31歳で逝去した栄養士イオン・ゴメス氏への追悼とサンセが捧げた涙の勝利

レアル・ソシエダのファミリーは開幕を目前に控えた週末、あまりにも大きな悲しみと別れに直面しました。過去数シーズンにわたり、アカデミー、およびセカンドチームであるサンセの専属栄養士を務めてきた31歳のイオン・ゴメス氏が、長い病魔との闘いの末に、若くして逝去されました。ゴメス氏は、かつて久保建英がゴールを決めた際に、闘病中の彼へ向けた「Eutsi Iongo(イオ、耐えろ!)」のメッセージが書かれたTシャツをカメラに掲げて応援したエピソードや、サンセの選手たちが「Zurekin gaude(私たちは君と共にいる)」のシャツを着てピッチに入ったエピソードなど、誰もが深く愛したかけがえのない人物でした。

この悲報を受け、開幕戦に臨んだファーストチームをはじめとするクラブのすべてのカテゴリーの選手たちは、ユニフォームの左袖に黒い喪章を着用してピッチに立ち、キックオフ前に1分間の厳粛な黙譲を捧げました。

そして土曜日、アウェイで行われたアルバセテ戦に挑んだサンセは、亡き友へ勝利を届けるために気迫に満ちたフットボールを披露しました。前半6分、ダニ・ディアスからの完璧なコーナーキックを、マリエスクレナが美しいヘディングシュートで突き刺して先制。さらに前半45分、この日抜群の活躍で公式MVPを獲得したゴルカ・ゴロサベルが、エリア外から目を見張るような弾丸ミドルシュートを放ち、相手GKの手を弾いて追加点を奪い、0-2のリードで前半を終えました。

後半はアルバセテの怒涛の猛攻に苦しむ時間が続き、80分には1点を返されて極限の戦いとなりましたが、守護神アイトール・フラガの幾度となくチームを救う神がかったセーブと、粘り強い守備でリードを守り切り、見事1-2での今季初勝利を奪い取りました。

サンセを率いるジョン・アンソテギ監督は、試合後の公式会見の冒頭、目に熱い涙を浮かべながら、亡き愛弟子への追悼のメッセージを口にしました。

『まず最初に、お許しください。今日のフットボールの試合について語ることは、私たちスタッフや選手たちにとって、本当に本当に辛いことです。私たちは今週、あまりにも大きすぎる喪失を経験しました。この掴み取った勝利を、何よりも天国にいるイオンに捧げたい。彼がどこか高い場所から、必ず私たちの背中を押して助けてくれたのだと、私たちは心から信じています』(via Mundo Deportivo / via Diario Vasco)

ベルナベウでのマドリード戦に向けた過酷なスケジュールとオヤルサバルのワールドカップトロフィー披露セレモニー

ベティス戦での手痛い敗戦に沈むソシエダですが、今週は一刻の猶予もなく過酷なビッグマッチが牙を剥いています。

チームは水曜日(現地時間21:00開始)、敵地サンティアゴ・ベルナベウにおいて、ジョゼ・モウリーニョ監督率いるレアル・マドリードとの第1節延期分に臨みます。マドリードは開幕戦でエスパニョールを相手に1-2で辛くも勝利し、若手が決勝ゴールを奪うなど、早くも緊迫感と自信に満ちたスタートを切っており、ソシエダより1日少ない休息時間で迎え撃つことになります。

マタラッツォ監督は、選手たちの疲労とプレッシャーを考慮し、日曜日を完全なオフに設定。月曜日の午後15:00からズビエタ練習場において戦術トレーニングを再開し、火曜日の午前11:00に最終調整を行った後、水曜日の試合当日の朝にマドリードへと飛び立つ超過密スケジュールを組みました。負傷から回復傾向にあるゴニャロ・ゲデスやゴロチャテギ、パブ・マリンの調整具合も注目されています。

また、ピッチ外での大きな決定として、8月29日に本拠地レアレ・アレーナで行われるエスパニョール戦のキックオフ前に、今夏のワールドカップで5ゴールを挙げて世界王者となったスペイン代表キャプテンのミケル・オヤルサバルの功績を公式に称える特別なセレモニーを行うことを発表。当日のピッチに、本物のワールドカップ黄金トロフィーが運び込まれ、サポーターにお披露目される感動的な瞬間が用意されています。(via Mundo Deportivo / via Diario Vasco / via MARCA)