143日ぶりの歓喜!アスレティック撃破で残留に大きく前進
エスパニョールはRCDEスタジアムに29,943人のファンを集め、アスレティック・クラブを2-0で下しました。これにより、18試合未勝利、日数にして実に143日間という長きにわたる悪夢のような記録に終止符を打ち、2026年に入ってから初めての勝利を手にしました。
前半は0-0で折り返しました。アスレティックはラポルテのヘディングがクロスバーを叩き、前半終了間際にはウナイ・ゴメスの至近距離からのシュートがポストを直撃するなど、3度も木枠に当ててエスパニョールのゴールを脅かしました。エスパニョールもカルロス・ロメロやロベルト・フェルナンデスにチャンスがありましたが、決定力を欠いていました。
試合が動いたのは後半69分です。カルロス・ロメロが左サイドから完璧なクロスを送ると、途中出場のペレ・ミージャが足首を使った見事なボレーで合わせ、待望の先制ゴールを奪いました。さらに後半アディショナルタイムの92分、アスレティックが同点を目指して前掛かりになる中、ペレ・ミージャのパスからテラッツが完璧なスルーを見せ、抜け出した途中出場のキケ・ガルシアがGKウナイ・シモンとの1対1を冷静にグラウンダーのシュートで制し、2-0として試合を決定づけました。
奇しくもエスパニョールが最後に勝利を収めていたのは約5ヶ月前の12月22日、サン・マメスでのアスレティック戦であり、今回も同じ相手から大きな勝ち点3をもぎ取る結果となりました。
(via Estadio Deportivo) (via SPORT) (via Mundo Deportivo) (via ElDesmarque)
マノロ・ゴンサレス監督の涙と熱き言葉たち
試合終了のホイッスルが鳴り響くと、マノロ・ゴンサレス監督はベンチでこらえきれず涙を流しました。試合後の記者会見では、その感情を隠すことなく赤裸々に語っています。
『これほど長い間勝てていないと、ドレッシングルームに行き、まずは自分自身を奮い立たせ、それから選手たちを立ち上がらせなければならない。選手たちには感謝しかない。彼らに対して悪い言葉は一つもない。他のチームなら私を見捨てていたかもしれないが、彼らは私たちのやり方を信じてくれた』
後半戦の極度の不振については、次のように苦悩を吐露しました。
『説明できない状況だ。時間が経てば、後半戦に何が起こったのかうまく説明できるかもしれないが、本当にクソみたいな状況だった。システムをいじり、選手たちはやろうとしているのにうまくいかない。前半戦にはなかった、ボールを失う恐怖があったのだ。勝つべき試合を逃してきたことについて、いくらでも説明することはできる。しかし、後半戦を未勝利で過ごすなんて狂っているし、説明がつかない。信じられないことだ。チームは崩壊していなかったし、決して勝ちたくないわけではなかった。重要なリュック(重荷)を下ろすことができたし、それは残りの2試合に向けたプラスになるだろう』
先制点をもたらした選手についてはこう称賛しています。
『ペレが一番難しいゴールを決めてくれた。前半に試合を動かせなかったのは残念だが、2-0になれば安心できる。この勝利で大きな解放感を得たが、完全に目標を達成するまではこの重荷を下ろすことはない』
さらに、監督自身の個人的な苦労についても深く語りました。
『伯父が父親のような存在だったのだが、3年前に彼が亡くなった時を除けば、私の仕事上でも人生でも最悪の経験だった。ここに来てからはネットのないジャンプの連続で、絶対に失敗が許されないシーズンだった。地獄のような後半戦で、メンタル的に本当にキツかった。中で私たちがどれほど苦しんでいるか、人々は気づいていないかもしれない。ペレ・ミージャのゴールが決まった時、私は家族を思い出した。毎日私と一緒に辛い思いをしてくれているからだ。私はタフだが限界はある。上に立ち続け、ポイントを稼がなければならない。家にいる家族が、私をここまで後押ししてくれたのだ。最近は朝6時には目が覚めてしまっていたが、今日は運良く、神の思し召し通り、ぐっすり夜通し眠れることを願っている』
