ピネダ氏が紡いだ知られざるドラマ カントナ推薦秘話と古巣を降格させ涙した夜

フランスのジアンでスペイン人移民の両親のもとに生まれたピネダ氏は、若くして父親と兄弟を亡くす過酷な運命を乗り越え、『サッカー選手の栄光は儚い』という謙虚な持論を胸にプレーし続けました。

フランスのオーセールで育った若き日には、同部屋だった友人エリック・カントナの才能を見抜き、エスパニョール加入時にクラブへカントナの獲得を直接推薦していたという知られざる秘話もあります。当時は外国人枠の兼ね合いで実現しませんでしたが、ピネダ氏の先見の明を示す象徴的な出来事でした。1986年にはU-21スペイン代表として欧州選手権制覇も成し遂げています。

1993年6月23日、レーシング・サンタンデールに移籍していたピネダ氏は、サリアで行われた入れ替え戦で古巣エスパニョールを相手に2部降格を確定させる決勝ゴールを奪うという残酷なドラマに見舞われました。かつて愛したクラブへの敬意からゴールを一切祝わず、試合終了後にはピッチの上で目から涙を溢れさせました。不条理な運命に翻弄されながらも、最後まで熱いペリコ(エスパニョール愛)を貫いた生涯でした。(via Mundo Deportivo)