アトレティコ・マドリード

フリアン・アルバレスを巡る騒動は、ついにピッチ外で深刻な局面を迎えています。バルセロナ移籍を熱望するフリアンは、水曜日の午前中に行われたトレーニングを無断で欠席しました。クラブ公式は『選手が昨夜から体調を崩し、インフルエンザのような症状に悩まされているため』と説明していますが、サポーターからの激しいブーイングやバルサ移籍を頑なに拒絶するミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOへの不満など、精神的にも追い詰められ『心身ともに疲れ切っている』状況であると周囲は漏らしています。アーセナルも獲得に向け動いており、ミケル・アルテタ監督が本人に直接電話をかけたものの、フリアンはイングランドへの復帰を望んでおらず、着信を拒否しました (via ElDesmarque)。この泥沼化に対し、これまでバルサへの売却を一切認めなかったヒル・マリンCEOやマテウ・アレマニーSDの強硬姿勢に対し、アポロなどの主要株主や一部の取締役、さらにはディエゴ・シメオネ監督さえも『これ以上不満を抱えた選手を抱えるくらいなら、バルサの条件をのむべきだ』と軟化し始め、フロント内で深刻な意見対立が生じています (via SPORT)。さらに、チームの和を乱しかねないこの騒動に対し、ロッカールーム内でも選手たちの間に不快感が広がりつつあります (via SPORT)。

このような中、シメオネ監督はアレクサンダー・セルロートの筋肉負傷による離脱を受け、本来ウイングであるアデモラ・ルックマンをセンターフォワードとして起用し続けており、ルックマンに対して『本来の場所ではないのに、チームのために必死に体を張ってくれて本当にすまない』と謝罪したことを明かしました。ルックマンは泥臭く体を張る役割に苦しんでおり、シメオネは一刻も早く前線の補強を完了させ、彼を本来の1対1で勝負できるポジションに戻したいと切望しています (via Mundo Deportivo)。なお、ピッチ外の明るい話題としては、レアル・マドリードがマドリードGPの新規スポンサーに就任したことで、以前からローカルイベントサポーターを務めていたアトレティコと共に、スタジアムであるリヤド・エア・メトロポリターノをコンサート会場や物流拠点として活用し、モータースポーツを首都全体で盛り上げていく取り組みが発表されました (via MARCA)。

レアル・ソシエダ

今夜21時、サンティアゴ・ベルナベウで行われるレアル・マドリードとの開幕延期分の一戦に向けて、ペレグリーノ・マタラッツォ監督は手の内を一切明かしていません。最大の注目はエースの久保建英であり、マドリードの強固な左サイドを崩す切り札として先発出場が予想されています。チェルシーからマドリードに加入したMarc Cucurellaとの激しいマッチアップが見込まれる中、地元メディアは久保に対して『川崎の地震(Takefusa Kubo)の揺れが再び相手エリアを襲う必要がある。デビュー戦で見せた彼の圧倒的なデズボルデ(突破力)は健在であり、今夜もその再現が期待される』と、その破壊力に絶大な信頼を寄せています (via Noticias de Gipuzkoa)。

一方で、ワールドカップ決勝から戻ってきたミケル・オヤルサバルの先発起用については、マタラッツォ監督は『相手に攻撃の意図を読ませる利点を与えるだけなので、スタメンはピッチで確認してほしい』と会見で煙に巻きました。もしオヤルサバルがベンチスタートであれば、ベティス戦で精彩を欠いた新戦力オーリ・オスカルソンが引き続き前線を務めることになります。また、試合前にはW杯優勝メンバーであるオヤルサバルとククレジャの2人にスタジアム全体からオマージュが捧げられる予定です (via Marca)。市場の動きでは、DFママドゥ・サールの獲得が未だ登録に間に合わず、センターバック不足を放置し続けたエリック・ブレトスSDの『怠慢さ』に対して地元記者の間で厳しい批判が相次いでいます。さらに、ソシエダのサポーターは今季のヨーロッパ登録料(ボノ・エウロパ)が年会費の3分の1も値上げされたことに激怒しており、クラブとの間に不穏な空気が漂っています (via Noticias de Gipuzkoa)。

バレンシアCF

ジローナから獲得したArnau Martínezが、ついに水曜日の午前4時に車でバレンシアに到着し、午前9時30分にはパテルナの練習場に姿を現しました。契約内容は2031年までの長期契約で、移籍金は固定500万ユーロに変数100万ユーロを加えた約600万ユーロで、ジローナ側は将来の売却時に10%を受け取る権利を留保します。年俸は初年度の250万ユーロからスタートし、最終5年目には300万ユーロまで昇給する見通しです (via SPORT)。カルロス・コルベラン監督は、ベティス戦での敗北後に『アルナウの獲得は間近に迫っており、これで守備の補強は完了する。次は前線の獲得に全力を注ぐ』と話し、今週末に控えるデポルティーボ戦(リアソール)で、負傷したデ・ハースの代役としてアルナウを3バックの右センターバックに据え、即座に実戦投入する意向を示しています (via ElDesmarque)。

