アトレティコ・マドリード

移籍市場において大きな資金力を得ています。チアゴ・アルマダがリバー・プレートへ2000万ユーロ、ナウエル・モリーナがローマへ1300万ユーロ、フリオ・ディアスがセビージャへ100万ユーロ、そして昨夏2200万ユーロで獲得したマッテオ・ルッジェーリがアストン・ヴィラへ2500万ユーロ(最大2650万ユーロに達する変動あり)でそれぞれ移籍しました。さらにアントワーヌ・グリーズマンやクレマン・ラングレの退団による年俸の削減もあり、累計5900万ユーロ以上の売却益を得ています。これにより、シメオネ監督の希望に合致するアレハンドロ・グリマルドをバイヤー・レバークーゼンから2200万ユーロで獲得し、左サイドバックの陣容を刷新しました。一方でフリアン・アルバレスのバルセロナ移籍をめぐる交渉はエゴの問題により99%破談。フリアン自身は『お互いにとって最善なのは移籍することであり、私は自分の夢を叶えたい』としてアトレティコ側のCEOとの会談を待っていますが、クラブ側の拒否により将来は不透明で、サポーターの反発を懸念して開幕戦は招集外。次戦のビジャレアル戦での起用も未定です。本人はエージェント変更も考慮。開幕戦のマラガ戦は、プレシーズンで活躍したカンテラ出身の24歳ウインガー、アルナウ・オルティス(背番号16)や、16歳のホルヘ・ドミンゲスが右サイドバックでデビューを飾る可能性があります。(via MARCA)

アスレティック・クラブ

エディン・テルジッチ監督率いるチームは、リーガ開幕に向けて26名の一連の選手リストをラ・リーガに登録しました。このうち、昨季からの残留組は22名で、残りの4名はレンタル復帰選手です。右SBのウーゴ・リンコン(ジローナから復帰、過密状態のためゴロサベルの放出を画策)、ボランチのゲレナバレーナ(カステリョンから復帰、プレシーズンにアピール成功し残留)、トップ下のペイオ・カナレス(ラシンから復帰、背番号28)、ウインガーのアルバロ・ジャロ(アル・ガラファから復帰)が新戦力。昨季の主力であったウナイ・ゴメス(23歳)は400万ユーロでウディネーゼへ完全移籍。『アスレティックは私の家であり心から愛するクラブだが、今回は自分自身のために最もタフな決断を下した』と別れを告げ、かつてガバラ(船)の上で味わったコパ・デル・レイ優勝の感動は一生忘れないと話しています。プレシーズンにアピールできなかったウナイ・ベンセドールは今季の背番号が与えられず、セグンダへのレンタル先を模索中。開幕のセビージャ戦には、ワールドカップ後に休暇を消化したニコ・ウィリアムズやアイメリック・ラポルト、ゴルカ・グルセタらが復帰する一方で、右大腿内転筋を痛めているダニ・ビビアンは欠場が確実です。(via Mundo Deportivo)

セビージャFC

ルイス・ガルシア・プラサ監督は3月の就任後、残留を果たしたチームを新シーズンに向けて構築中。2日間のオフにはセビリアのCatedralやAvenue de la Constitutionを家族で訪れるなど、街への愛着を深めています。移籍市場では、サウジアラビアのNEOM SCからルシアン・アグメ(24歳)に2500万ユーロから3000万ユーロにのぼるメガオファーが届きましたが、本人が欧州でのプレー維持を理由に拒否。アグメの売却が成立すれば、アル・イテハドに所属する20歳FWジョージ・イレーニヘナを獲得する計画でしたが難航。また、スイス代表ルーベン・バルガス(1500万ユーロ評価、2000万ユーロ未満での売却は拒否)にはCL出場希望があるものの有力なオファーは届いていません。一方、昨夏650万ユーロで獲得した22歳FWロビー・ウアがラージョ戦でPKを誘発し開幕白星スタートに貢献。負傷したアルフォン・ゴンサレスは3週間離脱。開幕戦で退場処分を受けたキケ・サラスは、週末のアスレティック・クラブ戦で出場停止。開幕戦で同点PKを決めるも筋肉を痛めて交代したジョン・グリディは練習に合流し、次戦での出場に問題はありません。(via Estadio Deportivo)

