レアル・ソシエダ 詳細レポート (2026年8月31日)

ジョン・パチェコ退団の可能性が浮上!サール加入で序列5番手に低下し、移籍市場最終盤で去就が不透明に

レアル・ソシエダの下部組織ズビエタが生んだ、ここ数十年で最も将来を嘱望されるディフェンダーの1人であるナバラ出身のセンターバック、ジョン・パチェコが、夏の移籍市場の最終盤において極めて不透明な立場に置かれています。クラブが彼を放出の方向へと押し出している雰囲気が漂っており、かつては想像もできなかったシナリオが現実味を帯びています。

この劇的な変化をもたらした最大の要因は、新戦力ママドゥ・サールの加入です。ペレグリーノ・マタラッツォ監督の構想において、パチェコはセンターバックの序列で5番手にまで急降下しました。その決定的な兆候として、サール加入後初の試合となったエスパニョール戦の招集メンバーからパチェコが外されました。この事実は、現在の新指揮官がパチェコをどのように見なしているかを明確に物語っています。

パチェコにとって、今夏は非常に過酷な時期となりました。足首の問題を外科手術で治療したため、夏季休暇は大幅に削られました。多くのチームメイトがバカンスを楽しむ中、彼はプレシーズンに万全の状態で臨めるよう、一人ズビエタに残って懸命なリハビリ作業に没頭しました。しかし、その努力は期待されたほどの成果を結ばず、今度は筋肉の過負荷(オーバーロード)に見舞われ、練習や練習試合に正常に参加することができませんでした。このフィジカル面の問題が、新指揮官に対するアピールを困難にし、彼の立ち位置をさらに悪化させました。

サールの加入で守備陣の競争はさらに激化し、パチェコとクラブの契約は2030年まで残っているものの、ファーストチームでの出場機会は大きく狭められています。彼は昨シーズン、出場機会を求めてアラベスにレンタル移籍し、一定の成果を残してドノスティアに戻ってきました。しかし、再びクラブ側がレンタル移籍を最善の解決策として検討している現状は、長年彼を確実な育成プロジェクトの主軸とみなしてきた周囲にとっても痛ましいものがあります。

アンデル・バレネチェアとともに各年代のスペイン代表で活躍してきたパチェコは、その実力、年齢、ラ・リーガでの実績から、複数のクラブにとって魅力的な存在であることは間違いありません。一方で、彼の放出が決定した場合、レアル・ソシエダの守備陣には左利きのセンターバックが一人もいなくなるという特異な事態が発生します。これは後方からのビルドアップや守備のバランスを構築する上で、チーム全体の戦術に無視できない影響を及ぼす可能性があります。

現在、クラブは新たな補強よりも人員の放出にリソースを割いており、残り少ない移籍市場の中でレンタル移籍を軸に解決策を探っていますが、現時点で具体的な合意や決定的な動きはまだ見られていません。(via NoticiasDeGipuzkoa)

キャプテン・オヤルサバルの揺るぎない忠誠心!PSGが契約解除金7500万ユーロの支払いを準備するも移籍を完全拒否

スペイン代表として出場したワールドカップで5ゴールを挙げて優勝の立役者となったミケル・オヤルサバルに対し、この夏、ヨーロッパの数々の名門クラブから熱い視線が注がれていました。しかし、レアル・ソシエダのキャプテンはこれらの甘い誘惑をすべて退け、プロとしてのキャリアを与えてくれたクラブへの揺るぎないロイヤルティを示しました。

オヤルサバルの現在の契約解除金は7500万ユーロに設定されていますが、この満額を支払う準備を進めていたメガクラブが存在しました。その一つが、ルイス・エンリケ監督が率い、昨シーズンのチャンピオンズリーグを制覇したパリ・サンジェルマン(PSG)です。彼らはオヤルサバル側に対して移籍に向けた打診を行いましたが、オヤルサバル本人がこのオファーをきっぱりと拒絶しました。また、ワールドカップ期間中には、スペイン代表の同僚が多く在籍するバルセロナも、代表での強力な連携をカンプ・ノウに移植することを目論んでオヤルサバルに関心を示していました。

