夏の移籍市場閉幕まで残り5日となり、オーナー主導による終盤の動きと登録枠に注目が集まっています。
✅ 左サイド補強:イスラエル代表レヴィヴォ獲得交渉の難航
最優先課題である左サイドバック補強に向けた200万ユーロ規模の交渉がストップしています。
✅ 右サイド補強:エスパニョールDFルベン・サンチェス獲得を巡るマネーゲーム
長年のターゲット獲得を狙うものの、移籍金を巡るクラブ間の合意に達していません。
✅ 若き守護神たちの序列:イトゥルベの台頭と3番手ボッシュへの信頼
プレシーズンで頭角を現した若手の成長により、GK陣の補強優先度は下落しています。
✅ センターバック強化:バルサの有望株コルテス獲得に向けた争奪戦
CB陣は足りているものの、バルサの逸材獲得という市場の好機に向けて欧州各クラブと競合しています。
✅ 移籍市場の異常事態:アルバロ・ロドリゲス売却に留まる人員整理の遅れ
今夏の売却はボーンマスへの移籍1件のみで、ラ・リーガで最も選手放出が進まない状況です。
✅ 構想外の現実:バンボ・ディアビとチェタウヤが直面する厳しい立場
アンセルミ監督の構想から完全に外れた両選手ですが、高額な年俸と契約年数がネックとなり放出は困難です。
✅ 若手のレンタル計画:ヤゴとボアヤルの負傷による移籍交渉への影響
経験を積ませるためのレンタル移籍を模索するも、コンディションの不良が交渉の壁となっています。
✅ 主力流出の悪夢:アッフェングルーバー売却懸念と最終日のリスク
守備の中心であるオーストリア人DFが市場最終日に引き抜かれた場合、チームに致命的な打撃を与えかねません。
移籍市場最終盤のエルチェCF:ブラガルニク・タイム突入と登録枠の現状
夏の移籍市場閉幕まで残り5日(9月2日まで)と迫る中、エルチェCFはアルゼンチン人オーナーのクリスティアン・ブラガルニクが主導する、いわゆる「ブラガルニクの領域」と呼ばれる特別な期間を迎えています。2019年末のオーナー就任以降、このクラブは常に市場の最終盤に驚きの選手獲得を実現させてきました。現在、ラ・リーガが定める上限25枠のうち21枠が埋まっており、登録枠には4つの空きがあります。また、日々のトレーニングには、アレハンドロ・イトゥルベ、マティア・バルジッチ、ハビ・モルシージョ、アリ・ホウアリーというBチーム登録の若手4選手も加わっており、実際の戦力はさらに厚い状態です。さらに、外国人枠(EU外選手枠)は現在、ウイングのルーカス・セペダとFWアビエル・オソリオが占めており、残り1枠が空いています。クラブが記者会見などで一貫して発信している方針は明確であり、ゼネラルマネージャーのペドロ・シノッカやマルティン・アンセルミ監督も『私たちは常に市場にアンテナを張り、クラブを強化できる絶好の機会が訪れれば、それを絶対に逃さない』と語っており、市場でのチャンスを狙っています。(via SPORT)
左サイド補強:イスラエル代表レヴィヴォ獲得交渉の難航
エルチェがこの夏の最優先課題として掲げているのが、現在ヘルマン・バレラしか選択肢がない左サイドバックの補強です。これまで多くの候補がリストアップされ、中でもマッカビ・テルアビブに所属するロイ・レヴィヴォの獲得に最も近づきました。エルチェは200万ユーロ近い移籍金を提示して獲得を試みましたが、相手クラブはこの金額を不十分と見なして拒否し、現時点で交渉はストップしています。レヴィヴォはアンセルミ監督が熱望するプレースタイルに合致する選手でしたが、現時点で彼がバレラの対抗馬としてエルチェに加わる可能性は極めて低いとみられています。(via SPORT)
右サイド補強:エスパニョールDFルベン・サンチェス獲得を巡るマネーゲーム
左サイドに比べると優先度は下がるものの、右サイドバックの強化も視野に入れています。その筆頭候補が、エスパニョールに所属するルベン・サンチェスです。彼はエルチェの強化担当であるペペ・コントレラスが2024年以来、何度も獲得の可能性を模索してきた長年のターゲットです。獲得の障壁となっているのは移籍金であり、エスパニョール側は100万ユーロ近い金額を求めているのに対し、エルチェの経営陣はそれを大幅に下回る金額で引き抜くことを画策しており、クラブ間の交渉で合意に達していません。(via SPORT)
若き守護神たちの序列:イトゥルベの台頭と3番手ボッシュへの信頼
