セルタの移籍市場における「10日間の沈黙」と進行中の6つの交渉・大整理の全貌
クラブの移籍市場は、8月11日に下部組織出身のディフェンダーであるカルロス・ドミンゲスをレアル・オビエドへ期限付き移籍(ローン)させて以降、全く新たな取引が成立しておらず、10日間に及ぶ移籍市場の静寂(セキーア)が続いています。
それ以前の市場では、カルロス・ドミンゲスのオビエド移籍、ウナイ・ヌニェスのローン放出、カンテラーノであるウイングのユーゴ・ゴンザレスのファーストチームへの正式昇格、そしてトルコ代表ゴールキーパーのアルタイ・バインディルの完全移籍獲得など、極めて精力的に立ち回っていました。しかし、移籍市場の最終盤という最も決定的な時期を迎えて、クラブの動きは急激にトーンダウンしています。
それでも、移籍市場の閉幕まであと10日と迫る中、スポーツディレクターのマルコ・ガルセス氏は未完のタスクを多く抱えており、現在も少なくとも「6つのオペレーション」を同時並行で進行させています。
放出リストの筆頭に挙げられているのは、マヌ・フェルナンデスとマティアス・ベシーノの2名であり、彼らの退団手続きは非常に近いところまで進んでいます。一方、カルレス・ペレスの放出においては、過去にセルタが彼と契約した際に設定した極めて高額なサラリー(給与)が大きな障害となっており、交渉が難航しています。さらに、イライクス・モリバの完全売却についてもクラブは優先事項として取り組んでいますが、現時点でセルタ側が要求する移籍金額を提示するオファーは一通も届いていません。
補強面においては、クラウディオ・ジラルデス監督が求める「より競争力のあるチーム」を構築するため、少なくともあと2人の新戦力を迎える方針です。具体的には中盤のセントラルミッドフィルダー、そして指揮官が最も強く要望している「サイドでの圧倒的な突破力とドリブルのキレ(デズボルデ)」を兼ね備えたアタッカーの補強に全力を注いでいます。また、市場の展開次第では、守備陣を強化するためのセンターバックの獲得に動く可能性も残されています。(via MARCA / ElDesmarque)
ジローナとの徹底的な駆け引き!ウクライナ代表MFツィガンコフ獲得への執念と個人合意の裏舞台
攻撃陣のウイング補強の最優先ターゲットとして、セルタはジローナのウクライナ代表アタッカーであるビクトル・ツィガンコフの獲得に向けて執拗な交渉を続けています。
セルタとジローナの間では、移籍金(エコノミックな条件)を巡って未だに大きな隔たりが存在しています。ジローナは、ツィガンコフがプレシーズン中に見せたモンティリビでの素行不良や事件を問題視してクラブ内で懲罰手続き(規律処分)を開始しているにも関わらず、彼の市場価値を頑なに「800万ユーロ(約8M€)」と設定し、一歩も妥協する姿勢を見せていません。ジローナ側の主張としては、彼がLeganesとのリーグ戦において、コンディションに問題がなかったにも関わらずピッチに立ってユニフォームを着用することを明確に拒絶し、VIP貴賓席から試合を観戦した行為が「契約上の重大な違反および非協力的な態度」にあたるとして厳しく断罪しています。
これに対し、セルタのスポーツディレクターであるマルコ・ガルセス氏は、ツィガンコフが2027年まで契約を残しているものの、実質的に来年1月1日からは他のすべてのクラブと違約金なしでのフリートランスファーに向けた事前交渉を開始できる立場になることを指摘。半年後には市場価値が下落する選手に対して、ジローナが提示する800万ユーロという金額は「完全に現在の契約状況や経済的リスクからかけ離れた高すぎる金額」であるとして、減額を強く要求しています。
この膠着状態を打破するため、セルタは選手本人の「個人的な自己犠牲」に希望を託しています。ツィガンコフ自身はジローナの2部降格に伴い、何としてもファーストディビジョンの舞台でプレーすることを切望しており、セルタの限られた給与上限(サラリーキャップ)に合致させるために、自らの年俸(給与)を大幅に引き下げる(減額を受け入れる)意思を非公式に示しています。クラブはこの本人の強い熱意を追い風にして、ジローナとの移籍金の引き下げ交渉を極限まで継続する構えです。(via ElDesmarque)
バレンシアMFアンドレ・アルメイダ獲得での基本合意と市場における戦略的連鎖
中盤のピヴォット(中盤の底)の補強として、セルタはバレンシアCFのポルトガル代表MFアンドレ・アルメイダの獲得に関して、移籍金「300万ユーロ(約3M€)」の固定額を支払うことでクラブ間合意に達しました。
現在は、将来他クラブへ移籍した際の手数料のパーセンテージや、細かい成果ボーナス(変数)の配分について最終的な調整が行われています。アンドレ・アルメイダは、今週末の土曜日にメスタージャで行われるバレンシア対セルタの直接対決の終了を待ってから、正式にセルタの一員として Balaídos(バライードス)に到着することが決定しています。
この獲得オペレーションの資金繰りに関しては、当初イライクス・モリバの売却が前提条件であると噂されていましたが、実際にはモリバを放出せずとも、現在退団手続きを進めているマティアス・ベシーノの完全な契約解除( desvinculación)が完了すれば、アルメイダを登録するための十分な給与スペースが確保できることが財務面から確認されています。クラブはベシーノの書類手続きが完了し次第、アルメイダ獲得を正式発表する準備を固めています。(via ElDesmarque)
敵地メスタージャでの第2節バレンシア戦に向けた戦力分析とジラルデス監督のシステム予想
