監督への厳罰処分と暴言の顛末
RFEFの規律委員会は、エルチェのエデル・サラビア監督に対して4試合の出場停止という非常に厳しい処分を科した。これにより、サラビア監督は今シーズンの残り試合であるヘタフェ戦やジローナ戦などで指揮を執ることができなくなり、チームはセカンドコーチに運命を託して残留を目指さなければならない苦しい状況に追い込まれた。
この処分は、ラ・リーガ第36節のレアル・ベティス戦の直後に発生した事件に起因している。イシドロ・ディアス・デ・メラ主審が提出した報告書には、次のような生々しい事実が記載されている。『試合終了後、ロッカールームへのトンネルで、アウェイチームの監督エデル・サラビア・アルメストロ氏が大声で私たちに向かって「お前らは恥知らずだ、クソ野郎ども」と言った。この事実は情報提供の代表者も目撃している』
一方で、報告書には、この暴言の数分後にサラビア監督本人が審判のロッカールームを訪れ、自身の言動について謝罪した事実も併記されている。しかし、ラ・リーガはこうした振る舞いに対して厳しい姿勢で臨むことを以前から表明しており、その結果として今回の重い罰が下された。
なお、サラビア監督がベンチを外れるのは今シーズン初めてではない。過去にもオサスナ戦での退場処分によってセルタ戦とアラベス戦の2試合を欠場し、警告の累積でエスパニョール戦もスタンドから見守っている。さらに、コパ・デル・レイでラ・カルトゥーハを訪れた際にも退場処分を受けており、シーズンを通じて規律面での問題がチームに影を落としている。
(via Estadio Deportivo)
(via ElDesmarque)
幻のゴールに対する監督の猛抗議
エデル・サラビア監督が審判に対して激しい怒りを爆発させた背景には、ベティス戦のハーフタイム直前に起きた得点取り消しの判定があった。1-1の同点で迎えた前半のアディショナルタイム、ディアンガナがネットを揺らしてエルチェが勝ち越したかに見えたが、その直前のプレーでアンドレ・シウバにハンドがあったとして、ゴールは無効とされた。
試合後の会見でサラビア監督は、自チームのペトロの退場処分については正当であったと認めつつも、この得点取り消しについては一切納得しておらず、強い言葉で判定を非難した。
『取り消されたゴールにはアンドレ・シウバの自然なポジションがあり、意図しないハンドがあった。もし彼がゴールを決めたならハンドだが、パスを出した瞬間に直接性が消え、ゴールとなる。私にとって、残留を懸けて戦っている状況で、犯してはならない非常に重大なミスだ。それは明らかにゴールであり、その判定が試合を完全に条件付けてしまった』
指揮官は、残留が懸かった極限の精神状態の中で起きたこの判定が、試合の行方を不当に左右したと主張し、その不満が試合直後のトンネル内での暴言へと繋がってしまった。
(via Estadio Deportivo)
(via ElDesmarque)
残留争いのライバルたちの動向と順位
エルチェにとって、今節はピッチ外でも非常に厳しい結果が突きつけられることとなった。プリメーラ残留を争うライバルチームたちが次々と勝利を収め、エルチェの置かれた状況はかつてないほど険しくなっている。
まず、セビージャがビジャレアルの本拠地ラ・セラミカで2点差をひっくり返す2-3の劇的な逆転勝利を収め、勝ち点43で10位に浮上し、エルチェに4ポイントの差をつけた。さらにエスパニョールもアスレティック・クラブを相手に2-0で勝利し、勝ち点を42に伸ばしている。
そして最も大きな衝撃を与えたのが、第36節開始時点では19位で降格圏に沈んでいたデポルティーボ・アラベスの躍進だ。優勝を決めたばかりのFCバルセロナを相手に1-0の勝利をもぎ取り、勝ち点を40に伸ばして15位へ一気に浮上。これによりエルチェは1ポイント差で追い抜かれる形となった。
エルチェにとって唯一の救いとなった結果は、マジョルカがコリセウムでヘタフェに3-1で敗れたことだけだった。これにより、エルチェは勝ち点39でマジョルカ、レバンテ、そして1試合未消化のジローナと同じ勝ち点で並んでいる。
今後のカレンダーを見ると、エルチェはこの日曜日にヨーロッパ圏進出を狙うヘタフェを本拠地マルティネス・バレロに迎える。そして最終節では、勝ち点で並ぶジローナとの直接対決が控えており、残留の行方は最後まで分からない極限のサバイバルとなる。
(via SPORT)
【本日の総括】
サラビア監督の長期ベンチ入り禁止という痛手と、ライバル陣の勝利により、エルチェのプリメーラ残留は非常に困難な状況へと追い込まれました。次節ヘタフェ戦、そして最終節のジローナ戦での死闘が運命を握ります。






