ホアキン・カパロス名誉会長の結腸がん公表
セビージャFCは、名誉会長であるホアキン・カパロスが結腸がんと診断されたことを公表しました。クラブは公式声明を発表し、『セビージャFCは、結腸がんと診断された当クラブの名誉会長、ホアキン・カパロスに最大の支持と愛情をお伝えしたいと思います。愛される元セビージャ監督は、家族、友人、そしてセビージャニズモ全般の全面的なサポートを受けており、すでに適切な医学的治療を受けています。セビージャFCはまた、ホアキンが持ち前の気骨と勇気で必ずや回復することを願い、彼の一日も早い回復を祈っています。決して諦めないで、ホアキン!』と、強い連帯のメッセージを送っています。カパロスは公式戦241試合で指揮を執ったクラブ史上最多記録を持つ生ける伝説です。2019年には慢性リンパ性白血病と診断されながらもそれを乗り越えており、今回の新たな病との闘いにおいても、SNS等でファンや元所属選手たちから激励のメッセージが殺到しています。(via Estadio Deportivo)
従業員の大量解雇と経営陣への激しい抗議
クラブの経済的実行可能性を理由に、非スポーツ部門から16人から約20人におよぶ従業員が解雇されたことで、サポーターの怒りが爆発しています。強硬派グループであるBiris NorteはSNSを通じ、『どこまでやるつもりだ? セビージャを食い物にして王様のように暮らす連中と、無能な会長が私たちを破滅に追いやり、莫大な給料をもらっている一方で、経済的理由で約20人の従業員を路上に放り出した。この数年間で行った横領と破壊は永遠に歴史に残る。絶対に忘れないし、絶対に許さない。この売却プロセスの裏で、彼らの隠蔽と臆病さによりファンには何の情報も与えられない。汚い金を持って、今すぐ出て行け、恥知らずども』と痛烈に批判しました。また、ペーニャ連盟も『セビージャニズモの尊厳は解雇されない。排除されたポジションの裏には数字ではなく、悲惨な経営のツケを払わされた破壊された家族がいる。経済的実行可能性という主張は到底受け入れられない虚偽であり、我々は黙っていない。これらの従業員全員を維持する年間コストは、上層部のたった1人の給料より低い』と怒りの声を上げています。ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長が過去のインタビューで『私がクラブにいる限り彼らを守る』と従業員を擁護していた発言も掘り起こされ、経営陣への逆風は嵐のようになっています。(via Mundo Deportivo)
W杯参加選手によるFIFA補償金の確保
セビージャは現在開催中のワールドカップによるFIFAからの補償金として、すでに115万1400ユーロを確保しました。ルベン・バルガスとジブリル・ソウの両選手がスイス代表として、そしてオルヤン・ニーランドがノルウェー代表として出場しており、3人全員がベスト32への進出を決めています。大会規定により選手1人につき1日あたり9595ユーロがクラブに支払われる仕組みとなっており、これが約40日分計算されることで大きな額となっています。ニーランドは6月30日で契約満了となり退団することが発表されていますが、FIFAの規定によりフリーになる選手であっても、大会へ送り出した所属元クラブに全額が支払われます。今後ベスト16、ベスト8と勝ち進めばこの額はさらに増加し、最大で1人あたり50万8000ユーロに達する可能性があり、財政難に苦しむクラブにとって非常にありがたい臨時収入となっています。(via Estadio Deportivo)
W杯における珍しいゴール記録
ワールドカップにおける特異な統計データが話題になっています。セビージャは、ビジャレアルと並び、「自国であるスペイン以外の代表チームの選手としてワールドカップでゴールを決めた選手の所属クラブランキング」でトップタイに立っています。これまでの歴史において、スペイン代表以外の選手がセビージャ所属のままW杯で決めたゴール数は合計12ゴールにのぼります。これはクラブが長年にわたり国際的で多様なタレントを世界中から集め、各国の代表チームで活躍する選手を輩出してきたスカウティングの成果を示す興味深いデータと言えます。(via SPORT)
クラブ売却騒動と買収失敗の真相
元会長の息子であるルイス・クエルバス・ジュニアがポッドキャスト番組に出演し、クラブの現状を「絶対的なカオス」と切り捨て、財政的破綻と方向性の欠如を嘆きました。同時に、セルヒオ・ラモスが関与したとされるクラブ買収計画の裏側を暴露しました。クエルバスはラモス側に9000万ユーロの保証を申し出ていたものの、『彼がファンドを立ち上げようとした際、一部の投資家が離脱してしまった。そのためオファーを変更せざるを得ず、それが売り手側の不信感を招き、結果として買収が失敗した』と詳細な経緯を明かしました。また、クラブの売却希望額が4億5000万ユーロとされていることについて、『資産価値と負債のバランスを考えればのれん代がそんな額になるはずがない。しかし、チェルシーやアトレティコ・マドリードの売却額と比較すると一概には高いとも安いとも言い切れない』と冷静に分析しています。(via Estadio Deportivo)
