レーシング・サンタンデール
すでにラ・リーガ・ハイパーモーション(2部)からの自動昇格を数学的に決めている。14年ぶりのプリメーラ(1部)復帰となる。ホセ・アルベルト・ロペス監督は「昇格という偉業は楽しんだが、すでに日常に戻り日曜日の試合の準備をしている」と語り、ラ・ロサレダでのマラガ戦には「チャンピオン(優勝)」になるために向かうと強い野心を示した。シーズンの大半で首位に立っており、チームは勝ち点80の大台突破や、アンドレス・マルティンをカテゴリー得点王にするといった目標に照準を合わせている。また、ロペス監督は古巣であるマラガに「一生の愛情を抱いている」と語り、フアンフラン・フネス監督の仕事や下部組織の質を称賛した (via MARCA)。バジャドリードをエル・サルディネロで4-1と一蹴したことで、今季最初の昇格チームとなった (via SPORT)。
デポルティボ・デ・ラ・コルーニャ
現在74ポイントで2位につけており、1部への自動昇格を自力で決められる絶好の位置にいる。残り2試合のうち1勝すれば、3位のアルメリア(直接対決で優位)が全勝したとしても上回るため、昇格が確定する。2引き分け(76ポイント)でも、アルメリアが全勝しない限り2位を死守できる。アントニオ・イダルゴ監督は敵地ホセ・ソリージャでのバジャドリード戦に向け、「情熱と希望を持つと同時に、頭を冷静に保ち、苦しい時間を共に乗り越えることが重要だ」と強調した。長期離脱中のダビド・メジャを除く全選手が起用可能であり、Bチームからサム、ノエ・カリージョ、ビル・ンソンゴが帯同する。バジャドリードのスタジアムでは過去49回の訪問で7勝しかしていないという過去のデータについて、イダルゴ監督は「それは過去のことだ」と一蹴した (via ElDesmarque)。アムステルダムから駆けつける熱狂的なファンをはじめ、大挙して押し寄せるデポルティボのサポーターたちは、ルカス・ペレスの後継者としてンソンゴやノエといった若手カンテラーノの活躍による昇格決定を夢見ている (via SPORT)。
UDアルメリア
現在71ポイントで3位。自力での自動昇格の可能性は消滅している。スポルティング・デ・ヒホンとバジャドリードに対する残り2試合に全勝して77ポイントに到達し、その上でデポルティボが勝ち点2以下に終わるのを待つのが最もクリアなシナリオである。デポルティボが連敗した場合は、4ポイントの獲得でも自動昇格の目があるが、その際にはマラガやラス・パルマスがタイブレークで上回らないことが条件となる。デポルティボとは直接対決で劣るため、3ポイント以下の獲得では自動昇格の可能性は完全に絶たれる。マラガとは直接対決が互角であり、同ポイントになった場合は全体の得失点差での勝負となる (via MARCA)。
マラガCF
現在69ポイントで4位。自動昇格の夢をつなぐには、レーシング・サンタンデールとレアル・サラゴサに対する残り2試合の全勝(75ポイント到達)が絶対条件となる。その上で、デポルティボが1ポイント以下に終わり、アルメリアが全勝しないという結果が必要だ。デポルティボに対しては直接対決で優位に立っており、同ポイントであれば順位を上回ることができる。また、ラス・パルマスに対しても2勝しているため優位。アルメリアとは直接対決が互角のため、得失点差が鍵となる。フアンフラン・フネス監督率いるチームは現在3連勝中と好調を維持しており、日曜日の18時30分キックオフのレーシング戦では、ラ・ロサレダを超満員にするサポーターの熱狂的な出迎えとモザイク、そして国歌斉唱の雰囲気の中で、最低でもプレーオフ進出を確定させることを目指す (via MARCA)。
UDラス・パルマス
現在69ポイントで5位。自動昇格の望みを残すためには残り2試合での全勝が必須。まずはホームでのレアル・サラゴサ戦に勝利し、続くリアソールでのデポルティボとの最終節に挑む必要がある。この最終節が決定的な一戦となる可能性を秘めている。75ポイントに到達した上で、アルメリアとマラガが全勝を逃すことが条件となる。デポルティボとの前半戦は1-1の引き分けだったため、ア・コルーニャで勝利を収めれば直接対決で優位に立つことができる。マラガには直接対決で劣っており、アルメリアとは互角の状況にある。一方、キャプテンでありクラブの象徴でもあるジョナタン・ビエラが今季限りで退団することが決定した。サラゴサ戦がエスタディオ・デ・グラン・カナリアでの最後のリーグ戦となる。36歳のビエラはクラブ史上6位の得点数を誇り、『ラス・パルマスは引退するが、サッカーはまだまだ続ける』と語った。ルイス・ガルシア・フェルナンデス監督も彼を称賛している。ビエラの代理人はアルカスCFの幹部と親交を深めており、ビエラにはアルカスをセグンダRFEFへ昇格させるという新たな目標もあるとされている (via SPORT)。
