放出作戦進行中
バルセロナは6月30日を目標に、経済的バランスを改善するための放出作戦(オペラシオン・サリダ)を活性化させている。アンス・ファティ(23歳)は昨季ローン移籍していたモナコへ完全移籍することが合意に達した。モナコは6月中に1100万ユーロの買い取りオプションを行使する意向であり、4年契約を結ぶ予定である。バルセロナはこの移籍において、優先交渉権(買い戻しまたは優先権)と将来の移籍金の30%を確保している。また、昨季エルチェにローン移籍していたイニャキ・ペーニャは、パナシナイコスへ約300万ユーロで移籍することがすでに公式に発表された。さらに、昨季グラナダにローン移籍していたアンデル・アストララガは、6月30日をもって契約満了となり、契約が更新されない。アロン・ヤーコビシュヴィリ(昨季アンドラにローン)は2028年まで契約があり、クラブは将来のシナリオを検討している 💶 (via Mundo Deportivo / MARCA / SPORT)
テア・シュテーゲン放出へ
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(34歳)の退団がかつてなく近づいている。彼はハンジ・フリック監督のスポーツ面の構想外となっており、2028年までの契約とチーム内で最も高額な給与の一つを持っていることが、スポーツ部門での複雑な問題となっている。最近になってアヤックスが彼をゴールキーパー補強の最優先事項として接触を強めており、ミチェル監督もクラブにオペレーションを加速するよう強く求めている。テア・シュテーゲン本人もアヤックス行きを前向きに捉えており、過去の重傷を乗り越えて再び重要性を感じられる環境として魅力を感じている。完全移籍は困難なためローン移籍が有力であるが、バルセロナは彼の高い給与の一部を負担する必要がある。この移籍が実現すれば、ラ・リーガのファイナンシャル・フェアプレーにおける給与総額の削減に大きく貢献することになる 🧤 (via SPORT / Mundo Deportivo / ElDesmarque)
その他の退団候補
トップチームの他の選手たちについても退団の可能性が浮上している。マルク・カサド(23歳)は今季後半から出場機会が激減しており、モナコやサウジアラビアのアル・ヒラル、さらにはアトレティコ・マドリードなどが関心を示している。バルセロナは彼を売却することで2000万から3000万ユーロの移籍金を期待している。市場で動くための1:1ルールのために売却が必須というわけではないが、放出候補の一人である。また、昨夏コペンハーゲンから250万ユーロで獲得し2029年まで契約を結んでいるルーニー・バルドグジ(20歳)も、ラミン・ヤマルの影に隠れて公式戦28試合で871分しか出場できなかったため、出場機会を求めてのローン移籍が有力視されている。現在リーズ・ユナイテッドなどのプレミアリーグのクラブが関心を示している。なお、ジュール・クンデやロナルド・アラウホの退団は今のところ予定されていない ✈️ (via Mundo Deportivo)
バルサ・アトレティコの退団者
来季に向けてセグンダ・フェデラシオン(4部)で戦うことになったバルサ・アトレティコ(フリアノ・ベレッチ監督)は、6月30日の契約満了に伴い5人の選手の退団を公式に発表した。退団するのはビクトル・バルベラ、オスカル・ウレニャ、エミリオ・ベルナド、アンデル・アストララガ、ホアキン・デルガドである。ビクトル・バルベラはブルージュから復帰して今季14試合で9ゴールを記録した。ホアキン・デルガドは冬の移籍市場でレアル・オビエドBからローンで加入し、16試合で7ゴールを挙げるなどポジティブなサプライズとなったが、ローン期間終了によりアストゥリアスのクラブへ戻る。オスカル・ウレニャは2024年にジローナから加入した23歳のウインガーだが、怪我の影響もあり期待された継続性を得られなかった。26歳のゴールキーパーであるエミリオ・ベルナドは、1シーズンのみの在籍でクラブを去ることになった 👋 (via SPORT)
フリアン・アルバレス獲得の動き
アトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスが、FCバルセロナへの移籍を公言して大きな話題となっている。彼はワールドカップのオーストリア戦後に『私はクラブの人たちと話すべきことを話した。全員にとって移籍が最善だと思うし、自分の夢を叶えたい』と爆弾発言を行った。バルセロナは彼を最優先の補強目標としており、アトレティコに約1億2000万ユーロのオファーを提示したが拒否され、アトレティコ側は5億ユーロの契約解除金を要求している。この騒動について、両クラブでプレーしたルイス・スアレスが『バルセロナや世界中のどのチームも彼を欲しがるだろう。彼らは何でも支払いたがるだろう。なぜなら彼は素晴らしいキープ力があり、センターバックの間での動きが良く、守備面でも非常に助けになる。多くのアシストやボールを提供してくれるウイングがいるだろうし、彼はスピードとパワーを兼ね備えた選手だ』と彼の実力を絶賛し、『バルセロナのプレースタイルにすぐにフィットするだろう』と太鼓判を押した。さらにスアレスは、自身がリバプール時代にアーセナルへの移籍を志願した過去の経験を引き合いに出し、『ディエゴ・シメオネ監督が彼を引き留めるかもしれないが、フリアンが自分の意志を貫く可能性もある』と語った。また、スペイン代表でプレーするペドリもこの件について言及し、『フリアンが大好きだ。クラブの事や他の選手の事には首を突っ込みたくないし、それが実現するためには多くのことが起きなければならないことは分かっている。一人の選手としてフリアンは大好きだし、最高の選手たちにはいつもバルサにいてほしいと言ってきた。もし実現するなら歓迎する』と彼を受け入れる姿勢を見せている 🕷️ (via SPORT / MARCA / Mundo Deportivo)
ホルヘ・サリナス獲得交渉
FCバルセロナは、ラシン・サンタンデールの19歳の有望な左利きセンターバック、ホルヘ・サリナスの獲得に動いているが、契約解除金の解釈を巡って交渉が一時停止している。ラシン側は、クラブが1部リーグに昇格したことにより、彼の契約解除金は800万ユーロから1600万ユーロに上昇したと主張している。しかし、バルセロナと選手の代理人であるホルヘ・メンデスは、ラシンが公式に1部所属となるのは2026-27シーズンが始まる7月1日であるため、現在の解除金は800万ユーロのままであると反論している。バルセロナは6月30日までに解除金を支払えば800万ユーロで獲得できると考えており、交渉には若手選手(ビルジリなど)のローン移籍を含めることも検討している。ホルヘ・サリナスはU19スペイン代表に選出されており、バルセロナは彼をハンジ・フリック監督のプレシーズンに参加させ、トップチーム登録を目指している。ビジャレアルやアトレティコ・マドリードも彼に関心を寄せているが、バルセロナが交渉の主導権を握っている 🛡️ (via SPORT / ElDesmarque)
ハムザ・アブデルカリム旋風
エジプトのアル・アハリからバルセロナにローン加入していた18歳のストライカー、ハムザ・アブデルカリムが、バルセロナで記録的なブームを巻き起こしている。バルセロナが150万ユーロの買い取りオプションを行使することをアル・アハリが発表した直後から、彼のインスタグラムのフォロワーは30万人から約100万人に急増し、世界中のバルサファンが彼に注目している。フベニールAでのゴール量産や、ナイキとのグローバルスポンサー契約の発表もこの人気を後押しした。エジプト国内では一時的に、モハメド・サラーよりも検索数が多くなるという異例の事態も発生した。彼はエジプト代表としてワールドカップにも選出されており、サラーと同室になるなどの「後援」も受けている。ベルギー戦やニュージーランド戦でも良いパフォーマンスを見せており、その影響力は日に日に増している 🇪🇬 (via SPORT)
プレシーズンの予定
FCバルセロナは、新シーズンに向けたプレシーズンのスケジュールを調整中である。ハンジ・フリック監督の初陣となる親善試合として、8月8日にイタリアでウディネーゼと対戦する可能性が浮上している。クラブ内ではこのオプションが好まれており、当初は3チームによる「3x1」フォーマットも検討されたが、現在は単独試合の可能性が高い。プレシーズンはイギリスのバーミンガムに拠点を置き、最新のテクノロジーを備えた施設でフィジカルトレーニングを徹底する予定である。また、ジョアン・ガンペール杯は8月19日に開催されることが決定しており、対戦相手は4つの候補から絞り込まれ、次回の理事会で協議される予定である。今夏の目玉補強としてアンソニー・ゴードンの名前も言及されている ⚽ (via SPORT)
シーズンパス販売の混乱
