ノーベル・メンディがハル・シティへ完全移籍

21歳のセネガル人センターバック、ノーベル・メンディが、プレミアリーグのハル・シティへ完全移籍することが正式に決定しました。移籍金は2000万ユーロに加えて500万ユーロの変動ボーナスが設定されており、総額2500万ユーロに達する可能性があります。これはクラブ史上最高額の売却案件となります。ただし、前所属のレアル・ベティスが将来の売却に関する権利を保有していたため、今回の移籍金のうち500万ユーロはベティスに支払われます。また、ラージョは将来的な再売却時の12.5%の権利を確保しています。メンディは昨シーズン、レンタル移籍でラージョに加入し、公式戦28試合に出場して2ゴールを記録するなど信頼を獲得。クラブは350万ユーロの買取オプションを行使したばかりでしたが、わずかその直後に購入額の約7倍の金額で売却することに成功しました。この退団により、トップチームのセンターバックはルジューン、新加入のクンブラ、負傷離脱中のルイス・フェリペ、フェルトロウド、ペラヨ・フェルナンデスの5名のみとなっています。ラージョの公式SNSは『ノーベルの新しいステージでの多大な幸運を祈っています』と別れのメッセージを贈りました。(via SPORT / Mundo Deportivo / MARCA)

ペップ・チャバリアがチェルシーへ完全移籍

ディフェンダーのペップ・チャバリアが、プレミアリーグの名門チェルシーFCへ完全移籍することが公式発表されました。チェルシーの新監督に就任したシャビ・アロンソが、マルク・ククレジャの代役としてチャバリアの獲得を強く望み、交渉が成立しました。移籍金は固定1900万ユーロにボーナス200万ユーロを加えた総額2100万ユーロとなり、ラージョに莫大な資金をもたらします。チャバリアの古巣であるレアル・サラゴサは、今回の移籍で発生するプラス価値の10%にあたる約210万ユーロを受け取ることになります。ラージョは4年前にサラゴサから300万ユーロで彼を獲得していました。チャバリア自身も世界最高峰のプレミアリーグへの挑戦を強く望んでおり、双方にとって望ましい形での移籍が成立しました。クラブは『ラージョ・バジェカーノとチェルシーFCはペップ・チャバリアの完全移籍で合意に達しました。クラブはペップの新ステージでの幸運を祈っています』と公式に声明を発表しています。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

パテ・シスの退団志願とクラブの強硬姿勢

セネガル代表ミッドフィールダーのパテ・シスが、クラブに対して今夏の退団希望を明確に伝えています。シスはダカール出身の選手で、ラージョで5シーズンにわたり中盤を支えて公式戦179試合に出場してきましたが、バジェカスでの自身のサイクルは終了したと考えており、新たな挑戦を望んでいます。彼の獲得には、トルコのベシクタシュや、昨夏も獲得に動いたサウジアラビアのアル・シャバブが強い関心を示しているほか、スペイン国内の2クラブも問い合わせを行っています。しかし、2027年まで契約を残すラージョ側の姿勢は一貫して強固であり、契約解除金である1000万ユーロの満額支払いを要求しています。ラージョは過去にも、2023年1月にリヨンへの移籍合意に達していたシスを引き留めるなど、移籍交渉において強硬な前例を作っており、今回も簡単に放出する意思はないとみられています。(via MARCA)

左サイドバックの補強画策:ペドロサが最有力

ペップ・チャバリアのチェルシー移籍、さらにパチャ・エスピーノの退団に伴い、ラージョの左サイドバックのポジションは現在完全に空席となっています。この緊急事態を受け、スポーツディレクターのダビド・コベーニョは、セビージャFCで構想外となっているアドリア・ペドロサの獲得に向けて本格的な交渉を進めています。ペドロサは昨シーズン、レンタル先のエルチェで30試合に出場し1ゴール2アシストを記録して活躍しました。セビージャ側はレンタルではなく完全移籍での売却を望んでおり、ペドロサはラージョにとって即戦力として理想的なキャラクターです。他にはアレックス・モレノ、ハビ・ロペス、セルヒオ・アキエメ、ラファエル・オブラドールといった実力者たちの名前もリストアップされています。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