これらの大攻勢に対し、オヤルサバルは『自分はドノスティアの生まれではないが、ドノスティアこそが私の家だ』という強い意志を表明し、サン・セバスティアンを離れる意思がないことを改めて明確にしました。

彼は現在、ペレグリーノ・マタラッツォ監督が指揮するチームの絶対的なキャプテンであり、主軸として君臨しています。今年4月にはラ・カルトゥーハで開催されたコパ・デル・レイを制覇し、先日のエスパニョール戦でも見事な2アシストを記録して勝利に直接貢献。15/16シーズンのデビュー以来、クラブ公式戦440試合に出場して133ゴール、67アシストという驚異的なスタッツを誇ります。これはクラブ史上10番目の出場数であり、あと3試合でレジェンドであるイグナシオ・コルタバリアの443試合に並び9位となります。また、通算133ゴールは、163ゴールを挙げたホセ・マリア・サトルステギに次ぐクラブ史上2位の記録です。メガクラブからの巨額オファーをものともせず、ソシエダの歴史に名を刻み続けるキャプテンの忠誠心は、ファンにとって最大の誇りとなっています。(via Estadio Deportivo)

今夜開催のブルゴス戦は因縁だらけ!サンセがアウェイ2連勝を狙う一戦でカリカブルや元指揮官らと再会へ

ラ・リーガ・ハイパームーション第3節、日本時間では今夜(8月31日月曜日の19:00)キックオフを迎えるサンセ(レアル・ソシエダB)対ブルゴスCFの一戦は、非常にエモーショナルで因縁に満ちた特別なゲームとなります。

イオン・アンソテギ監督率いるサンセは、前節アウェイでのアルバセテ戦を1-2で制し、今季初勝利を挙げて自信を取り戻しました。ホーム開幕戦でカステリョンに0-1で敗れたショックを払拭し、今回も敵地エル・プランティオで連勝を狙います。対するブルゴスも、開幕戦でコルドバを3-2で破り、前節はスポルティング・ヒホンに0-1で惜敗したため、勝敗は同じ1勝1敗。

この試合の最大の見どころは、ピッチとベンチを交差する数々の物語です。

何よりも注目されるのが、今夏レアル・ソシエダを完全退団し、ブルゴスと2年契約を交わしたばかりのストライカー、ジョン・カリカブル。ソシエダの下部組織で育ちながらもファーストチームへの壁に阻まれたナバラ出身のストライカーが、ブルゴスのユニフォームを着て、いきなり古巣を相手にデビューを果たす可能性があります。さらに、昨シーズンまでサンセの主力で、今季はブルゴスに期限付き移籍中の右サイドバック、アルベルト・ダディエも出場予定です。

ベンチでも大きな再会があります。ブルゴスを率いるセルヒオ・フランシスコ監督は、かつてズビエタで10年以上にわたり指導者を務め、サンセを昇格に導いた功労者です。一時はトップチームの暫定指揮官を務めたものの半年で解任された経緯を持つ彼ですが、今回は敵将として古巣を迎え撃ちます。

サンセのアンソテギ監督は、セルヒオ・フランシスコ監督について『セルヒオとは一緒に指導者ライセンスの資格を取得し、これまで何時間もサッカーについて語り合ってきた。お互いの考えはよく熟知している。もちろん、試合の前後には変わらず友人同士だ。しかし、彼のチームは常にボールを支配しようとし、タフに戦ってくる強敵だ』と語り、深い敬意を示しつつ勝利への闘志を燃やしています。

一方でサンセのチーム状況には懸念もあります。オロベンゴアが膝に違和感を抱えており、負傷の状況が心配されます。また、ファーストチームの動向にいる若手のオチエンや守備陣のベイティアを招集してチームを補強する案もありますが、ファーストチームが木曜日にセルタ戦を控えている関係上、彼らの合流は極めて難しいとみられています。過酷なアウェイ戦で若いサンセの面々がどのようなパフォーマンスを見せるか注目されます。(via MARCA / DiarioVasco / Mundo Deportivo)