FCバルセロナが開始した新シーズンのシーズンパス販売において、ソシオ(クラブ会員)に対する対応が批判を浴びている。クラブは事前の告知や記者会見を一切行わず、午前12時過ぎに突然メールで販売開始を通知した。さらに、インフレ率を超える値上げが行われたことや、モンジュイックに登録して昨季のパスを持っていたにもかかわらず、カンプノウに通常の座席を持たないソシオがシステムから弾かれて購入できないというトラブルが発生した。クラブはその後、カンプノウの会員ではないが昨季のパスを持っていたソシオ向けの新たな購入枠を発表したが、問題は解決しておらず、ソシオを軽視する姿勢に不満の声が高まっている 🏟️ (via Mundo Deportivo)
ハフィーニャの動向
ハフィーニャの去就とプライベートに関する問題が騒がれている。サウジアラビアのアル・ヒラルが彼に関心を寄せているが、同クラブがモハメド・サラーの獲得も狙っているため、ハフィーニャの移籍が複雑化する可能性がある。ESPNブラジルによると、ハフィーニャは代理人だったデコがバルセロナのスポーツディレクターに就任して以降、妻のナタリアと共に自身で代理人業務を行っている。アル・ヒラルからのオファーは3年契約(1年の延長オプション付き)で、年俸は手取りで2000万ユーロとされている。昨夏にも3年で1億ユーロの手取りオファーがあった。妻のナタリアは、経済的問題で彼が移籍を余儀なくされているという噂をSNSで『もし私たちがハフィーニャの収入の10%しか稼いでいなかったとしても、すでにとても恵まれている。私たちが困窮していると皆が思っているのは馬鹿げている』と強く否定した。さらに、ハフィーニャ夫妻がAPI(仲介業者)を通じてバルセロナの高級住宅街の豪邸に興味を示したが、最終的に買わないと伝えた後、別のルートでその豪邸を購入したことが発覚し、APIが法的措置を検討しているというスキャンダルも報じられている。スポーツ面では、ブラジル代表の試合で大腿二頭筋のグレード1の断裂を負い、回復に努めている。3月にも同じ箇所をグレード2で断裂しており、今季すでに合計で4ヶ月の離脱となっている 🇧🇷 (via SPORT / ElDesmarque)
代表でのバルサ選手たち
ワールドカップに参加しているスペイン代表には、バルセロナからジョアン・ガルシア、パウ・クバルシ、エリック・ガルシア、ペドリ、ガビ、ダニ・オルモ、フェラン・トーレス、ラミン・ヤマルの8人が招集されている。特にラミン・ヤマルに対するチームメイトからの賛辞が絶えない。ペドロ・ポロは『ラミンと一緒にプレーするのは条件付きではない。彼と一緒にプレーできるのは特権だ。私たちはうまく理解し合っている。良いフィーリングがある。彼のような選手が前にいる時は集中しなければならない』と語り、ジェレミ・ピノは『ラミンとは特別なケミストリーがある。ピッチの内外で信じられないような存在で、こんなに若くして全てが手に入るなんて最高だ』と絶賛した。ニコ・ウィリアムズも『ラミンは幸せそうだし、ワールドカップを圧倒したいと思っている。彼に何ができるか皆知っているし、トーナメントの最優秀選手になることを願っている』と期待を寄せている。ダニ・オルモはヤマルとの連携について『私たちはクラブでとてもよく知っていて、お互いに多くを引き出す方法を知っている。快適にプレーするために、ボールを10万回触る必要はない』と語った。また、パウ・クバルシについてもウナイ・シモンが『ピッチ上でのエネルギーの注入であり、アグレッシブだ。プレッシャーをかけ、噛みつき、背後を突き、予測する若者のガッツを持っている。少しクレイジーだが、ゲームに大きなダイナミズムを与えてくれる。アイメがスペースを詰めるために出た時、背後をとてもよくカバーする』と評価した。
一方、ウルグアイ代表のロナルド・アラウホは、ふくらはぎの微小断裂により欠場が続いている。チーム内ではマルセロ・ビエルサ監督のハードな練習に対する不満が爆発しており、アラウホは『神様が次のラウンドに進ませてくれることを願っているけれど、この状況はもう我慢できない』とロッカールームの緊張状態を告白した。ディエゴ・フォルランはアラウホが過去に自身のメンタルヘルスについて語ったことを引き合いに出し、『アラウホが世界のサッカーの基準であり、バルセロナのようなビッグチームにいながら、自分のメンタルヘルスを大事にしたいと言ったことは非常に価値のあることだ。彼らがどれだけ苦しんでいるか、どのような経験をしているかはわからない』と彼を擁護し、賞賛した 🇪🇸🇺🇾 (via Mundo Deportivo / Esport3 / SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)