ファンに対しては、強い感謝と共闘を呼びかけました。
『不満は理解する。シーズンが約束していたものとは違う結果になりそうだからだ。しかし、彼らは自分たちが思っている以上に重要な存在だ。私にブーイングするのは構わないが、選手にはしないでほしい。今日のようにプレッシャーをかけてくれれば、選手たちに命を与えるからだ。試合中やシーズンが終わった時に不満を示すのは自由だが、試合中は常にチームと共にいてほしい。ブーイングは助けにならない』
また、対戦相手のエルネスト・バルベルデ監督とのやり取りも明かしています。
『彼は私に、落ち着いて、決断を強く固く持てと言ってくれた。私がやってきたことが、私をここまで導いたのだと。彼は紳士であり、現象(フェノメノ)だ。彼もここで似たような状況を経験したと言っていた』
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モンチ新スポーツSDの就任とスタジアムでの熱狂
今週月曜日にエスパニョールの新しいスポーツゼネラルディレクター(SD)として正式に就任したばかりのモンチが、就任からわずか48時間でRCDEスタジアムのスタンドから試合を見守りました。
レアル・マドリード戦をボックス席で観戦した際は勝利を見られませんでしたが、この日はエスパニョールの役員たちと熱心に身振り手振りで会話を交わし、キケ・ガルシアの追加点が決まった瞬間にはアラン・ペイスと激しく抱き合ってゴールを大いに喜ぶ姿が捉えられました。まるで昔からのエスパニョールファンのような熱狂ぶりを見せ、来季の計画を実行するためにも残留を強く願っていることがうかがえました。
ピッチ上でも、マノロ・ゴンサレス監督が涙を流しただけでなく、オマル・エル・ヒラリやエドゥ・エスポシトら複数の選手たちが目に涙を浮かべて勝利を喜んでおり、この数ヶ月間チームがどれほどのプレッシャーと苦しみの中にいたかを物語っていました。
(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
選手たちの個人評価と20年前の“コロの奇跡”の再来
奇しくも20年前の2006年5月13日、コロが終了間際に劇的なゴールを決めてエスパニョールを残留に導いた日と同じ日に、ペレ・ミージャとキケ・ガルシアが「コロに扮して」チームを救うゴールを決めました。
各選手の詳細な評価は以下の通りです。
・ドミトロビッチ:前節セビージャ戦(サンチェス・ピスフアン)でのミスを払拭し、今季10回目のクリーンシートを達成。ガラレタやグルセタの決定的な枠内シュートを素晴らしいセーブで防ぎ、堅実で安全なプレーを見せました。
・オマル・エル・ヒラリ:イニャキ・ウィリアムスの決定機を防ぐなど、実質的に3バックの右のような役割で慎重に守り、右サイドのスペースをルベン・サンチェスに任せました。
・カブレラ:空中戦のデュエルを制覇し、ウナイ・ゴメスのシュートをわずかに触ってポストに逃れさせるなど防波堤として活躍しました。攻撃でも良いヘディングシュートを放ちましたが、ウナイ・シモンに止められました。
・リエデル:カレロとドランが出場停止の中、スタメンに抜擢されましたが、守備陣で最も脆弱なリンクとなりました。ベレンゲルにバイシクルのスペースを与え、イニャキ・ウィリアムスにも競り負けました。前半アディショナルタイムにはウナイ・ゴメスとの接触でPKを献上しかけるなど、不安定なプレーが目立ちました。
・カルロス・ロメロ:左サイドでのオーバーラップで常に危険を創出。ウナイ・シモンにセーブを強いる強烈なシュートや、ロベルトへの正確なクロスを見せ、最終的にはペレ・ミージャへの完璧なアシストを記録しました。
・ウルコ・ゴンサレス:特別なダービー気分で臨みましたが、前半はエリア内でのクリアミスでピンチを招き、ドミトロビッチの決定機セーブを邪魔してしまうなど焦りが見られました。後半はプレッシャーから解放されたのか、いくらか正確さを取り戻しました。
