【サンセの過酷なセウタ遠征
ラ・リーガ・ハイパーモーション第7節に挑むレアル・ソシエダB(サンセ)は、26日(土)14時から敵地アルフォンソ・ムルーベ・スタジアムでADセウタFCと対戦します。前節マジョルカに敗れて勝ち点8の12位につけるサンセに対し、セウタは勝ち点1で最下位22位に沈んでいますが、今回の遠征は移動面でも現地環境面でも極めて異例な過酷さに包まれています。
サンセの移動行程は飛行機、ジーニー・バス、フェリーを乗り継ぐ過酷な行程となります。金曜日にズビエタを出発して空路でマラガへ向かい、そこからジーニー・バスでアルヘシラスの港へ移動。ジブラルタル海峡を渡る船に乗船して北アフリカのセウタに入り、現地で前泊します。土曜日の試合終了後は17時頃にセウタの港からフェリーでアルヘシラスへ折り返し、再びジーニー・バスでマラガのホテルへ移動して宿泊。日曜日に飛行機でサン・セバスティアンへ帰還するという過密なロジスティクスが組まれています。
さらに異質なのは、遠征先であるセウタの街が置かれた緊張感です。アフリカ大陸からの深刻な移民問題の直撃を受けており、街全体においてフットボールが二の次になっている状況です。先週セウタと対戦したレアル・バリャドリードのチームバスの床下に、モロッコ人の少年が潜り込んでアルヘシラスまで密航を図るというショッキングな事件も発生しました。セウタのクラブ自体も今夏、物流や距離、現地の不安定さを理由に15名もの選手から入団拒否を受けるなど、プレシーズンから極めて難しい運営を強いられています。
こうした状況に対し、サンセを率いるイオン・アンソテギ監督は『私たちはバスクにいて現地で起きていることから1000キロ離れていますが、静けさを持って通常の1節として臨みます。もちろん現地の方々にエールを送りたいです』と語り、チームの平穏を保ちながら相手へのリスペクトを示しています。ホテルからスタジアムへの移動では警察の警護対象となる可能性も示唆される中、若いポトリジョたちが異例の環境下での勝ち点3獲得に挑みます。(via Diario Vasco)
【本日の総括】
中断期間中のレアル・ソシエダは、ジョブ・オチエンの圧倒的な攻撃関与効率やマタラッツォ流のハイインテンシティな走行データが示す通り、明確なスタイルを確立しています。各国代表へ散った9名の中でも久保建英が早期合流できる日程的アドバンテージを得たことは朗報です。ジブラルタル海峡を渡るサンセの過酷なセウタ遠征を含め、再開に向けたクラブ全体の動きに引き続き注目が集まります。