レヴァンドフスキの過去と未来
ロベルト・レヴァンドフスキの元代理人であるセザリー・クハルスキが、過去の移籍の真相を語った。彼によると、レヴァンドフスキはドルトムントからバイエルン・ミュンヘンへの移籍が発表される数週間前に、レアル・マドリードとの契約にサインする寸前だったという。『基本的に、彼はバイエルンとの契約を破棄してレアル・マドリードへ行くことを望んでいました。あちらの条件は20%良かったです。彼を取り巻く人々は移籍するよう非常に強いプレッシャーをかけてきました。しかし、私は約束を守ることが重要だと考えました。レアル・マドリードで11番目や12番目の選手になるより、バイエルンでナンバーワンになる方が良いと説得しました』と明かした。2018年冬にもフロレンティーノ・ペレスの右腕と話し合いをしたという。現在、レヴァンドフスキはバルセロナとの契約をもう1シーズン延長するオプションを断り、バルセロナでのスポーツサイクルは終わったと考えており、MLSのシカゴ・ファイアーで新たなステージを始める準備をしている 🇵🇱 (via SPORT)
ラ・マシア出身者の流出
ラ・マシアで育った才能がライバルクラブを強化する現象が起きている。マルク・ククレジャはチェルシーからレアル・マドリードへ移籍し、2032年までの契約を結んだ。この移籍により、バルセロナには135万ユーロの育成補償金が支払われる。また、同じくカンテラ出身のアレハンドロ・グリマルドは、アトレティコ・マドリードへの移籍が確実視されている。彼らはスペイン代表でも活躍しており、バルセロナにとっては自クラブで育てた選手が直接のライバルを強化しているという皮肉な現実を突きつけられている 🔄 (via SPORT / Mundo Deportivo)
【本日の総括】
フリアン・アルバレスの獲得に向けた動きや、テア・シュテーゲン、ファティらの放出作戦が本格化。代表選手たちの活躍が光る一方で、フロントのシーズンパス対応やハフィーニャのプライベート問題など、ピッチ外での課題も山積しています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
放出候補に挙がるテア・シュテーゲンやアンス・ファティの動向は、ハンジ・フリック監督が志向する新体制の輪郭を如実に示しています。特にテア・シュテーゲンの構想外という判断は、ビルドアップの起点や守備範囲の再定義を意味し、戦術的な刷新を急ぐ意図が透けて見えます。また、ホルヘ・サリナスのような若手CBの獲得交渉は、プレシーズンから高い強度を求めるフリック流の準備の一環でしょう。個々の選手の能力以上に、チーム全体の連動性と強度をどう再構築するか。この夏は、戦術的な噛み合わせを根本から見直す重要な転換点となりそうです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブの経済的バランス改善に向けた「オペラシオン・サリダ」は、単なる人員整理を超え、クラブの体質改善という重い課題を突きつけています。特にシーズンパス販売を巡る混乱は、ソシオとの信頼関係を損なう懸念があり、フロントの拙速な対応には危うさを感じざるを得ません。一方で、フリアン・アルバレスの獲得熱望や代表選手たちの躍動は、クラブのブランド価値が依然として高いことを証明しています。ピッチ上の希望とピッチ外の不信感、この二極化する温度差をどう埋めていくのか。フロントには、透明性のある丁寧な舵取りが求められています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の編成は、1:1ルールの適用を見据えた「高給与選手の整理」と「将来への投資」の二段構えです。テア・シュテーゲンのローン移籍検討は、サラリーキャップの圧迫を解消するための苦渋の決断であり、同時にアンス・ファティの完全移籍で将来の移籍金30%を確保する手法には、長期的な収益性を重視する姿勢が見て取れます。フリアン・アルバレス獲得への巨額オファーは、チームの顔となるスター獲得への強い意志の表れですが、同時にラ・マシア出身者の流出が続く現状は、育成と補強のバランスという編成上の矛盾を浮き彫りにしています。