アトレティコ・マドリード
フリアン・アルバレスのアトレティコでの戦いが本格化しています。シメオネ監督は開幕戦のマラガ戦にフリアンを起用しないと会見で明言。合流して1週間しか練習しておらず、フィジカル調整を優先。日曜日のビジャレアル戦でのデビューを目指す方針です。シメオネ監督は、バルセロナからのフリアン獲得の関心に対し、アトレティコCEOのギル・マリン氏が「2億ユーロでも売らない」と拒否したことを挙げて『裁判で言うところの却下だ。それほど明確だ』と一蹴しました。さらに『グリーズマンの代わりはいない。彼は天才だった』とも語り、フリアンを中心に新たなチームを作る意向を強調しています。
選手登録の面では、カンイン・リー、アルナウ・オルティス、そしてクティ・ロメロの登録を正式に完了させました。シメオネ監督は新戦力のロメロについて『リーダーシップ、強さ、品質、約束、そしていずれは帰属意識をもたらすだろう』と絶賛しています。
一方、トマ・レマール(契約2028年まで)に完全な売却または契約解除を模索中で、カルロス・マルティンは出場機会を求めて再レンタルへ。ニコ・ゴンサレスはアトレティコ復帰を希望していますが交渉は停滞。リールの21歳FWマティアス・フェルナンデス=パルド獲得へ3500万ユーロを提示しましたが、リール側はボイコットにも応じず拒否しています。(via Mundo Deportivo)
レアル・ベティス
登録上の多くの問題を抱えながらも、驚くべき登録劇を見せました。新規加入のディエゴ・コンデ(肩の怪我で離脱中)、イケル・ロサダ(昨季レバンテでの登録問題解消)、ファクンド・ベルナル、フラン・ガルシアの登録が完了し、開幕のソシエダ戦(ラ・カルトゥハで開催)に起用可能です。アブデ、モランテはチーム練習に合流。一方、ゴンサロ・プティは、ブラジル人のアントニー・ドス・サントス、ナタン、コロンビア人のネルソン・デオサで外国人枠(3枠)が埋まっているため登録ができません。
移籍市場では、ノーベル・メンディをハル・シティへ売却(ベティスは20%の権利から400万ユーロを獲得)し、給与枠に余裕が生まれました。AZアルクマールのトロイ・パロット(24歳)獲得へ1500万〜2000万ユーロでの交渉が進行中です。ハル・シティがパブロ・ガルシアに500万〜600万ユーロのオファーを準備していますが、ベティスは1000万ユーロを要求中。
さらに、チミ・アビラがインデペンディエンテ・デ・アベジャネダ(2年契約)、トニー・サナブリアがインテルナシオナル・ジ・ポルト・アレグレへの移籍をそれぞれ決定しました。ナタンはバルサの関心に『ベティスと契約がありここで幸せ』と残留を宣言し、11月にはスペイン国籍申請が可能です。
最後に、アントニーに届いたプレミアリーグ外の富豪クラブからの5000万ユーロのメガオファーは一蹴。ユナイテッドとの売却権折半契約により、ベティスへの実質利益が1400万ユーロと少額にとどまるためです。(via Estadio Deportivo)
バレンシアCF
選手登録手続きにおいて、待望の佐藤龍之介(Ryonosuke Sato)の登録を無事完了しました。日本側の官僚手続きに時間を要したものの、開幕戦前の絶好のタイミングでの完了となりました。Stole Dimitrievski(2年の自動契約延長)、Guido Rodriguez(2年契約)の登録も完了。新規登録のJustin De Haas、Aliou Diengはすでに8月6日に完了しています。
移籍市場では、カイン・ファン・オーフェレン(Ipswich、22歳、1.99m)をレンタル(買い取りオプションなし)で獲得決定。水曜日にメディカルチェックを受け、Celta戦に登録が間に合う可能性があります。これによりヴィセント・アブリルはナスティック・デ・タラゴナ(1部RFEF)へのレンタルを選択しました。
