アントニオ・ブランコの去就

デポルティーボ・アラベスで2年半にわたって絶え間ない成長を遂げてきたアントニオ・ブランコは、今週クラブとの契約最終年となるラストシーズンに突入した。25歳のコルドバ出身のミッドフィルダーは、夏の移籍市場で大きな注目を集める存在となっている。

2025-26シーズン単独で見ても、ブランコはラ・リーガEAスポーツで36試合、国王杯で3試合に出場し、合計3,239分間プレーした。この間に2ゴールと3アシストを記録しただけでなく、リーグ最高のボール奪取数を誇る選手として君臨している。青と白のユニフォームを着て公式戦通算131試合に出場(2ゴール、5アシスト)しており、今やチームのキャプテンの一人を務めるまでになった。

アラベスは2023年に彼の保有権の50%を獲得するために400万ユーロを支払ったが、すでにその投資は十分に回収されたと考えている。そのため、手ぶらになることを恐れて無理に売却を進めるようなプレッシャーは感じていない。さらに、もし売却したとしても移籍金の半分はレアル・マドリードに渡るという契約事情がある。そのためクラブ首脳陣は、限られた予算で新たな代役を探すよりも、すでに実力が証明されている彼をもう1シーズンチームに残して楽しむ方がクラブにとって有益ではないかと真剣に検討している。

ここ数週間の間、彼が1,000万ユーロで移籍する可能性があるという情報が飛び交っていた。この金額であればアラベスには500万ユーロが入り、クラブ(エル・グロリオソ)にとって最低限のキャピタルゲインをもたらす計算になる。しかし、実際に彼の状況を問い合わせたクラブに対して提示された価格はこれを大きく上回り、契約解除金である2,000万ユーロに近い高額であった。これはアラベス側が売却を完全に拒否しているというよりも、市場がどのように動くかを見極め、時間を稼ぐための戦術的な動きである。

この状況において、彼に興味を示しているクラブは国内にとどまらない。海外の複数のクラブが状況を問い合わせており、国内でも来季のUEFAチャンピオンズリーグに出場するレアル・ベティスやビジャレアルといったクラブが関心を寄せている。

一方で、ブランコ本人は急ぐ様子を見せていない。彼は代理人に全権を委任し、誰とでも交渉し、話を聞くよう指示を出している。その間、本人は移籍の喧騒から離れて休暇を満喫しており、アラベスでのプレシーズン開始に集中している。新たな知らせを待ちつつも、2027年までビトリアにとどまることにも前向きな姿勢を見せており、どのような状況であっても強引に事を進めるつもりは一切ない。

現状では、この移籍に関する大きな進展は8月に入るまで期待できず、時間をかけてゆっくりと進行する案件になりそうだ。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

アントニオ・ブランコには国内外から多くの関心が寄せられているものの、アラベスは安売りを避け、本人もチームのプレシーズンに集中しており、移籍の動きは長期化する見込みとなっている。