レアル・ソシエダ

中盤および守備陣の補強を緊急で進めています。ウェストハムのナエフ・アゲルドの獲得交渉が決裂したことを受け、同じウェストハムに所属する28歳のメキシコ代表エドソン・アルバレスの獲得を最終調整中。アルバレスは自ら給与の引き下げに同意し、ウェストハムにソシエダへの移籍を嘆願。さらに、スパルタ・プラハのチェコ代表DFラディスラフ・クレイチ(ウルヴズが昨夏3000万ユーロで獲得)にも関心を抱いており、ジローナのアンヘル・エレーラが『クレイチはソシエダに行きたがっているが、クラブ間の金額調整が必要だ』とコメントしています。中盤にはフラメンゴのゴンサロ・プラタの獲得も画策。フォワードのジョン・カリカブル(23歳)は昨季の恩師セルヒオ・フランシスコが率いるブルゴス(Burgos CF)への完全移籍またはレンタルで合意に達しました。バルセロナの若き右サイドバック、ヘクター・フォートにも興味を示しましたが、1500万ユーロとされるバルサ側の強気な評価額のため、獲得は極めて難しくなっています。(via Mundo Deportivo)

レアル・ベティス

移籍市場の終盤にフォワード陣の強化へ動いています。昨季31ゴール12アシストを記録したAZアルクマールの24歳アイルランド代表FWトロイ・パロットの獲得合意に接近。パロットはウェストハム(2部)からの高額オファーを蹴り、ベティスでCLを戦うことを最優先に希望。移籍金は1700万ユーロ前後で、5年契約を結ぶ予定です。この資金は、ノーベル・メンディのハル・シティ売却に伴う取り分(20%の保有権により400万ユーロ)やカンテラ出身のパブロ・ガルシア(20歳)に届いたハル・シティからの500万〜600万ユーロのオファーによって賄われます。一方、エースのアントニーには非プレミアのクラブから5000万ユーロのメガオファーが届きましたが、ベティスと本人の希望により拒否。チミ・アビラ(32歳)はアルゼンチンのインデペンディエンテ・デ・アベジャネーダへ移籍金ゼロで完全移籍。トニー・サナブリアはクレモネーゼからインテルナシオナルへ移籍金なしで移籍。ダニ・セバロスはフリーでベティスのオファーを待ち続け、ソフィアン・アムラバト(フェネルバフチェ)もフリーでのベティス加入に向けて本人が画策中。なお、開幕に向けディエゴ・コンデ(負傷リハビリ中)、イケル・ロサダ(書類完了、レバンテへレンタルしていたが1部でのプレー希望)、ファクンド・ベルナル、フラン・ガルシアの登録手続きを完了。外国人のゴンサロ・プティは外国人枠過密のためレンタル移籍での放出に動いています。(via Estadio Deportivo)

バレンシアCF

右サイドバックの補強に Pablo Maffeo(パブロ・マフェオ、29歳)をレンタル(買取オプション約300万ユーロ)で獲得することで合意しました。マフェオは今夏オリンピアコスへ移籍したばかりですがギリシャに馴染めず、家族がバレンシアに住んでいるため復帰。マフェオは過去にマジョルカ所属時にピッチ上でレアル・マドリードのヴィニシウスと激しく衝突し、挑発や口論(『お前を殺す』と怒鳴られたことなど)を繰り返した因縁があり、メスタージャでの再会が注目されます。キーパーにはカイン・ファン・オーフェレン(22歳)をイプスウィッチからレンタル(買取オプションなし)で獲得し、カンテラ出身のU-21スペイン代表GKビセント・アブリルをナスティック・タラゴナへレンタル移籍させます。主将のホセ・ルイス・ガヤは契約延長(2027年以降の2年延長)において70%の大幅な減給、かつ新契約の即時適用と給与後払いに同意したものの、クラブの最初のオファーが年俸50万ユーロとあまりにも低く、現段階では拒否。コルベラン監督は右SB不足から従来の4-4-2から「5-3-2」へのシステム変更をテストしており、負傷から復帰したサディク・ウマルは先発可能ですが、ルイス・リオハは調整が続いています。(via ElDesmarque)

ジローナFC

チームのウクライナ代表ウインガー、ヴィクトル・ツィガンコフ(28歳)との間で重大な確執が表面化。2部降格による解除金半額(1000万ユーロ)を利用して移籍を画策するツィガンコフは、開幕のレガネス戦で出場を拒否。ジローナは体調に問題がなかったとして、ツィガンコフに対して契約義務違反の「規律処分(expedient disciplinari)」手続きを開始。ツィガンコフはSNSで『いつかすべてを話す』と反論し、メディア対応を一方的に禁止するクラブからの公式通達LINEをリーク。ジローナのサポーターやペーニャ連盟も『クラブとファンへの敬意を欠いている』と激怒し、即時売却を要求。セルタ(ジローナは800万〜1000万ユーロを要求)やエスパニョール、海外のアヤックスが獲得に関心。この内紛の一方、アブドゥル・ムミン(28歳、ガーナ代表DF、ラージョから加入)をフリーで3年契約で獲得し、ウナイ・エルナンデスの復帰も公式発表。エルナンデスは『ジローナ復帰は我が家への帰還だ』と満足感を示しています。昨季不遇だったアンヘル・エレーラは怪我から回復し、今季の継続性に意欲を見せています。(via 3Cat)