アノエタ大改修が招いた一部ソシオの悲痛な叫び!視認性悪化や閉所恐怖症を訴えクラブに改善を要求へ

夏季の間に実施されたエスタディオ・デ・アノエタの拡張工事により、スタジアムの収容人数は4万2000人を超え、2030年のワールドカップ開催基準をクリアしました。しかし、クラブからこの改修に関する詳細な事前案内やプレゼンテーションが一切なかったため、エスパニョール戦で新装されたスタジアムを訪れたファンやソシオの間で深刻な不満と混乱が広がっています。

特に甚大な影響を受けているのが、アッパーリング(最上部スタンド)の最後列付近に席を持つ長期の年間シートホルダーたちです。新たに建設されたホスピタリティ用の空中テラスや記者席を支えるための巨大なコンクリート製の梁・ひさしが頭上を覆うように張り出した結果、それまでクリアだった視界が絶望的なほどに遮られることとなりました。

被害を訴える20歳のソシオ、イオリッツ・ガルシアは、この状況について『事前の通告も一切ない状態で、突然スタジアムでこのようなだまし討ちに遭い、非常に憤りを感じている。電光掲示板はかがんでも見えず、最後列だけでなくその前の列のファンも同様の被害を受けている。目の前のピッチしか見えず、対面や他のスタンドの様子が全く見えないため、スタジアム観戦ならではの一体感や高揚感が失われた』と怒りを隠しません。また、空中戦のボールが頭上のコンクリートのせいで死角に入り『ボールがどこにあるかを頭の中で想像しなければならない』という信じられない観戦環境を強いられています。さらに、選手入場やソシエダがゴールした際に立ち上がると、頭上の構造物が邪魔をしてお祝いをする選手たちの姿が見えません。年間約500ユーロ(約8万円)を支払っている席で、このような状態が毎試合続くことは容認できないとしています。

東スタンド最上列のソシオであるマリ・クルスも、年間555ユーロを支払っている席で同様の被害に遭っており、『以前は背後がガラス張りで奥にも座席が見えたが、今は前後左右をコンクリートの壁に囲まれていて、立ち上がるとピッチの半分しか見えない。何より、まるで監獄のような強烈な圧迫感と、閉所恐怖症のような息苦しさを感じて耐えられない』と、精神的な負担も大きいことを訴えています。

彼女や他の不満を募らせるソシオたちは、クラブのオフィスに直接出向き、他の座席への再配置(再割り当て)を強く要求する構えです。それが不可能な場合は、年会費の減額請求を行うとしています。今年のコパ・デル・レイ決勝で視界制限席のチケット代が半額近くに減額された前例を挙げ、今回の不当な扱いに対する相応の措置を求めています。

この改修工事は他にも問題を引き起こしています。コンクリートのせいでスタジアムのスピーカー音が著しく反響し、場内アナウンスが極めて聞き取りづらい状況になっています。さらに、スタジアムのコーナーに新設されたいくつかの座席は、目の前に太いコンクリート柱が直立しており、ピッチへの視線が完全に遮られています。エスパニョール戦ではこれらの座席は空席のままでありましたが、今後この「視界ゼロ」の席が一般販売されるかどうかもソシオの間で議論を呼んでいます。(via DiarioVasco)

【本日の総括】

オヤルサバルが巨額オファーを拒絶し、レアル・ソシエダへの不変のロイヤルティを示したことでファンに大きな希望を与えた一方、ジョン・パチェコの厳しい放出の噂や、アノエタのスタンド改修が招いた深刻なサポーターの不満など、クラブはピッチ外で多くの揺らぎに直面しています。今夜開催されるサンセ(Bチーム)のブルゴス戦での若き選手たちの奮起や、今後のクラブのソシオへの誠意ある対応が、チームの秋の行方を左右することになりそうです。