スタジアム改修の現状とFFP時代のクラブ経営!ソリアが語る新生コリセウムと若手育成、そして見据える欧州制覇の夢

守護神ダビド・ソリアはピッチ上の出来事だけでなく、進行中のスタジアム改修プロジェクトや、現在のラ・リーガが直面する経営面の現実についても非常に現実的かつ知的な見解を述べています。

現在進められている本拠地コリセウムの改修について、ソリアは驚きを口にしました。

『現在のスタジアムの改修状況は、全体の33パーセント程度に過ぎず、半分にも満たない状況だ。ただ、それでも最初の試合から全ての選手が驚いている。なぜなら、以前の古いコリセウムでプレーしている感覚が全くなく、まるで全く新しい別のスタジアムで戦っているように感じられるからだ。サポーターも1部にふさわしい素晴らしい施設を享受する権利がある。ここから約1年半、工事が続くタフな時期になるが、完成すればスペインで最高のスタジアムの一つになると確信している』

また、クラブが置かれている経済的な制限についても言及。ラ・リーガの厳格なファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の規則に対応するため、ヘタフェは近年、下部カテゴリーから若くて有望な選手を引き抜く方針を強化しています。今夏もウチェ、ダビンチ、フランチョといった選手たちが加入しました。このクラブ戦略に対し、ソリアは経営・スポーツ両面から強い賛同を示しています。

『厳しいFFPがある以上、ヘタフェのように資金力が高くないクラブは、カテゴリーの低い市場から選手を発掘して成長させ、活躍してもらい、将来的に高い売却益を得るようなビジネスモデルを確立する必要がある。それがうまく機能すれば、ピッチの上でもクラブの財務面でも大きな利益をもたらす。我々はやってくる選手たちがどのカテゴリー出身であれ、チームに貢献してくれるなら大歓迎だ』

一方で、昨今のフットボール界が16歳や17歳といった若手選手に対して、あまりにも早くトップレベルで活躍することを急ぎ、求めすぎている風潮には強い警鐘を鳴らしました。

『クラブの財政的な調整や経済的事情から、下部組織の重要性が増し、選手たちがトップチームへ到達するスピードが劇的に早くなっている。私がキャリアを始めた頃は、1部に到達するのははるかに難しかった。ラミン・ヤマル(19歳)のような特異な例は世界でも唯一無二の存在であり、それを標準にしてはいけない。18歳や19歳の若手選手たちには、どうか焦らず忍耐強くあってほしい。プロの世界に到達すること以上に、そこに「長く留まり続けること」の方が何倍も難しく、本当に重要なことなのだから』

さらに、リーグ内の他のポジションについても言及し、対戦していて最も嫌なフォワードにキケ・ガルシア、ブディミル、ムリキといったベテラン勢の名前を挙げました。一方で、対戦した中で最も驚かされた選手としてはメイソン・グリーンウッドの圧倒的なクオリティと決定力を称賛しています。現チームでは、古巣に戻ったエネス・ウナルや長年苦楽を共にするボルハ・マヨラルらとの信頼関係もアピールしました。

そんな激動のシーズンを迎えるヘタフェですが、ソリアが最も見据えているのは目の前の一歩と、その先にある夢の舞台です。今季チームはプレーオフ(予選)を勝ち抜き、カンファレンスリーグ本戦へと駒を進めました。欧州の舞台を戦いますが、ベテランは足元を見つめることを忘れません。

『何よりも最優先すべきは、ラ・リーガでの残留だ。リーグ戦こそが我々にパンを与えてくれる、すなわち生活を支える基盤なのだから。欧州大会やコパ・デル・レイで素晴らしい成果を挙げたとしても、リーグ戦で結果が出なければ、その年のすべての目標は無意味になってしまう』

しかし同時に、2027年6月2日、ベシクタシュ・パルクで開催されるカンファレンスリーグ決勝のピッチに立つという遠大な夢への興奮も胸に秘めています。

『考えただけで身が引き締まり、それと同時に夢のようだ。ヘタフェと共にヨーロッパの決勝の舞台に立ち、タイトルを獲得してクラブの歴史を塗り替える一助となれたなら、これ以上の喜びはない』(via MARCA)

【本日の総括】

ダビド・ソリアの驚異的な193試合連続先発という鉄人記録が達成され、その裏での壮絶な怪我との戦いや、若手パブロ・ガルシア獲得へ向けた水面下での仲介交渉などが明らかになりました。また、トニ・ムニョスSDも記者会見でネユのギリシャ移籍や新スカッドへの誇りを語るなど、厳しい台所事情の中でもボルダラス監督の下で一丸となって戦う新生ヘタフェの力強い息吹が伝わってきます。まずはリーグ残留を最優先としつつ、2027年欧州決勝の夢へと突き進む青い戦士たちの戦いから目が離せません。