャによるサリナスへの接触シーンは、リプレイ映像を見てもファウルかどうか判断が分かれるほどの非常に「グレーな判定(dudoso falta)」であり、ピッチ内外で物議を醸すものでした。しかし、プレッシャーのかかるこの重要なPKの場面で、キッカーを務めたアンドレス・マルティンは極めて冷静沈着にシュートを沈めてゴールネットを揺らし、14年ぶりの1部リーグにおけるチーム最初のゴールを鮮やかに記録しました。(via Mundo Deportivo)
ラレド出身の19歳新星セルヒオ・マルティネスが放った衝撃の右足ミドル弾
💎 先制に沸くエル・サルディネロに、さらなる歓喜の渦を巻き起こす奇跡的な追加点が生まれました。その立役者となったのは、地元ラレド生まれのわずか19歳、カンテラ育ちの若い才能であるセルヒオ・マルティネスでした。
前半30分が経過した頃、ペナルティエリア手前のフロントエリアでパスを受けたマルティネスは、迷うことなく右足を一閃。放たれた衝撃的なミドルシュートは、スタジアムのサポーターたちの目の前で完璧な弧を描き、ゴール隅へと美しく突き刺さりました。地元の「 paisano (同郷の若者)」である若者の驚異的な一撃により、強豪ビジャレアルを相手に2-0のリードを奪い、スタジアム全体は信じられないほどの熱狂と歓喜に包まれました。(via Mundo Deportivo)
前半終了間際の1分間に喫した悪夢の2失点と勝ち点2を逃した後半の猛攻
⚠️ 2点のリードを奪い完璧な試合運びを見せていたラシンでしたが、前半終了のホイッスルが目前に迫った時間帯に、1部リーグの厳しさを痛感する悪夢のような展開が待っていました。
前半終了間際のわずか1分間という短い時間の中で、ビジャレアルの圧倒的な攻撃陣の餌食となりました。まずはパペ・ゲイ、続いてニコラ・ペペの2人に、相次いでペナルティエリア外からの極めて鋭い遠距離シュート(ロングシュート)をゴールへと叩き込まれ、一瞬の隙から2-2の同点に追いつかれてハーフタイムへ突入。前半だけで凄まじい展開の速さと激しい攻防が繰り広げられた試合となりました。
後半に入ると、ラシンは再び攻勢を強めてギアを上げ、ビジャレアルを自陣エリア内に完全に押し込みました。一時はビジャレアルのディフェンス陣を引き裂き、勝ち越しゴールまであと一歩のところまで迫りました。相手のイニゴ・ペレス監督は、劣勢を打開するためにジェラール・モレノ、ブキャナン、マシアの3選手を同時にピッチへ送り込み、フィジカル面の強度を調整。これによりゲームは非常に拮抗した戦いとなり、終盤は激しい攻防や選手交代の応酬で時計の針が進みました。
結果的に2-2のドローに終わり、ラシンにとっては手中に収めかけていた勝ち点2を逃したような悔しさが残り、ビジャレアルにとっては敵地で辛うじて勝ち点1を拾ったような開幕戦となりましたが、両チームが披露したアグレッシブなプレースタイルは、今シーズンのラ・リーガにおいて最も魅力的なチームの戦いになることを確信させるに十分なものでした。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
14年ぶりにラ・リーガ1部の舞台へ戻ってきたラシン・サンタンデールは、満員のエル・サルディネロで強豪ビジャレアルを一時2-0と圧倒し、最高の帰還をアピールしました。終了間際の一瞬の隙から2-2の引き分けに持ち込まれ、勝ち点2を惜しくも逃す形にはなったものの、昇格組とは思えない攻撃の破壊力と熱狂的なサポーターの団結力を世界に示し、今後のコンペティティブな躍進を予感させる素晴らしい初戦となりました。