ジローナの主力MFイバン・マルティンへの関心

ラージョは、昨シーズンに降格の憂き目に遭ったジローナFCの主力MFイバン・マルティンの獲得について問い合わせを行いました。27歳のマルティンは、昨季のラ・リーガでロングパス精度6位(70.67%)、オフェンスデュエル勝利数8位を記録したリーグ屈指のミッドフィールダーです。2028年までジローナとの契約がありますが、クラブの降格に伴い、本来の契約解除金である2000万ユーロよりもはるかに低い金額での引き抜きが可能とされています。選手本人はスペイン国内で重要な役割を担えるプロジェクトを最優先に考えており、ラージョのほかラシン・サンタンデールやパナシナイコス、トルコの2クラブも獲得に名乗りを上げています。(via ElDesmarque)

開幕戦のスタジアム使用禁止問題とブタルケ代替開催

ラージョは8月20日のラ・リーガ開幕戦(デポルティボ・アラベス戦)を、本拠地エスタディオ・デ・バジェカスではなく、レガネスのホームスタジアムであるエスタディオ・デ・ブタルケで開催せざるを得ない状況に追い込まれました。マドリード州が実施した監査により、バジェカスの安全、メンテナンス、衛生状態に深刻な欠陥(防火システム、電気設備、非常用照明などの不備)が発見され、スタジアムの利用許可が一時停止されたためです。これを受けて、レガネス側は一時的な連帯としてスタジアムの貸与に合意しました。レガネスの市長は『レガネスはラージョに対して連帯を示すべきであり、特定の試合のために手を貸すことは正しい』としながらも、警備費用の負担や交通規制などの市民への影響を理由に『この措置が長期にわたって維持されることには同意しない』と釘を刺しています。また、レガネスのサポーター団体もスタジアム共有に反対する抗議声明を発表しています。(via Estadio Deportivo / MARCA)

会長マルティン・プレサへのサポーターの怒りと対立

本拠地バジェカスの使用禁止とブタルケでの代替開催を巡り、ラージョのサポーターとラウル・マルティン・プレサ会長率いる経営陣との対立がかつてないほど激化しています。ファンはクラブ公式ではなく噂や報道で代替開催を知らされたこと、年間シート(分割不可で380ユーロを一括払い)の払い戻しなどの救済措置が不十分であることに激怒しています。ある熱狂的な女性サポーターは『クラブはサポーターや地域の感情を金のために弄んでいる。スタジアムは老朽化し、汚れ、壊れており、プレサ会長はクラブを少しずつ破滅に導く悲惨な経営をしている』と辛辣に批判しました。州政府がスタジアムの鍵を回収しようとした際には、プレサ会長がスタジアム内に立てこもるという前代未聞の事態も発生しています。契約上、スタジアムの修繕費用はクラブ側が負担することになっていますが、プレサ会長は責任を回避し続けており、サポーターからは退陣を求める声が強まっています。(via Estadio Deportivo)

週末のリーガ開幕戦に向けて

激動の移籍市場とスタジアム問題を抱える中、ラージョは今週土曜日に敵地ラモン・サンチェス・ピスフアンで行われるセビージャFCとのラ・リーガ開幕戦に臨みます。この試合では、セビージャの若き才能イサク・ロメロが、かつての名選手アントニオ・プエルタの遺志を継ぐ伝説の背番号16番を着用してピッチに立つことが発表されており、注目を集めています。チームはピッチ外の混乱を乗り越え、開幕戦で勝点をもぎ取ることが期待されます。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

今夏のラージョ・バジェカーノは、ノーベル・メンディとペップ・チャバリアの二人のDFをプレミアリーグへ記録的な高額移籍金で売却し、クラブ史上空前の資金力を手に入れました。一方で、その資金を用いた中盤や左サイドバックの補強(パテ・シスの去就問題、ペドロサやイバン・マルティンへのアプローチ)が急務となっています。さらに、ホームスタジアムであるバジェカスの安全基準違反による使用禁止と、開幕戦をレガネスのブタルケで戦わざるを得ない事態は、フロントへの不信感とサポーターとの激しい対立を招いており、チームはピッチ内外で極めて困難なスタートを切ることになりそうです。