現メスタージャ跡地売却が最終段階へ、市役所が都市開発業者としての申請を受理
バレンシアCFが進めている現メスタージャの土地売却計画が、いよいよ最終段階に突入している。クラブはスタジアムの跡地売却によって約1億5000万ユーロの資金を調達する計画を立てており、現在は買い手を選定する最終プロセスに入っている。
この度、売却に向けた官僚的なハードルを越える重要な一歩が踏み出された。バレンシア市役所が、バレンシアCFを都市開発業者(土地売却後の建設を担う主体)として認め、当該エリアのPAI(統合更新計画)を管理するための申請を正式に受理したのだ。この許可が下りれば、クラブは買い手に対して「この土地に何を建設するか」という具体的な設計オプションを提示することが可能となり、PAIの開発計画を策定するための3ヶ月間の猶予が与えられる。これにより、メスタージャの売却は実質的な最終段階に入ったと見なされている。
ただし、この計画が実際に実行に移されるためには厳格な条件が設けられている。アクセスされた公的文書によれば、「新スタジアムが稼働可能になり、新スタジアム周辺の都市化工事が完了していること」が絶対条件とされており、これが満たされない限り再区画の申請やPAIの実行、工事の着工は許可されない。新メスタージャへの移転は2027年の夏に予定されており、それまでは現在のメスタージャがホームスタジアムとして使用され続ける。
クラブは2025年10月15日に、国際的な不動産コンサルティング会社であるCBREに対して、メスタージャ跡地の独占売却権を付与したと発表していた。約90,000平方メートルに及ぶこの巨大な敷地は、住宅、商業施設、ホテル、オフィスなど複数の用途に活用できる建築可能面積を有しており、すでに複数のバイヤーから強い関心が寄せられている。
買い手が決定した場合、現在のスタジアムの取り壊し費用(実施時期は未定だが、1000万ユーロを下らないと試算されている)は買い手側が負担することになる。
クラブが提出した「バレンシアCF戦略的領土行動計画の修正」プロジェクトによると、建設される建物の高さは地上22階建てまでに制限されるが、エリアの象徴となる特別なランドマークビルに関しては最大29階建てまで建設が許可される。現在のメスタージャの敷地には、約500戸のアパートが建設できると試算されており、低層階には商業エリアが配置され、象徴的な高層ビルは商業と住宅の複合施設になる予定である。文書には『目的は用途と活動の混合を促進し、新たな都市の質的向上におけるダイナミックな要素となることだ』と記されている。
さらに、この計画には公共施設の整備も組み込まれており、保健センターや、7,198平方メートルの広さを持つ学校、そしてPAIの中心部には24,728平方メートルに及ぶ広大な庭園が作られる予定となっている。
(via ElDesmarque)