セルタは今週土曜日の19時30分から、アウェーのメスタージャに乗り込んでバレンシアCFとの第2節を戦います。
クラウディオ・ジラルデス監督は、負傷から回復プロセスを進めている Pablo Duran と Javi Galan の2名が全体練習(グループセッション)に部分的に合流していることを確認しました。リハビリの最終段階に入っているものの、彼らは未だチームの医療スタッフから公式な出場許可(メディカルディスチャージ)を得ていないため、今回のバレンシア戦への招集については極めて不透明なダウト(疑念)の状態にあります。
また、今夏に合流が遅れた「パンダ」ことBorja Iglesias(ボルハ・イグレシアス)は、ワールドカップ優勝によるオフシーズンのズレから実戦での運動量や競技リズムが著しく不足しているため、今回のスタメンからは外れる見込みです。ミッドフィルダーのマティアス・ベシーノについては、他クラブへの移籍交渉が合意に達しているため、今回の遠征メンバーからは完全に除外されています。
ジラルデス監督は得意の「3-4-3」のシステムを継続する方針です。
ゴールキーパーにはラドゥが先発。3バックのディフェンスラインには、ハビ・ロドリゲスと新加入のマルコス・アロンソの起用が確実視される中、残りの一枠をカール・スターフェルトと若手のヨエル・ラゴのどちらにするかが最大の検討事項となっています。
両翼のウイングバックにはハビ・ルエダとセルシオ・カレイラが入り、ダブルピヴォットの中盤はミゲル・ロマンとアレイクス・フェバスがコンビを組む予定です。
前線の中央(9番)には、コンディションが万全ではないボルハ・イグレシアスに代わって、バルセロナでも活躍したフェラン・ジュグラ( Ferran Jutglà)の先発起用が決定的です。その両脇を支えるシャドーストライカーの2つのポジションをめぐっては、ウィリオット・スウェドベリ、ウーゴ・アルバレス、そして大黒柱のイアゴ・アスパスと、前述の昇格組ユーゴ・ゴンザレスの4名が激しいスタメン争いを展開しています。(via ElDesmarque / MARCA)
セルタ・フォルトゥナの19歳新星アンショ・ロドリゲスが語るセグンダデビューと医学部休学の裏話
セルタのリザーブチーム(カンテラ)であり、今シーズンからセグンダ・ディビシオン(2部)に参戦しているセルタ・フォルトゥナにおいて、19歳の若きディフェンダーであるアンショ・ロドリゲスが大きな注目を集めています。
カディスの本拠地ヌエボ・ミランディージャで行われた開幕戦において、アンショ・ロドリゲスは後半からピッチに投入されて見事にプロデビューを果たしました。彼はその記念すべき夜について、次のように自然体で振り返っています。
『前半は相手に押し込まれて優位を保たれていましたが、ハーフタイムにフレディ監督から、ピッチに入ったらとにかく落ち着いてプレーしろ、何のプレッシャーも感じる必要はない、昨年見せたような自分たちのフットボールをしてボールを保持する時間を増やそう、と温かく指示されました。後半は私たちのリズムを取り戻し、決定的なチャンスを作ることもできました。私たちはプロのレベルでも、どのような相手に対しても100パーセントの力でぶつかれば十分に戦えると確信しています』。
さらに、今シーズン導入された「5秒スローインルール」などの新規定について、次のように率直な適応の難しさを語りました。
『新しいルールやプロのスピード感により、ゲーム全体のダイナミズムが劇的に向上していると感じます。特に、2部のエリートの舞台では、一瞬のミスやボールロストが即座に命取りになり、厳しいペナルティを課されるという違いを強く実感しました。それでも、私たちは自分たちのスタイルを貫き、ピッチを支配できると確信しています』。
アンショはこれまでにユースからリザーブ、スペインU-19代表としてのヨーロッパ選手権優勝、さらにはファーストチームのイタリア遠征帯同など、シンデレラストーリーのような1年間を過ごしてきました。その激しい日々についても、驚くほどの謙虚さを維持しています。
『数年前まで Balaídos のスタンドからファンとしてユニフォームを買って応援していた憧れの選手たちと、今こうしてファーストチームの日常を共に過ごせていることは本当に夢のようです。でも、最も大切なのは絶対に調子に乗らないこと( fliparte)であり、常に地に足をつけ、自分を子供の頃から知っている友人たちと日常のルーティンを維持することです』。
ピッチ外では、名門の医学部(メディシーナ)に進学した知的な頭脳を持っています。しかし、プロフットボールの激しい遠征やトレーニングと、サンティアゴへの対面授業の出席を両立させることは困難を極めたため、今年は医学部の籍を一時的に休学(保留)することを決断。オンラインで授業を受けられる「スポーツマネジメント(Gestión DeVelas)」の専攻へ切り替えたことを明かしました。
『勉強するための時間は人生においてこれからいくらでもあります。でも、フットボールをプロの最高峰で戦えるチャンスは、一生続くものではないからです。だからこそ、時間はいつでも戻ってきます。今はピッチの上で全力を注ぎたいのです』。(via SPORT)
【本日の総括】
移籍市場の終了まで10日と迫る中、セルタはマティアス・ベシーノの売却を前提としたバレンシアMFアンドレ・アルメイダの獲得や、ウクライナ代表ツィガンコフ獲得に向けた執拗な減額交渉など、非常に野心的な駆け引きを展開しています。リザーブチームのフォルトゥナでも、アンショ・ロドリゲスのような知性と確かな実力を備えたカンテラーノたちが台頭しており、土曜日のバレンシア戦に向けてクラブ一丸となった闘争心が研ぎ澄まされています。