・ポル・ロサーノ:彼も最も輝かしい試合とは言えませんでした。自身の深刻なロストからファウルを犯す場面もありましたが、後半は持ち直し、誰よりも守備に奔走して水漏れを防ぎました。
・エドゥ・エスポシト:チームのプレーの鍵を握る存在として活躍。トップ下の位置でゲームを指揮するだけでなく、守備のヘルプやボール奪取にも常に気を配りました。ペレ・ミージャの先制ゴールの場面では、カルロス・ロメロの走り込みを完璧に把握しており、チームへの貢献度の高さを証明しました。
・アントニウ・ロカ:サプライズで先発起用され、指揮官の信頼に応える大胆で素晴らしいプレーを披露しました。ルベン・サンチェスを探すボールを配給し、アレソを相手に果敢に挑みました。マノロ監督も『良いパフォーマンスだったが、最初から最後まで飛ばしすぎた。すべてのプレーが1対1ではないことを彼に理解させる必要がある』と評価しています。
・ルベン・サンチェス:右サイドでスピードを活かし、アダマ・ボイロを悩ませました。何度もクロスを供給し、ボール奪取にも集中して取り組みました。
・ロベルト・フェルナンデス:前線でのプレスに身を粉にして働き、ロングボールのターゲット役としても機能しました。ヒールでの芸術的なシュートを放ちましたが、ウナイ・シモンに止められました。
・ホフレ・カレーラス:後半から投入され、サイドでの突破とスプリントを狙いましたが、アントニウ・ロカ以上のインパクトは残せませんでした。
・ペレ・ミージャ:後半からの出場で、143日ぶりの勝利を開くゴールを決め、見事に英雄となりました。
・キケ・ガルシア:後半終盤に出場し、ウナイ・シモンとの1対1の場面でミスなくゴールを陥れ、ストライカーとしての決定力を示しました。
・テラッツ:84分に投入され、ボールを見事にスルー(またはフリック)してキケ・ガルシアの2点目をアシストしました。
・ピッケル:91分に投入され、試合を終わらせる役割を果たしました。
(via Mundo Deportivo) (via ElDesmarque)
降格争いの現状と残り2試合への展望
この大きな勝利により、エスパニョールは勝ち点42に到達し、順位を14位に上げました。降格圏とは勝ち点3の差(得失点差は-13)をつけており、残留に向けて大きく前進しましたが、まだ数学的な残留は決定していません。
他チームとの直接対決(得失点差のタイブレーカー)の状況を見ると、エルチェには勝ち越しているものの、マジョルカ、ラージョ・バジェカーノ、レバンテ、セビージャとは引き分け、アラベス、ジローナ、バレンシアには負け越しています。オサスナとの対戦成績は次節で決まります。
残り2試合のスケジュールは、次節がアウェイでのオサスナ(パンプローナ)戦、最終節がホームでのレアル・ソシエダ戦となっています。
マノロ・ゴンサレス監督は残留ラインについて次のように分析しています。
『45ポイントではなく、44ポイントに到達する必要があると思う。直接対決の結果も絡んでくるが、アスレティック・クラブはすでに安全圏にいる。44ポイントあれば残留できるだろうし、おそらく43ポイントでも足りるかもしれないが、確実ではない。私が望んでいるのは、次でもう1試合勝ち点を積むことだ。最終節のホームゲームにこの厳しい状況を持ち込みたくないからね』
次節のオサスナ戦に向けては、並々ならぬ決意を語っています。
『パンプローナには勝ちに行かなければならない。推測で動いたり、守りに入ったりすることはできない。相手はクロスをどんどん放り込んでくるだろうから、今日作り上げたこの熱気(スフレ)を最大限に高めた状態で臨む必要がある』
(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
18戦未勝利という地獄の苦しみを味わったエスパニョールが、ペレ・ミージャとキケ・ガルシアのゴールでアスレティックを撃破し、143日ぶりの歓喜を爆発させました。マノロ監督の涙、新SDモンチの熱狂、そしてファンの声援が一体となった劇的な夜。勝ち点を42に伸ばし、次節アウェイでのオサスナ戦で完全なる残留決定を目指します!