移籍市場の終盤に思わぬ好機があれば、GKの補強も選択肢に入るものの、その必要性は薄れつつあります。その理由は、この夏プレシーズンで大きな成長を遂げたアレハンドロ・イトゥルベの存在です。彼は正守護神マティアス・ディトゥーロを脅かすほどのパフォーマンスを見せ、信頼できる第2GKとしての地位を確立しました。さらに、下部組織出身のオウェン・ボッシュについても、クラブは開幕前に伝えた「今季は第3GKを務める」という方針を維持し、実際にメンバー入りさせています。この若い守護神たちの台頭により、GK陣の安定感は高まっています。(via SPORT)
センターバック強化:バルサの有望株コルテス獲得に向けた争奪戦
アンセルミ監督率いるチームには現在、十分な数のセンターバックが揃っています。しかし、クラブのスポーツ部門は、FCバルセロナに所属する若きディフェンダー、アルバロ・コルテスの獲得という「市場の絶好のチャンス」を逃すまいと動いています。エルチェは来シーズン、彼に自チームのユニフォームを着せてプレーさせることを目指していますが、このバルサの有望株にはヨーロッパの他のリーグからも熱視線が送られており、獲得に向けた競争は非常に激しい状態です。(via SPORT)
移籍市場の異常事態:アルバロ・ロドリゲス売却に留まる人員整理の遅れ
今夏のエルチェの移籍市場における最大の異常とも言えるのが、構想外選手の放出が進まないことです。これまでのところ、今夏にクラブを去ったプロ契約の選手は、2500万ユーロの移籍金でイングランドのボーンマスへ旅立ったアルバロ・ロドリゲスのみです。しかも、この高額な移籍金のうち、エルチェの手元に残るのは規約により半分の1250万ユーロだけです。事実として、エルチェは今夏のラ・リーガ1部(プリメーラ・ディビシオン)の中で、契約中の選手を最も放出しきれていないクラブとなっています。(via SPORT)
構想外の現実:バンボ・ディアビとチェタウヤが直面する厳しい立場
マルティン・アンセルミ監督は、デポルティーボ・ラ・コルーニャ戦とバルセロナ戦で、センターバックのバンボ・ディアビとマルチプレーヤーのジョン・チェタウヤの2人を連続して招集メンバーから除外しました。これにより、彼らが監督の戦力構想から完全に外れていることが浮き彫りになりました。2人は当初、2026-2027シーズンもクラブに留まることを希望していましたが、負傷から復帰してプレー可能であるにもかかわらず、カンテラ(下部組織)出身のアルバロ・パディージャらが優先してベンチに入る現状を見て、考えを改めざるを得ない状況に直面しています。彼らを放出したいエルチェだが、ディアビは2027年まで、チェタウヤは2028年までの契約を残しており、さらにその高い給与がネックとなって移籍先の決定は困難を極めています。かつてディアビは今夏初めにキプロスのパフォスへの移籍に迫りましたが、土壇場で破談となった経緯もあります。(via SPORT)
若手のレンタル計画:ヤゴとボアヤルの負傷による移籍交渉への影響
若手選手の育成と出場機会確保のため、ヤゴ・デ・サンティアゴとアダム・ボアヤルの2選手についてはレンタル移籍での放出がベストな選択肢と考えられています。しかし、彼らは現在ともに身体的な問題(コンディション不良や怪我)を抱えており、これが足かせとなって他クラブでの受け入れ先が見つからない状況が続いています。(via SPORT)
主力流出の悪夢:アッフェングルーバー売却懸念と最終日のリスク
エルチェが最も警戒しているのが、夏の移籍市場の最終盤に起こり得る「予期せぬ主力の引き抜き」です。その中心にいるのが、オーストリア人センターバックのダヴィド・アッフェングルーバーです。リーグ開幕後の数試合で彼にいくつかの細かいミスは見られたものの、チームの守備陣において代えの利かない中心選手です。もし移籍市場の最終日に彼が他クラブに売却されるようなことがあれば、エルチェには代役を獲得する時間が残されておらず、今シーズン全体を左右するような極めて致命的な打撃を受けることになります。(via SPORT)
【本日の総括】
移籍市場の閉幕まであと5日。エルチェCFは「ブラガルニク・タイム」に突入し、補強と放出の双方で極めて慌ただしい日々を迎えています。アンセルミ監督が望む左サイドバックの獲得交渉が難航する一方で、戦力外となった選手たちの高額年俸が放出の障壁となるなど、クラブは多くの課題に直面しています。さらに、守備の要であるアッフェングルーバーの引き抜きリスクという懸念材料を抱えながら、残り数日でいかにチームを再編成できるかが今季の浮沈を握ることになりそうです。
