ラファ・ミルの退団劇

セビージャからエルチェにローン移籍で加入していたFWラファ・ミルは、昨シーズンに8ゴールを記録するなどまずまずの成績を残し、継続的な関心を集める存在となっていた。エルチェは同選手に対して非常に象徴的な少額での買い取りオプションを保有しており、一時はこのオプションが行使されることが喜ばしいシナリオとして期待されていた。

しかし、同選手に対してバレンシア県地方裁判所から性的暴行および傷害の罪で懲役8年半の判決が下されたことが決定的な要因となった。判決はまだ確定しておらず選手側は控訴しているものの、エルチェは最終的にこの買い取りオプションを行使しないことを決断し、セビージャにその旨を伝達した。この深刻な司法問題により、選手は所属元であるセビージャで非常に複雑かつ居心地の悪い状況に立たされており、セビージャは急ピッチで彼の新たな放出先を探している。

ラファ・ミル本人は自身のSNSを通じて動画を公開し、自身の無実を主張して次のように語っている。

『家族、友人、そして私を支持し尊重してくれた全ての人たちに感謝したい。今は前に進み、自分の仕事に集中して、司法の手続きが進むのを待つ時だ』

さらに、自身の弁護士チームとともに135ページにも及ぶ控訴状を提出したことを明かし、以下のように説明している。

『みなさん、こんにちは。この数日間に判決が下されたことを受けて、皆さんにメッセージを送りたいと思いました。私の弁護団と私は、この決定に同意しておらず、上級審で見直されるべきだと考えているため、控訴しました。裁判の過程で、判決文にすら記載されていない、評価に値する映像やその他の書類が提出されていました。また、判決自体が警察の対応の特定の側面に疑問を呈していることにも特に驚いており、これも上級審で検証されるべきことです。こうした理由から、私たちは控訴することを決定し、適切な法的手続きを通じて引き続き私たちの立場を主張していきます。プロセスと関係するすべての人への敬意から、これまで行ってきたような公の場での議論には加わりません。私の弁護は、法廷というふさわしい場所で継続されます』

(via Estadio Deportivo, ElDesmarque, Mundo Deportivo)

アドリア・ペドロサのローン返却

ラファ・ミルと同様に、昨シーズンにセビージャからエルチェへローン移籍で加入していた左サイドバックのアドリア・ペドロサについても、クラブでの将来が決定した。エルチェはペドロサの買い取りオプションについても行使しないことを選択し、同選手を返却した。これにより、ペドロサはプレシーズンに向けて所属元のセビージャに復帰し、すでにメディカルチェックを受けてチームに合流している。ただし、高額な給与を受け取る選手の放出を急ぐセビージャにおいて、ルイス・ガルシア・プラサ監督の構想外となっており、放出候補の一人として扱われている。

(via Estadio Deportivo, Mundo Deportivo)

アレイシ・フェバスの移籍

中盤の要として活躍していたカタルーニャ出身のミッドフィルダー、アレイシ・フェバスがエルチェを去ることが正式に決定した。同選手はエルチェとの契約が満了を迎え、移籍金ゼロのフリーエージェントとしてセルタ・デ・ビーゴへ加入した。フェバスはセルタのクラウディオ・ヒラルデス監督のプレースタイルに非常に合致するお気に入りの選手であり、今季のセルタのプレシーズン始動にあたり、新たな補強の目玉として合流を果たしている。

(via SPORT)

アルバロ・ロドリゲスの大型売却

今週、エルチェに所属していたアルバロ・ロドリゲスがプレミアリーグのボーンマスへ移籍することが公式に発表された。移籍金は2500万ユーロの固定額に加え、目標達成に応じた500万ユーロの変動ボーナスが含まれる巨大な取引となっている。

この取引は、ロドリゲスの保有権の50%を持っていたレアル・マドリードにとっても大きな恩恵をもたらす。レアル・マドリードはこの移籍により、基本額の半額にあたる1250万ユーロを確実に手に入れ、さらに変動ボーナスの条件が満たされれば追加で250万ユーロを得る見込みとなっており、エルチェとレアル・マドリードの双方に多額の資金をもたらす結果となった。

(via ElDesmarque)

アドリアン・リソへの関心

エルチェはチームの攻撃陣を強化するため、現在レアル・サラゴサに所属する21歳のウインガー、アドリアン・リソに注目している。ヘタフェでのローン移籍からサラゴサに復帰したリソは、昨季31試合に出場して3ゴール3アシストを記録し、市場で高い評価を受けている選手である。

エルチェはすでに獲得に向けた打診を行っているものの、争奪戦は極めて熾烈を極めている。スペイン国内だけでも、セビージャ、ラージョ・バジェカーノ、レバンテ、バレンシア、オサスナが関心を示しているほか、イタリアのパルマ、ジェノア、トリノ、ヴェネツィア、そしてギリシャのオリンピアコスやアメリカのMLSのクラブからもアプローチを受けている。サラゴサは同選手の市場価値を300万ユーロと見積もっており、買い取りオプション付きのローン移籍なども含めて各クラブが交渉を進めている状況である。

(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

ラファ・ミルやペドロサのローン返却、フェバスのフリー移籍、そしてアルバロ・ロドリゲスのプレミアリーグへの大型売却など、今夏のエルチェは退団のニュースが目白押しとなっています。一方で、有望株アドリアン・リソの獲得に向けた動きも見られ、激しい争奪戦の中で戦力補強を目指すクラブの姿勢が伺えます。