審判報告書の波紋とブラウリオSD処分問題

レアル・マドリード戦のハーフタイムにメスタージャの選手通路で発生した大乱闘を巡り、主審エルナンデス・マエソが作成した公式審判報告書(アクタ)の内容が大波紋を広げています。報告書には、バレンシアのスポーツディレクター(SD)であるブラウリオ・バスケス氏が第1副審のイバン・マッソ・グラナード氏に対し、エキサイトした様子で『ファウルじゃない、ファウルじゃない!なんて様だ!』と何度も怒号を浴びせ、主審に対しても同様の威嚇を行ったと記載されました。最終的に国家警察が出動し、ブラウリオSDの身元を確認した上で取り押さえてその場から連れ出さなければ収拾がつかない状態だったと詳細に記録されています。

しかし、この報告書には重大な偏りがあることが判明しました。現場の目撃証言やジャーナリストのナチョ・サンチス氏の報告によると、騒動の引き金となったのはレアル・マドリードのジュード・ベリンガムがブラウリオSDのスーツを引っ張って引き離そうとした行為でした。さらに興奮したアントニオ・リュディガーが仲裁に入ったバレンシア側の民間警備員の顔面を殴打し、ジュード・ベリンガムも別の警備員に手を上げるなど暴力行為に及んでいました。警備員は主審に対してアントニオ・リュディガーからの暴行被害を直接訴え、バレンシア側もパンチや押し合いが鮮明に映った証拠動画を所有しているにもかかわらず、主審はレアル・マドリード側の選手による挑発や暴行を一切報告書に記載せず完全に隠蔽しました。

この一方的な報告書により、ブラウリオSDはスペインサッカー連盟(RFEF)の規律委員会から厳罰を下される危険に直面しています。適用される可能性のある処分規定としては以下の3パターンが挙げられています。

・第129条(スポーツ秩序に対する軽微な違反行為): 最大4試合の出場停止、または最高602ユーロの罰金(通常は中位の2試合停止が適用)

・第124条(審判や競技当局に対する軽視・軽蔑的な態度): 2試合から3試合の出場停止、または最長1ヶ月の資格停止

・第123条(侮辱、脅迫、挑発行為): 1試合から3試合の出場停止、または最長1ヶ月の資格停止

バレンシア側はレアル・マドリード陣営のおとがめなしという不公平な扱いに強い不満を募らせています。(via MARCA / Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / Superdeporte)