キャプテンのホセ・ルイス・ガヤの契約更新において、クラブ(ロン・グーレイCEO)はガヤの現在の給料600万ユーロから70%削減となる年俸50万ユーロの2年契約を提示。さらに今季給与の3年分割での支払いを求めました。ガヤ側はこれを『侮辱的で提案とすら言えない』と激怒し拒否したものの、ガヤ自身はメスタージャでのキャリア終了を望んでおり、クラブは提案を改善する予定です。
また、右サイドバックのArnau Martinezについてジローナと500万〜600万+変数(ジローナは800万ユーロの解除金を要求)で交渉中。パロー・マフェオのレンタル+買い取りオプションも確保しました。サディク・ウマルが筋肉の怪我から復帰し、開幕セルタ戦に起用可能です。(via ElDesmarque)
ジローナFC
補強面では、アブドゥル・ムミン(28歳、前ラージョからフリー、1.88m)を3年契約で獲得。ウナイ・エルナンデスの復帰も完了しました。デリー・ブラインドはアヤックスへ移籍、ビトール・レイスはマンチェスター・シティへ返却されました。
内部対立では、ビクトル・ツィガンコフ(29歳)の規律違反問題が深刻化しています。レガネス戦でプレーを拒否したとしてクラブが懲戒処分を発表。ツィガンコフは怪我(診断書あり)を理由に反論し、クラブからメディア取材や発言を厳しく規制されている内部メッセージのスクリーンショットをInstagramに投稿して『いつか真実を話す』と宣言しました。サポーター団体はツィガンコフを激しく批判し、プロとしての責任を要求。Celta、Espanyol、Valencia、Ajaxなどが1000万〜1500万ユーロで獲得を狙う展開です。
放出面では、アルナウ・マルティネス(23歳、主将)にバレンシア、フルアム(アルベロア監督が直接勧誘、解除金800万ユーロの一括払いを提示可能)が関心を示しており、ジローナはバレンシアのオファー(500万〜600万ユーロ+変数)を拒否し続けています。(via Esport3)
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
チケット規約に抗議する活動への同調を求めたサポーター(主にMarathon InferiorのRiazor Blues)からの選手たちへの「圧力とインサルト」に対し、クラブが公式に告発する声明を発表しました。これに対しペニャス連盟は『インサルトなど存在しない、Massimo Benassi CEOとの対話が必要だ』と反論。記者取材の規制に対し、ジャーナリスト協会(Agaxorde)が「自由な質問への侵害」と強く批判しています。
エルチェとの開幕戦は1-1の引き分けに終わりました。ピエール=エメリク・オーバメヤン(37歳)が先発し21分に極上のゴールを決めてデビューを飾りました。しかし、マーク・アグアドに同点ヘディングを許しました。キーパーのレオ・ロマンが3本の決定的なセーブを披露し高い評価を受けています。トスカーナ出身のロレンツォ・アマトゥッチが中盤で支配し、オーバメヤンに極上のロングパスアシストを提供。Bright EdeとLucas Noubiの若いCB陣がFer Niñoをシャットアウトしたものの、アグアドのマークにNoubiが遅れる形となりました。(via SPORT)
セビージャFC
ルイス・ガルシア・プラザ監督は、開幕戦勝利後の2日間の休暇を利用し、家族と共にカテドラルなどのセビージャ市街地を観光しました。
移籍市場では、ルシアン・アグメ(24歳)にサウジアラビアのNEOM SCから2500万〜3000万ユーロの巨額オファーが届きましたが、本人は移籍に乗り気ではありません。マルカンが母国ブラジルからのオファーを受け退団を本格検討。ファビオ・カルドーゾ、アドリア・ペドロサ(マジョルカがレンタルで獲得狙い)も放出対象となっています。
放出益でアタッカーの獲得(ジョージ・イレニヘナ、コチョラシビリ)を目指しており、マルカンらの放出に備え、マジョルカのラージョ、プーマスのルベン・ドゥアルテをリストアップしました。
