決定機を外したオシュカルソンの葛藤とマタラッツォ監督が掛けた温かい言葉

開幕戦で前線の基準点として奮闘しながらも、勝敗を左右する決定的なチャンスを活かすことができず、深く落ち込んでいるのがオルリ・オシュカルソンです。

前半、中盤でのボールハントからヤンゲル・エレーラが送った完璧なロングスルーパスに抜け出し、相手GKと一対一の局面を迎えましたが、放ったループシュートはバーの上を大きく超えてしまいました。さらに後半82分、交代出場したオヤルサバルがミリ単位で通した極上のスルーパスから、ペナルティエリア中央で完全にフリーとなって決定的なボレーシュートを放ちましたが、これも相手GKの正面を突く形となり防がれました。

試合終了後、ピッチ上で頭を抱えて座り込んでいたアイスランド人FWのもとへ、マタラッツォ監督はすぐさま駆け寄り、力強くハグをして声をかけました。監督は記者会見の場においても、この若きエース候補を全面的に庇う温かい言葉を掛けています。

『オルリはフォワードだから、ゴールを決められる日もあれば、そうでない日もある。今日のチャンスを外したことを、これ以上深く思い悩む必要は全くない。ただ頭を上げて前を向き、このまま自分のやるべきことをやり続けるんだ。次のゲームでも、必ず今日と同じように素晴らしい機会が訪れるはずで、その時は彼なら間違いなく決めてくれるだろう』

また、試合全体の総括として、敗戦の責任を彼の個人のシュートミスだけに帰することを拒否し、チームの戦いぶりに強い手応えを示しています。

『今日の私たちはしっかりと競い合いましたし、ゲーム内容からしても敗北に値するものではなかった。決定機を外した場面もそうだが、まだまだ改善すべきディテールはある。前半は試合をよくコントロールできたが、簡単なボールロストが多く、もっとチャンスを作りたかった。ただ、守備面はコンパクトであり、チームとしてポジティブな要素を数多く引き出せたと思っている』(via ElDesmarque / via Diario Vasco)

最高の輝きを放ったヤンゲル・エレーラの完全復活と背番号21へのリセット

敗戦という悔しい結果の中で、最もまばゆい光を放ち、公式MVP級のパフォーマンスを披露して強烈なインパクトを残したのが、中盤の要であるヤンゲル・エレーラです。

エレーラは背番号を昨シーズンの「12」から、心機一転して「21」へとリセットして臨みました。昨シーズンはふくらはぎ(ソレオ)の相次ぐ怪我により、公式戦わずか12試合、526分の出場にとどまるという悔しいシーズンを過ごしていましたが、今夏は徹底した管理のもとでプレシーズンのメニューを1日も離脱することなく完璧に消化。指揮官も『ヤンゲルは今、肉体的に人生で最も安定しており、素晴らしい状態にある』と太鼓判を押してダブルピボーテの核としてスタメンに抜擢しました。

エレーラはこの開幕戦の72分間の出場の中で、ピッチを広くカバーして驚異の「7つのボール回収」を記録。ボールロストはわずかに7回にとどめ、さらに驚くべきことにパス成功率93%(自陣で30/31、敵陣で13/15)をマーク。ロングパスも4本中3本を通し、オシュカルソンの決定機を演出した縦スルーパスなど、攻守のスイッチ役として完璧に機能しました。この72分間の出場は、早くも昨シーズンの総出場時間の約14%に達するものであり、完全復活をアピールするには十分すぎる内容でした。

エレーラは試合後、自身の確固たる手応えと強いリベンジ精神を熱く語っています。

『ベティスのようなチャンピオンズリーグに出場する高いクオリティの相手に対し、アウェイの地でこれほどレベルの高いゲームができたことには自信を持っています。1失点はしたものの、守備はグループとして以前に比べて格段にソリッドで、よく組織されていました。今回はゴールを奪えなかったことが敗因であり、決定力の差がすべてでしたが、ピッチの中で感じられた手応えから、今シーズンは絶対に素晴らしい1年になると確信しています。負けて幸せなはずはありませんが、強豪を相手に見せるべき素晴らしい顔を示すことができた。この姿勢を保てば、3日ごとに訪れる過酷な連戦でもすぐに勝利を掴み取ることができるでしょう。オルリは決定機を外してひどく悔しがっていますが、私たちは彼を心から信じてサポートしています。彼が素晴らしい点取り屋であることは誰よりもチームメイトが理解しており、すぐに多くの勝ち点をもたらしてくれる夜が来ます。個人的には、昨シーズンは怪我ばかりでピッチに立てず、自分の実力を何も証明できなかったため、非常に悔しいトゲが刺さったままでした。なぜレアル・ソシエダが自分にこれほどのお金を費やして獲得してくれたのか、そのクオリティを今シーズン証明しなければなりません。この開幕戦でスタメンとして起用されたことは私に多大な自信と勇気を与えてくれました。しっかりとこのまま成長を続けたいです』(via Mundo Deportivo / via Diario Vasco)