フアンル・サンチェスを巡るイタリアからの関心
純利益を生み出すカンテラーノの売却候補として、フアンル・サンチェスの名前が再び移籍市場を賑わせています。昨夏はナポリへの移籍が近づいたものの、セビージャ側が2000万ユーロを要求したことで破談となっていました。今夏、そのナポリがフィオレンティーナの右サイドバックであるドドの獲得に動いていることから、玉突き人事としてフィオレンティーナがフアンルに関心を寄せています。さらに、チェルシーへマルコ・パレストラを約6000万ユーロで売却する見込みのアタランタも、その潤沢な資金を使ってフアンルを狙う構えを見せています。チャンピオンズリーグ出場権を持つアタランタからのオファーが届けば、選手本人にとっても魅力的な選択肢となります。市場価値は約1000万ユーロとされていますが、クラブは少しでも高値での売却を目指して交渉に臨む方針です。(via ElDesmarque)
アコール・アダムスへのオファーと前線の再編
25/26シーズンに33試合で10ゴール4アシストを記録したナイジェリア人ストライカー、アコール・アダムスに対し、セリエA昇格組のヴェネツィアから1000万ユーロを超えるオファーが届きました。しかしセビージャはボーナス込みで2500万ユーロ、最低でも2000万ユーロを要求しており、評価額には大きな隔たりがあります。マルセイユからのニール・モペイを含めたトレード提案も固辞しており、あくまで現金を求めています。一方で、ルイス・ガルシア・プラサ監督は新シーズンのフォーメーション維持を念頭に置いており、イサク・ロメロとアダムスだけでは前線の枚数が不十分と考えています。6月末で契約満了となるセネガル代表FWバンバ・ディエンが新戦力候補に挙がる一方、代理人から売り込みのあったホセル・マトの獲得は、ホセ・イグナシオ・ナバーロSDと監督の構想外として見送られる方針です。(via ElDesmarque)
ベテランFWアレクシス・サンチェスの去就
昨夏にウディネーゼから低年俸で加入し、37歳という年齢ながら25/26シーズンの終盤戦でチームを救う重要な働きを見せたチリ代表FWアレクシス・サンチェスの去就が注目されています。母国チリのクラブからの熱心な誘いもある中で、クラブと選手双方はセビージャにさらにもう1年残留する選択肢も真剣に検討しています。圧倒的な経験値とコストパフォーマンスの高さを兼ね備えたベテランの存在は、財政的に余裕のない現在のクラブにおいて非常に貴重な戦力オプションとして高く評価されています。(via Estadio Deportivo)
26/27シーズンのチケット販売といち早い取り組み
セビージャはラ・リーガのどのクラブよりも早く、26/27シーズンのホームゲーム全19試合のチケット販売を開始しました。昨シーズンの観客動員数は合計69万69人で、平均3万6319人、収容率は83.6%に留まり、リーグ内で14位という不本意な結果に終わっていました(最大動員はバルセロナ戦の4万1040人)。クラブは「ネルビオンのボンボネーラ」と呼ばれた熱気を取り戻し、度重なる騒動で疲弊したファンとの関係修復を目指しています。現時点ではエリアごとの大まかなカテゴリー販売となっていますが、カレンダー確定後およびシーズンチケット更新期間の終了後に、正確な座席指定が可能になる予定です。(via Estadio Deportivo)
ラキティッチの回顧録とセビージャへの深い愛
現在ハイドゥク・スプリトでテクニカルディレクターを務めるイヴァン・ラキティッチがインタビューに応じ、セビージャへの変わらぬ愛情と数々のエピソードを披露しました。2011年1月の加入時、ホテルで働いていた現在の妻であるラケル・マウリに一目惚れし、兄に『あそこにいる女の子が見えるか? 僕は彼女と結婚する』と宣言。その直後、イタリアのクラブからプライベートジェットと給与倍増のオファーが届いたものの、『会長に約束したし、ホテルの彼女と結婚しなければならないから』と即座に断ったというロマンチックな秘話を明かしました。また、故ホセ・アントニオ・レジェスについて『セビージャ対バルセロナの試合のたびに、彼は電話してきて「兄弟、ユニフォームを5、6枚持ってきてくれ」と言っていた。才能で言えばスペイン史上トップ10に入る選手だ』と最大級の賛辞を送りました。さらに、セビージャ名物のカタツムリ料理については『最初は妻がなぜ食べているのか理解できなかったが、今は大好物。シーズン終わりにはセビージャ中を探し回り、容器ごと持ち帰っていた。いいパートナーがいれば、クロアチアやスイスにカタツムリを輸出する。絶対にうまくいく』と冗談交じりに語り、アンダルシア文化への深い愛着を示しました。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
カパロス名誉会長の闘病という辛いニュースや、大規模な従業員解雇によるサポーターの怒りなど、ピッチ外での激しい動きが目立つ一日となりました。一方で、W杯の補償金という臨時収入や、フアンル、アダムスらの移籍交渉など、来季に向けた財政立て直しと戦力再編の動きも本格化しています。