ヴィニシウスの大爆発と泥沼化する契約延長問題
🇧🇷 ヴィニシウス・ジュニオールは、クラブでの無冠のシーズンや選手間の不和を払拭し、W杯でブラジル代表の攻撃の絶対的な基準となっている。スコットランド戦(3-0)では2ゴールを記録してチームをグループCの首位通過に導き、大会通算4ゴール1アシストをマーク。出場した3試合すべてでMVPを獲得する圧倒的なパフォーマンスを見せている。
スコットランド戦では、前線からのプレスで相手DFからボールを奪いネットを揺らしたが、メキシコ人のラモス・パラズエロス主審にファウルと判定されゴールを取り消される一幕があった。この判定に対し、マドリードのファンは今季のベルナベウでのクラシコで、ヴィニシウスがシュートを打とうとした際にラミン・ヤマルが足を出して接触し、ヴィニシウスのファウルとされた判定を引き合いに出し、基準の違いに怒りを露わにしている。ヴィニシウス自身も審判に向かって『恥だ』と叫んだ。W杯のVAR公式スポンサーであるHisenseのブラジル法人のアカウントもInstagramで、『自社製品の誤った使用に対する責任は負いません。ブラジルは前半で3ゴールを決めました。踊れ、ヴィニ!さあ行こう、ブラジル!』と皮肉交じりのコメントを投稿した。
試合後、ヴィニシウスは『到達した記録は重要だが、すでに言ったように、自分の数字や記録は心配していない。チームがタイトルを獲得するのを助けることだ』と語った。マルキーニョスも『ヴィニのようなクオリティを持つ選手がいて本当に幸せだ。彼がどれほど決定的で、大きな試合が好きかを何度も証明してきた。今や彼は経験を積み、代表での自分の居場所をよりよく理解し、責任を負って我々にとって非常に決定的な存在になっている』と称賛した。
元イングランド代表のリオ・ファーディナンドも、『ヴィニは困難な数年を過ごした。彼が受賞すべきだったバロンドールを逃した時から、彼にとって物事は複雑になった』『自分が何かにふさわしいと感じているのにそれが起きない時、ショックを受けて立ち直るのが難しいことがある。彼に対する同情はあまりなかった』と精神的なダメージを指摘。その上で、『今大会で彼は一歩前に出た。ブラジルが優勝したいなら彼は不可欠であり、彼が活躍しなければブラジルは勝てない。1、2年前のマドリードのユニフォームを着ていた彼に戻りつつある』と絶賛した。
このW杯での大活躍は、1年以上停滞しているレアル・マドリードとの契約延長交渉において、クラブとペレス会長への強力なメッセージとなっている。ヴィニシウスは数日前に『マドリードとの更新についてはW杯の後に話す』と宣言した。本人は『マドリードで引退したい』と語るものの、チーム最高給を条件として要求しており、クラブの給与上限フィルターを通過していない。
マドリード側は、彼がW杯での活躍を待って自らの価値を高め、目標を達成しようとする戦略を懸念している。さらに、彼の過去の論争や態度がマドリディスタの一部から反感を買い、クラブのイメージを損なっているという懸念もある。
ペレス会長の態度は明確だ。『どんな代償を払ってでも更新するわけではない。マドリードにいたくない、他と契約したいなら自由にすればいい。強制はしない。お金が最も重要になることはないし、今までもそうだったことはない』というメッセージを突きつけている。W杯後に合意に至らなければ、クラブは2027年に彼がフリーで退団することを受け入れる。残りの1年間はマドリードでプレーするだろうが、更新するか去るかが決まるまで、彼は「アンタッチャブル」の地位を失うことになる。(via SPORT, MARCA, ElDesmarque)
クルトワの「極秘」契約延長とGK陣の現在地
🧤 ベルギー代表のティボー・クルトワは、W杯のイラン戦(0-0)で決定的なセーブを見せてチームを救った後、Onda Ceroのインタビューで衝撃的な事実を告白した。
『昨年、どこかのタイミングで更新したんだけど、それは決して公にならなかった。だから、もう1年、2027年まであるんだ』
34歳のクルトワは、30歳以上の選手には単年契約しか提示しないというクラブの不文律に完全に従っている。
『レアル・マドリードでキャリアを終えるのが夢だ。あと4、5年ここでプレーできたらいいな』と語り、その実現条件について『まずは自分が期待されるレベルでプレーすること。それが最も重要だ。パフォーマンスを発揮してチームを助けたい。そして第二に、クラブが何を望むかだ。私は彼らのやり方に大きな敬意を抱いている。子供の頃の夢はここでプレーすることだったが、それはもう叶えられた』と説明した。
一方、控えGKのアンドリー・ルニンは厳しい状況にある。昨シーズンのような安定感を発揮できず、ウクライナ代表でもW杯予選プレーオフで招集外となり、スウェーデン戦にも姿を見せなかったことが母国で物議を醸している。ヨーロッパで良い評価を得て市場価値はあるものの、2030年までの契約を全うし、マドリード残留を優先する構えだ。
クラブは現在のGKの陣容に自信を持っている。不動のクルトワ、最高レベルでプレーできることを証明済みのルニンに加え、カンテラにはアンチェロッティ前監督がトップチームデビューさせたフラン・ゴンサレスや、フベニールでユースリーグ、リーグ、コパ・デ・カンペオネスの3冠達成のヒーローとなったハビ・ナバロといった有望株が控えている。(via SPORT)