ラージョ・バジェカーノ

本拠地エスタディオ・デ・バジェカスにおける老朽化と構造上の重大な安全欠陥によりマドリード州政府からスタジアムの一時使用停止処分を受け、今週木曜日に予定されているデポルティーボ・アラベスとの開幕戦(21:00)を延期するようラ・リーガに公式申請を行いました。クラブ側は部分的な清繕後に「使用可能」とする報告書を提出したものの、マドリード州政府に却下されたため。もし延期されない場合の代替会場として、レガネスのエスタディオ・ONTIME・ブタルケを使用することでレガネスと合意。これに対しサポーター団体はプレサ会長の15年に及ぶ劣悪な運営体制を激しく批判し、ブタルケでの試合のボイコットとチケット代金の返金を要求。一方、ガーナ代表DFアブドゥル・ムミンは契約満了によりチームをフリーで退団しジローナへと去っていきました。(via SPORT)

ビジャレアルCF

本拠地エスタディオ・デ・ラ・セラミカで大規模な芝生の張り替え(+)と改修工事(避難口や配分通路の増設、スポーツ施設や駐車場を含む新ビルの建設)を急ピッチで進めています。この影響でホーム開幕戦は9月5日の第4節(対デポルティーボ・ラ・コルーニャ)に設定。さらに練習場「ホセ・マヌエル・ジャネサ」の土地を1万平方メートル買い足し(合計13万平方メートル)、8人制に分割可能な11人制ピッチ1面や幼児用5人制ピッチ3面、ダブル観覧席を増設。選手登録では、レアル・オビエドから22歳ナイジェリア人DFチュクウマ・エゼを買取オプション付きレンタルで獲得しBチームに登録。イリアス・アコマシュは残留が決定しニコラ・ペペと右ウイングの先発を争い、左ウイングはアルバロ・モレイロとブキャナンが争います。アヨセ・ペレス(33歳、スペイン代表、2028年まで契約)にはバルセロナが解除金3000万ユーロの減額交渉を画策。17歳のMFカルロス・マシア(現在は26番)は、9月1日の18歳の誕生日にファーストチームのプロライセンス(16番)に変更予定。中盤補強のために24番は現在も空き番号となっています。(via Mundo Deportivo)

ヘタフェCF

レアル・サラゴサから24歳の生え抜きMFフランチョ・セラーノを完全移籍(3年契約、2029年まで)で獲得。サラゴサが財政難から給与削減を必要としたことで実現。フランチョは『サラゴサを心から愛しているが、この移籍はクラブの存続と発展にとって必要な選択だった』とメッセージを発信。一方、開幕のアラベス戦で退場処分をめぐりボルダラス監督が主審Manuel Orellanaに『弱虫(cagón)』と暴言を浴びせ、カードでお尻を拭くような侮辱的なジェスチャーを披露。これに対し、新興の審判組合である「AESAF」が公式声明で『審判に対する不当な侮辱とパフォーマンスである』と非難。ボルダラスは『私たちは他チームのように公平に扱われていない』と反発。現在最も選手層の薄いチームは、木曜日にカンファレンスリーグ・プレーオフ(対パルチザン・ベオグラード)を工事中のコリセウムで戦います。フランチョは中盤の主力負傷やウチェの重傷に伴いボランチやSBでの起用が予定。南・北・東スタンドの上部は完成に近づいていますが、メインスタンドの取り壊し作業は続いており、記者席には屋根がなく、ロイヤルボックスも一時的に屋根のないバックスタンドへ移設されます。(via ElDesmarque)