練習面では、ヨン・グリディが太ももの違和感から無事回復。アグメも練習に参加。Kike Salasは開幕戦レッドカードのためアスレティック・ビルバオ戦は出場停止。Alfon Gonzalezはクアーセップ負傷でさらに3週間離脱。
また、ロビーニョ・ジュニオール(Santos、18歳)のレンタル獲得に関しSantos、代理人と交渉。Santosは国内クラブへの売却は拒否しており、ヨーロッパ(バジェカーノ優先だがセビージャも追う)への売約金を伴うレンタルに前向きです。(via Estadio Deportivo)
ヘタフェCF
Coliseumの改修が加速しています。Partizanとのカンファレンスリーグプレーオフのファーストレグに向け、練習とスタジアムを公開。アウェイ席、仮設の記者席(屋根なし)、仮設プレスクラブ、記者会見、南側からの選手入場トンネル(クラシックなイングランド式)などがお披露目。エネス・ウナルの復帰をファンが歓迎しました。
補強面では、フラン・チョセラーノ(24歳)がレアル・サラゴサから完全移籍で加入(2029年まで、3年契約)。すでにグループ練習に合流。Yvan Neyou、Javi Muñozの売却、または放出を目指しています。
また、アラベス戦(0-3)でのキコ・フェメニアのレッドカードに対し、ホセ・ボルダラス監督が『我々だけ違う判定基準を受けている、不公平だ』と発言したことについて、スペイン審判協会(AESAF)が『審判の尊厳を傷つけ、自分のチームの結果を審判のせいにしようとする過剰な演出だ』と公式に猛批判する声明を発表しました。(via MARCA)
レアル・ソシエダ
移籍市場では、エドソン・アルバレス(ウエストハム、28歳、1.90m、メキシコ代表)の獲得が秒読み段階。本人がソシエダ移籍を熱望し、給料カットを容認した上、ウエストハムに売却を嘆願。
また、ゴンサロ・プラタ(Flamengo、25歳、エクアドル代表)の獲得に向けてエリック・ブレトスSDが代理人と接触、モナコやロシアのクラブと競合。ヘクター・フォート(バルセロナ)にも照会し、ソシエダはレンタルを希望しています。
ジョン・カリカブルをブルゴスCFへ放出することで合意。契約を1年残す中で、契約解除または権利の一部維持での移籍となりそうです。
さらに、ラディスラフ・クレイチ(Wolves)の獲得に興味を持つもののソシエダの予算では高すぎ。ヤンゲル・エレーラ(ソシエダ2年目、怪我から復活)が『クレイチと話したが、彼はソシエダに来たいと言っていた』と暴露しました。(via ElDesmarque)
エルチェCF
デポルティーボ・ラ・コルーニャとの開幕戦を1-1の引き分けで終えました。マルティン・アンセルミ新監督が率いるチームは、中盤の Marc Aguadoがゴンサロ・ビジャールのクロスから同点のヘディングゴール。この二人が中盤を完全に支配しました。
Abiel Osorio、Ezequiel Ponce(合流遅れ)の不在に伴い、カンテラ出身のウマル(19歳)が69分に投入され、強烈なプレス、走力を披露しイエローカードを獲得。Álvaro Padilla、Javi Morcilloもカンテラからデビューを飾りました。(via AS)
ビジャレアルCF
ダニ・ブデスカ(カンテラ出身、スペインU-16〜U-19代表、CLバイエルン戦デビュー)と2031年6月までの大型契約延長を締結。ファーストチームにはアレックス・フリーマン、サンティアゴ・モウリーニョがおり席がないため、セウタ、レガネス、ラス・パルマス、コルドバ、アンドラへ武者修行としてレンタルに出す可能性が高まっています。
また、アヨゼ・ペレス(33歳、契約2028年まで、年俸390万ユーロ、解除金3000万ユーロ)に対し、バルセロナがフリアン・アルバレス獲得破談の「プランB」として関心を強化。本人はバルサからオファーがあれば強行移籍の意思を示しており、ビジャレアルとしては主力として手放したくない構想です。(via Estadio Deportivo)
スポルティング・ヒホン