CDカステジョン
現在66ポイントで6位。プレーオフ進出の命運を自らの手で握っている。ウエスカとのアウェイ戦を経て、ホームのカスタリアでのSDエイバル戦でリーグを終える。2連勝して72ポイントに到達すれば、数学的にプレーオフ進出が確定する。最大の強みは、アルメリア、マラガ、ラス・パルマス、ブルゴスといったライバルチームすべてに対して直接対決で優位に立っている点である。そのため、複数チームとの勝ち点でのタイブレークになった場合でも最も有利なポジションにいる。4ポイントの獲得でも可能性は高いが、3ポイント以下になるとブルゴスやエイバルの結果次第となり危険水域に突入する (via MARCA)。
ブルゴスCF
現在66ポイントで7位。カステジョンと同ポイントながら直接対決で劣るため、現在はプレーオフ圏外に位置している。クルトゥラル・レオネサを訪問した後、エル・プランティオでアンドラを迎え撃つ。目標はシンプルで、カステジョンの勝ち点を上回ること。全勝して72ポイントに到達するのがベストシナリオだが、それでもカステジョンが全勝し、上位陣が崩れなければプレーオフには届かない。4ポイント獲得の場合は、カステジョンのつまずきや上位の崩壊が必須。3ポイント以下の場合は、カステジョンとエイバルの両方がつまずくという幸運な組み合わせが必要になる (via MARCA)。
SDエイバル
現在64ポイントで8位。カステジョンやブルゴスを2ポイント差で追う厳しい状況にある。プレーオフ進出のためには実質的に全勝が義務付けられている。コルドバをホームで迎え撃ち、最終節ではカステジョンと敵地で激突する。このカスタリアでの直接対決は、勝利すればカステジョンを逆転する可能性を秘めた極めて重要な一戦となる。2勝して70ポイントに到達すればプレーオフ進出の可能性は大きく広がるが、ブルゴスの結果にも左右される。4ポイント(68ポイント)では複数のライバルのつまずきが不可欠であり、3ポイント以下の獲得では進出の可能性はほぼゼロに等しい (via MARCA)。
レアル・バジャドリード
すでに昇格やプレーオフ進出といったポイント面での目標は残されていないが、フラン・エスクリバ監督は「困難なシーズンを過ごしたファンに勝利を捧げたい」と語り、ホーム最終戦での必勝を誓った。指揮官は「来季も契約がある選手をもっと見たい」と明言し、ヴェルダー・ブレーメンへの移籍が確定しているチュキの起用を見送る方針を示した。カルロス・クレルクは出場停止、長期離脱者もいるが、ガリエルがメンバー入りする可能性がある。デポルティボに対しては「彼らがここで昇格を決めたら祝福するが、私たちは勝ちに行く」とプロ意識を示した。今季は昨季の降格からのプレッシャーに選手たちが苦しんだシーズンであった (via SPORT)。
レアル・サラゴサ
現在最下位に沈んでおり、残留ラインまで残り2試合で5ポイント差と絶望的な状況にある。ラス・パルマスとのアウェイ戦に臨むが、欠場者が16人にも上る野戦病院状態だ。ダビド・ナバーロ監督は「命の糸が1本だけ残っている」とし、残留を「クリスマスの宝くじに当たるようなもの」と表現した。それでも「プロとして、サラゴサへの愛として最後まで戦い抜く」と選手たちに求めた。戦術面では、プレッシャーによるメンタルブロックが課題であり、クロスが最初のディフェンダーを越えないといった具体的な問題にも直面している。「失点を恐れるあまり、勝つことよりも負けないことを考えてしまっている」と指揮官は分析している (via ElDesmarque)。
スポルティング・デ・ヒホン
ボルハ・ヒメネス監督の退任を受け、元クルス・アスル監督のアルゼンチン人、ニコラス・ラルカモンが新監督としてアストゥリアスに到着した。『スポルティングを指導できてとても幸せだ』と意気込みを語った新指揮官は、1年契約に成績に応じた1年の延長オプションが付帯している。日曜日のエル・モリノンでのアルメリア戦を観戦し、ホセ・リエストラ エグゼクティブプレジデントとともに来季に向けた計画を本格化させる。すでに来季に向けた10〜11人の補強計画が進行中であり、レアル・ソシエダBの若手GKエゴイツ・アラナと、レガネスで今季の昇格争いに貢献したDFホルヘ・サエンス(2026年まで契約あり、3月に腱の手術を受け今季絶望)の獲得が実質的に決定している。また、来季コモに加入予定のアンドレス・クエンカの契約延長オプションもラルカモン監督次第で検討されている。さらに、ラージョ・バジェカーノのレジェンドである38歳のオスカル・チョコタ・トレホの獲得にも動いており、リエストラ会長がマドリードで直接会談を行った (via SPORT)。
レアル・ソシエダB (サンセ)
