エル・サダルでの劇的勝利と残留決定

オサスナの本拠地エル・サダルで行われたラ・リーガ第37節で、RCDエスパニョールは1-2の勝利を収め、1試合を残してプリメーラ・ディビシオン残留を数学的に確定させた。エスパニョールは4-3-3の布陣で臨み、ティリス・ドラン、ペレ・ミジャ、キケ・ガルシアが前線を形成した。

試合のボール支配率はオサスナが68%、エスパニョールが32%と圧倒的に押し込まれる展開となり、シュート数もオサスナが24本を記録した。しかし、オサスナの枠内シュートがわずか1本だったのに対し、エスパニョールはシュート7本中6本を枠内に飛ばす驚異的な決定力を発揮した。

前半27分、エドゥ・エスポシトが蹴ったフリーキックが壁に当たってこぼれたところを、カルロス・ロメロがペナルティエリア手前から左足のボレーシュートで捉え、ポストに当てながらゴールにねじ込んで先制した。エスパニョールは専守防衛の形をとりつつ、ゴールキーパーのマルコ・ドミトロビッチがアンテ・ブディミルのヘディングやルベン・ガルシアの至近距離からのシュートを驚異的なセーブで防いだ。さらに前半終了間際の31分には、カルロス・ロメロがルーカス・トロのシュートをゴールライン上でクリアするなど、守備陣が奮闘した。

後半開始直後の49分、ビクトル・ムニョスの強烈なミドルシュートでドミトロビッチが破られ同点に追いつかれたものの、そのわずか4分後の53分、右サイドを駆け上がったドランからの折り返しをキケ・ガルシアがペナルティエリア内でコントロールし、冷静に押し込んで1-2と勝ち越した。試合終盤にはフェルナンド・カレロがラウール・ガルシアのシュートを体を張ってブロックしてクレメンス・リーデルの致命的なミスをカバーし、後半ロスタイム5分には再びドミトロビッチがスーパーセーブを見せて最後まで集中力を保ち逃げ切った。

選手たちは試合終了の笛とともに歓喜を爆発させ、ピッチ上でマノロ・ゴンサレス監督を胴上げして18試合連続未勝利という恐怖の2026年からの生還と残留の喜びを分かち合った。 (via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / MARCA / SPORT)

マノロ・ゴンサレス監督の言葉と去就

試合前、『計算機は出さない。勝たなければならないし、勝てば終わりだ。引き分けなどの他力本願は考えず、勝つことだけを考えている。アスレティック・クラブ戦の勝利でチームは強化されている』と語っていたマノロ・ゴンサレス監督は、この勝利で残留を決めたことにより自動的に1年間の契約更新を勝ち取った。

試合後、エル・サダルに駆けつけたファンから「マノロ、残ってくれ」と大合唱を受けた指揮官は、感極まった様子で現在の心境を余すところなく語った。

『今日はまるでチャンピオンズリーグで優勝したかのようだ。この選手たちは昇格のプレーオフからずっと苦しんできたし、昨年の終盤も…ここには降格を経験した選手たちもいる。そして私たちに起こっていたことを考えると、本当に複雑だ。スポーツ的な問題や監督の問題などではなく、単純に試合に勝たなければならない状況に達していた。ロッカールームの団結が、私たちを救う鍵となった。18試合も勝てずにいて、ファンが自分の名前を合唱してくれるなんて、どう説明していいか分からない。適切なタイミングで一撃を加えることができた。この結果には戦術的な説明はつかず、見つけられる唯一の説明はメンタル的なものだ。ファン、選手たち、そして多くの人々への永遠の感謝だ。彼らが今日してくれたことは、前半戦なら簡単だが、今日してくれたことには感謝しかない』

続けて、自身の去就と来季に向けたクラブへの要望を口にした。

『私には契約があるし、続けたいと思っている。彼らが私を必要としなくなった時に私は去る。私はここに残り、契約を全うしたい。非常に辛い思いをしたが、続けるための強さは十分に持っている。内部では、これを乗り越えられると確信していた。クラブには安定を持ってもらい、成長し、毎年プリメーラで苦しむことがないように前に進んでいってほしい』 (via Estadio Deportivo / SPORT / Mundo Deportivo)

カルロス・ロメロとキケ・ガルシアの活躍

ビジャレアルからのレンタル移籍中で、来週の最終節がエスパニョールでの最後の試合となるカルロス・ロメロは、攻守において圧倒的なパフォーマンスを見せた。先制点となる素晴らしいボレーシュートを決め、直後にはゴールライン上で相手の決定機を防ぐ大活躍を見せた。試合後のインタビューでロメロは、ファンへの感謝とチームへの率直な思いを明かした。