アンドレス・クエンカ(19歳、Como 1907所属、昨季冬にバルサからヒホンにレンタルされ8試合先発、Comoが50万ユーロで買い取ったが今季再びレンタル)の加入が正式決定。背番号44でサバデル戦をMolononで観戦、すでにユースAとの練習試合にも出場しました。
負傷者情報として、ウーゴ・ギジャモンがサバデル戦で投入後僅か2分で左ふくらはぎを負傷し、6〜8週間の離脱。ママドゥ・ルム、アンドレス・フェラーリ、ガスパル・カンポスの怪我も重なり、チームは満身創痍。
補強面では、アントニオ・カサス(Venezia、26歳、給与140万ユーロ)の獲得が間近に迫っていますが、アルメリア(Pimienta監督の承認待ち)が割り込んできました。(via SPORT)
アスレティック・ビルバオ
エディン・テルジッチ監督が就任し、開幕セビージャ戦に向けて調整中です。
去就に関して、ウナイ・ベンセドールは1部からのオファーがなく、2部へのレンタルを模索。背番号が剥奪されたため、契約解除を恐れて2部へ向かう見込みです。アンドニ・ゴロサベル(背番号2)をOsasunaやRacing Santanderへ放出予定、Hugo Rinconの台頭によるもの。アルバロ・ジャロ(25歳、背番号25、 pre-season低調)のレンタル放出も検討中となっています。(via ElDesmarque)
カディスCF
ギオルギ・ゴチョレイシュヴィリ(25歳、ジョージア代表右サイドバック)の獲得が決定。すでに街に到着しています。昨季はFCコペンハーゲン等に所属しブンデスリーガで27試合。シャフタールが保有し2023年SaburtaloでIuri Tabatadze(カディスで現在重傷リハビリ中)と同僚でした。(via AS)
レイヨ・バジェカーノ
Santosからロビーニョ・ジュニオール(ロビーニョの18歳の息子)を獲得するために交渉中。代理人のAS1とも協議。予算の都合上、選手を数名売却してから最終決定を下す方針です。(via Mundo Deportivo)
コルドバCF
エル・アルカンヘル(収容21,898人に増席、 Fondo Sur Alto、Preferencia Bajaに300プレミアム席、120アニメーション席、 Fondo Norteに3パルク)がジローナ戦を前にほぼ完了。
移籍市場では、アンドレス・クエンカを狙っていたもののヒホンに敗れました。アントニオ・カサスをカンテラ出身として復帰させたかったが、Veneziaの給料が高く断念しています。(via SPORT)
アルバセテ
サム・オベング(29歳、ガーナ代表、昨季19試合3ゴール、Las Palmas戦で重傷)が左膝前十字靭帯断裂および半月板損傷で今季絶望となりました。(via Mundo Deportivo)
サバデル
ヒホンとの開幕戦を0-0で引き分けました。ラマニがPKを失敗したものの、GKディエゴ・フオーリ(Diego Fuoli)がウー・オテロなどの決定機をスーパーセーブで防ぎ、勝ち点1をもぎ取りました。(via Esport3)
レアル・オビエド
グラナダとの開幕戦を0-0で終えました。サム・ロドリゲス(21歳)が左バックとして好デビュー(精度85%)を果たしています。(via SPORT)
テネリフェ
ニール・フィアック(22歳、ユトレヒトから加入)が pre-seasonのエイバル戦でJosé Leónと好コンビを見せ、アルバ・セルベラ監督に嬉しい悩みを与えています。ランダズリの復帰に伴いスタメンが競合する見込み。年間シートは16,518枚で史上2位を記録しました。(via SPORT)
【本日の総括】
今夏のラ・リーガ移籍市場は、財政難から各クラブが選手登録や獲得に細心の注意を払う中、バレンシアの佐藤龍之介の登録完了やアトレティコの大型補強など、開幕直前にかけて急速な動きを見せています。怪我人の多発に悩むベティスやスポルティング、またサポーターとの確執が生じているデポルティーボなど、ピッチ内外で激しいドラマが展開される中、新シーズンの覇権争いが幕を開けようとしています。