ジョン・アンソテギ監督のもと、シャビ・アロンソ監督時代にも達成できなかったハイパーモーション(2部)残留という偉業を残り2節を残して成し遂げた。この成功により、トップチームのペジェグリーノ・マタラッツォ監督は多くの才能ある若手の処遇について決断を迫られている。イニャキ・ルペレス、ミケル・ロドリゲス、ジョブ・オチエングは契約延長が完了し、来季の残留が確実。一方、スポルティングへの移籍が濃厚なGKエゴイツ・アラナや、アルベルト・ダディエ、ウナクス・アゴテ、ハケス・ゴロサベルらは契約満了を迎える。また、レンタル加入中の日本人選手カズナリ・キタについては、150万ユーロの買い取りオプションの行使が検討されている。彼はルケン・ベイティアとともにシーズンを通して素晴らしいCBコンビを形成した。24歳以上のジョン・バルダとミケル・ロドリゲスはトップチームのプレシーズンに参加するが、一度トップで公式戦に出場するとBチームには戻れない規定がある。ダニ・ディアスやアルカイス・マリエスクレナといったタレントも長期的にはトップチーム昇格の可能性があるが、もう1年Bチームで経験を積む見込みだ (via ElDesmarque)。
レアル・オビエド
来季のセグンダ(2部)での新プロジェクトに向けた動きが加速している。すでにギジェルモ・アルマダ監督の退任が決定しており、後任としてホセ・フアン・ロメロ、イバン・アニア(本人はコルドバ残留を希望)、フリアン・カレロ、フレディ・アルバレスといった名前がリストアップされている。選手層の抜本的な刷新も予定されており、今季わずか8試合の出場にとどまった元イングランドU-21代表のオビエ・エジャリアについては、1年の契約を残しているものの、クラブ側が2万ユーロの契約解除条項を行使して放出する方針を固めている。エジャリアは負傷や個人的な問題から立ち直るため、ベルコ・パウノビッチ前監督の強い要望で獲得されたが、期待されたパフォーマンスを発揮できなかった (via ElDesmarque)。
【本日の総括】
レーシング・サンタンデールがいち早く1部自動昇格を確定させたことで、残る1つの自動昇格枠を巡る争いが極限の熱を帯びている。自力で昇格を決められる2位デポルティボが圧倒的優位に立つ中、アルメリア、マラガ、ラス・パルマスは奇跡の逆転を信じて全勝を義務付けられた過酷な戦いに挑む。また、カステジョンを中心としたプレーオフ進出圏を巡る争いも、直接対決の成績が複雑に絡み合い、最終節まで一瞬の油断も許されない。一方で、残留が絶望的なレアル・サラゴサの苦境や、すでに来季2部での新体制構築に動くスポルティング・デ・ヒホンやレアル・オビエドの動きも活発化。さらにレアル・ソシエダBが若手の力で2部残留という快挙を成し遂げるなど、各クラブの明暗がくっきりと分かれるシーズン終盤戦となっている。










デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
レーシング・サンタンデールの昇格は、単なる結果ではなく、シーズンを通じた戦術的安定性の賜物です。対照的に、昇格争いの渦中にいるチームは、勝ち点計算と直接対決の優位性が複雑に絡み合い、心理的な重圧がピッチ上の配置にどう影響するかが焦点となります。特にデポルティボが抱える「自力昇格」という状況は、守備の距離感やリスク管理において、いかに冷静さを保てるかが鍵を握るでしょう。また、残留争いのサラゴサに見られるような、プレッシャーによるメンタルブロックが戦術的柔軟性を奪う現象は、この時期特有の構造的な難しさを示唆しています。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
昇格を決めたレーシング・サンタンデールの監督が、古巣への敬意を忘れず「優勝」という新たな目標を掲げる姿には、クラブとしての成熟を感じます。一方で、ジョナタン・ビエラという象徴を失うラス・パルマスや、新監督を迎え来季の青写真を描き始めたヒホンなど、各クラブはすでに「次」を見据えた動きを加速させています。ファンが熱狂的にチームを支える一方で、フロントは冷徹に契約解除や補強を進める。この熱量と合理性のコントラストこそが、セグンダの終盤戦を彩る独特の空気感と言えるでしょう。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
シーズン終盤は、昇格・残留の成否が来季の編成予算を直結させるため、契約関連の動きが非常にシビアになります。レアル・ソシエダBが日本人CBカズナリ・キタの買い取りを検討している点は、若手育成と戦力維持のバランスを象徴する好例です。一方で、オビエドが期待外れのエジャリアを契約解除で放出する判断は、限られたリソースを最適化するための厳しい現実を映しています。昇格争い中の各クラブも、来季のカテゴリーを見据えた先行投資と、現有戦力の契約延長を並行して進める必要があり、編成担当者の手腕が問われる時期です。