『実のところ、後半戦は悪く言えばクソみたいなものだった。でも、悪い流れにもかかわらず、いつもそこにいてくれたファンに感謝したい。信じられないことだ。こんな数字になるとは思っていなかった。今年6ゴールを決めるという賭けをしていて、それを達成した。最高なのは、エスパニョールをもう1年プリメーラ・ディビシオンに残せたことだ。ここからすべての人に感謝したい。ホームで1試合残っているが、盛大にお別れをしたい。見てくれよ、この遠征してきたファンたちを。本当にクレイジーだ。私たちは本当に最悪な時間を過ごした。ここから監督にメッセージを送りたい、謝罪したい。なぜなら、これは選手たちの問題だと思っているからだ。結局のところ、プレーしているのは私たちだ。前半戦は信じられないほど素晴らしかったが、後半戦はうまくいかなかった。勝てる試合がたくさんあったのに。2連勝できたことに満足しており、ホームでの最終戦も勝ってファンに捧げたい』

また、決勝点を決めたストライカーのキケ・ガルシアは、ゴールへの嗅覚を見せつけてチームを救ったが、古巣オサスナへの深い敬意からゴールセレブレーションを行わず、実直に自らの役割を果たした。 (via MARCA / Mundo Deportivo)

欧州カンファレンスリーグ進出の可能性

18試合連続未勝利というどん底から這い上がり、アスレティック戦とオサスナ戦の連勝で残留を確定させたエスパニョールは、現在勝ち点45を獲得し、アスレティック・クラブ、レアル・ソシエダと並んで11位につけている。最終節はホームのRCDEスタジアムでレアル・ソシエダと対戦するが、これは単なる消化試合ではなく、UEFAカンファレンスリーグ進出となる7位浮上という奇跡の可能性を残している。

データサイトの算出ではカンファレンスリーグ進出の確率はわずか5%と極めて低い。条件としては、エスパニョールがレアル・ソシエダに勝利し、かつ現在48ポイントで7位のヘタフェがホームでオサスナに敗れ、勝ち点46のバレンシアがメスタージャでバルセロナに引き分け以下に終わり、勝ち点47のラージョ・バジェカーノがアラベスに敗北または引き分ける必要がある。エスパニョールはヘタフェとの直接対決の得失点差(ヘタフェ-7、エスパニョール-12)では劣っているが、アスレティックを含む複数チームとの同点に持ち込めば上位に立つことができる。

キケ・ガルシアはこの状況に対し、強いモチベーションを見せている。

『カンファレンスリーグ出場権を狙いに行く。今になって立ち止まるつもりはない。これまで起こったすべてのことを経て、みんなで集まり、楽しみ、素晴らしい夕方から夜を過ごすための非常に良い機会がある。私たちと一緒にいてくれたファンに感謝するために、すべてがうまくいくことを願っている』 (via SPORT / ElDesmarque)

クラブ運営とモンチSDの初同行

来季もプリメーラで戦うことが決まったエスパニョールだが、今季のような過酷な残留争いを避けるためのチーム再建が急務となっている。そのためには顔と目を持つ明確なプロジェクト、すなわちトップリーグで苦しまないための補強への重要な投資が必要不可欠であるとされている。

このオサスナ戦の遠征には、新たにエスパニョールのスポーツ部門のゼネラルディレクターに就任したモンチが初めてチームに同行した。モンチは水曜日のRCDEスタジアムでのアスレティック戦でVIP席デビューを果たし、チームはその試合に勝利。そして今回のパンプローナでのアウェイゲームでも勝利を収め、チームに幸運をもたらす存在となっている。この夏、モンチは来季に向けてチームを立て直し、ロッカールームを強化して修復するという大仕事を担うことになる。 (via Mundo Deportivo)

スタメン、負傷、および出場停止情報

エル・サダルでの一戦に向け、チームはいくつかの重要な選手の欠場を強いられた。キャプテンのハビ・プアドとシリル・エンゴンゲが負傷のため欠場し、十字靭帯の回復を続けているプアドに関しては今シーズンの残り試合も出場できないことが確定している。

一方で、出場停止が明けたフェルナンド・カレロとティリス・ドランがメンバーに復帰し、ドランはルーベン・サンチェスに代わって右ウイングとしてスタメンに名を連ねた。守備陣ではカブレラの相棒としてクレメンス・リーデルがセンターバックを務め、中盤ではエドゥ・エスポシトが起用された。前線はアントニウ・ロカとロベルト・フェルナンデスに代わってペレ・ミジャとキケ・ガルシアが先発した。

試合中、MFのポル・ロサノが前半12分に相手の進行を妨害してイエローカードを受け、累積警告により最終節のレアル・ソシエダ戦は出場停止となる。また、同じくアントニウ・ロカも警告を受けた。試合の後半64分には、キケ・ガルシアが少し痛んだ様子を見せたため、大事をとってロベルトと交代し、同時にエドゥ・エスポシトに代わってカレロが投入され、ポル・ロサノに代わってピッケルが投入されている。 (via ElDesmarque / Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)

【本日の総括】

エスパニョールはエル・サダルでの劇的な勝利により、長い未勝利トンネルを抜けて見事にプリメーラ残留を確定させました。マノロ・ゴンサレス監督の契約更新も決まり、最終節ではわずかな確率ながら欧州大会進出という夢に挑戦します。