デポルティーボ・ラ・コルーニャ

エルチェとの開幕戦は1-1の引き分け。今夏獲得した37歳FWピエール=エメリク・オーバメヤンが21分に先制ゴールを挙げて鮮やかなデビューを飾り、ファンから「Aurameyang」と愛される。オーバメヤンは『ここのファンは僕をとても温かく迎えてくれ、本当に感謝している』とコメント。76分に同点弾を許しましたが、その起点となった相手コーナーキックがエルチェ側の接触による誤審(ヘルマン・バレラが最後に触ったと誤判されたもの)だったため、VARが介入すべきだったと不満。この引き分けの一方、 Marathón Inferiorに位置するサポーター(Riazor Blues)がクラブの新しい観戦席ポリシーに抗議し、オレンジ色の衣服をまとって沈黙(huelga de animación)を敢行。これに対し、試合後のシモ・ナバロの取材やヒダルゴ監督の会見で、クラブの広報がサポーターの抗議行動に関する質問を『その質問は不適切である』として強制的に遮断。この情報規制にガリシアスポーツ記者協会(Agaxorde)が『プレスの取材の自由を不当に制限した』と公式声明で猛批判。クラブは一部ファンが選手や家族に対し presencialおよびSNS(LINEを含む)で『抗議に同意するよう侮辱や脅迫を繰り返した』として警察に告訴。選手保護のために質問規制を行ったと弁明。(via SPORT)

レアル・オビエド

昨季オビエドとバルサBで21ゴールを記録したFWホアキン・デルガド(契約2028年まで)がサラゴサ(1.a RFEF)へ完全移籍。中国のGZ-Power FCからのオファーを断り、国内でのプレーを優先。オビエドは一部保有権のパーセンテージを保持する。カレロ監督がホアキンよりもビクトル・ミンゴを評価したため。22歳のナイジェリア人DFチュクウマ・エゼは契約を2029年まで延長した上で、ビジャレアルBにレンタル移籍(買取オプション付き)。給料が高すぎるルカ・イリッチ(MF)は放出に向けて別調整中。セルタからレンタルしたカルロス・ドミンゲスのほか、アリツ・アルダソロ、エスタニス・ペドロラら新戦力14名の登録作業を無事に完了。カレロ監督の構想外となっているブランドン・ドミンゲス(背番号25、2028年契約)はリハビリ中。若手のディエギート・メニェンデスはカンテラ枠で登録されたものの、怪我人が多かった開幕のグラナダ戦でも起用はされませんでした。(via SPORT)

RCDマジョルカ

昨季 Son Moixでのビジャレアル戦でデビューを果たしたカンテラ出身の若き右サイドバック、ミゲル・カラタユがチームの主役に躍り出ました。ルイス・ガルシア監督はプレシーズンのアル・ファティ戦やPSG戦(クヴァラツヘリアを完璧に抑えた)に続き、開幕戦のバジャドリード戦でもマテウ・ジャウメをベンチに置き、カラタユを先発起用。カラタユはロングパスから相手裏を完璧に取り、Luvumboに決定的なラストパスを配給(Acevesのファインセーブで得点ならず)するなど抜群の活躍。警告により68分に交代したものの、監督から大きな賛辞を獲得。マジョルカでの立場を失ったジャウメの放出を検討する一方で、アルメリアから復帰したアルナウ・プッチマル(右SBやウイングで起用可能)がカラタユの挑戦相手となります。クラブはカラタユを将来の財産として見据えています。(via SPORT)

セルタ・デ・ヴィーゴ

2026年1月にラツィオから獲得したウルグアイ代表MFマティアス・ベシーノ(34歳、契約2027年まで、怪我が多く公式戦12試合、492分のみ出場。給料削減のための構想外)の放出に向けて調整中。ベシーノはウルグアイで膝の関節鏡手術を受ける予定で、復帰は2027年初頭となり、クラブと契約解除によるフリー退団について交渉しています。セルタの中盤はミゲル・ロマン、アレイシュ・フェバス。イライクス・モリバも給料削減の観点から売却ターゲット(モリバとベシーノが去ればカンテラのウーゴ・ブルシオやアンタニョンがトップ昇格へ)。セルタは既に9選手(マーク・ビダル、リスティッチ、アイドゥが無所属。ダミアン・ロドリゲスがカディスへ、カルロス・ドミンゲスがオビエドへ、ウーゴ・ソテロがレバンテへ、ウナイ・ヌニェスがエスパニョールへ、それぞれレンタル。セルビがロサリオ・セントラルへ、ミンゲサがパレスへ完全移籍)を放出。ジローナのツィガンコフ(800万ユーロ要求)獲得に向けて、本人の減給同意を得てジローナと最終交渉。さらに、バレンシアのアンドレ・アルメイダを約300万ユーロで獲得することに合意しました。(via SPORT)

【本日の総括】

各チームが開幕戦に向けて慌ただしく動くなか、スタジアムの安全問題やピッチの芝生トラブル、さらにはツィガンコフやフリアン・アルバレスなどの移籍をめぐる確執や内紛など、ピッチ内外で劇的なドラマが渦巻いています。主力売却や巨額資金を投じた補強、そして有望な若手の台頭により、各チームが新たな時代に向けた一歩を踏み出しています。