昨日のベティス戦での黒星(0-1)の際、ホームのファンから激しいブーイングが飛んだことに対し、新加入のパブロ・マフェオは『ファンの苛立ちは痛いほど理解できる。しかし、チームとファンの間に亀裂が生じるのが一番危険だ。私は Mallorca時代に同じことを経験したが、それは本当に最悪のシナリオだった。今は全員が一つになるべきだ』と強く懇願しました (via Estadio Deportivo)。キャプテンのペペルも『2戦ノーゴールという結果に対して得点力が足りないのは事実だが、これは前線だけでなく全員の責任だ。ベティス戦では確かにリスクを負って前に進む姿勢を示せたし、リアソールでの復活に向けて下を向く必要はない』と、バレンシアの復調を信じています (via ElDesmarque)。なお、カンテラ出身のDFルーベン・イランソは、契約を解消し移籍金ゼロ(次回売却時の25%の権利と優先交渉権をバレンシアが保持)でリアル・サラゴサに3年契約で加入することが決定し、水曜日の朝に Zaragozaへ旅立ちました (via SPORT)。

レアル・ベティス

バレンシア戦で後半83分に見事な左足ボレーを叩き込み、チームを開幕2連勝へと導いた20歳の生え抜きFWパブロ・ガルシアに熱い視線が注がれています。セビージャの空港では、彼のプロ初ゴールに涙を流した母親のマリベルが息子を温かいハグで出迎え、父親のラモン・ガルシアも『15年間をベティスの下部組織で過ごし、ついにこの日が来た。息子から贈られた抱擁を貰えただけで、もういつ死んでも悔いはない』と感極まってコメントしました。しかし、この劇的弾の余波を受け、水曜日からハル・シティとの移籍交渉が急激に再開されています。ベティスは最初の500万ユーロ(保有権50%)のオファーを却下しましたが、ハル・シティ側は条件を引き上げて再アプローチ中であり、ベティス側は最低でも800万ユーロ以上の売却益と将来のパーセンテージ確保を要求しています。パブロ本人は給料が数倍になるプレミアリーグ移籍を望んでおり、ラモン氏も将来については『今日彼はここにいて得点した。明日の練習に向かう。それだけだ』と語り、移籍の可能性を否定しませんでした (via Mundo Deportivo)。

また、中盤のセバージョスやアムラバトを獲得するためのサラリーキャップを空けるべく、スポーツディレクターのマヌ・ファハルドはロサーダやデオスサ、そしてパブロ・ガルシアを含む人員整理を最終週で一気に進めようとしています。補強面では、マルセイユのBチームに所属する18歳のフランスU-19代表FWアントワーヌ・バレロ(昨季ユース等で32試合23ゴール)の獲得を狙い、プロ契約を結んでいない彼の契約状況を利用して強奪を画策していますが、ランスやトロワも争奪戦に加わっています (via Estadio Deportivo)。なお、昨日の勝利によりマヌエル・ペレグリーニ監督はベティスでのラ・リーガ通算100勝を達成。2020年の就任以来、リーグ230試合目での偉業達成であり、セビージャの伝説 Serra Ferrerの78勝を大きく更新し、クラブ史における不動の地位を証明しました (via SPORT)。

セヴィージャFC

移籍市場最終週を前に、放出のキーマンと見られていたスエード代表MFルーベン・バルガスのギリシャ・オリンピアコスへの移籍劇(セビージャは1500万ユーロを要求)に急展開がありました。火曜日の夜、セリエAのボローニャが突如として割り込み、アタランタ移籍に近づくジョナサン・ロウの後釜としてバルガスの獲得に関心を示し、セビージャに打診を行いました。選手本人にとってはCLに出場できるボローニャは非常に魅力的な選択肢ですが、セビージャはアトレティコ戦までにサラリーキャップに余裕を持たせるため、最も条件の良いオファーを出すクラブへ即座に売却したい構えです。なお、バルガスは火曜日は個人練習でしたが、水曜日のサンチェス・ピスフアンでのチーム練習には通常通り合流しました (via Estadio Deportivo)。

怪我人の状況としては、DFファン・イグレシアスが練習冒頭の Luis García Plaza監督のトークのみに参加し、その後はロッカールームへ戻り別メニューでの調整となったため、週末のアトレティコ戦への出場は不透明です。一方、出場停止だったキケ・サラスはアトレティコ戦で復帰可能となっています。また、新戦力のスコットランド人FWロビー・ユアの入団会見が執り行われ、スポーツディレクターのホセ・イグナシオ・ナバロは『他クラブが我々を大幅に上回る好条件を提示してきたため、一時は獲得が極めて困難だったが、選手がセビージャのプロジェクトに大きな信頼を寄せてくれた』と、熱い争奪戦の裏側を告白しました。ユアは『スペインのフットボールのレベルはスウェーデンより遥かに高く、セビージャの暑さにも適応しようと必死だ。言語も3、4ヶ月勉強しており、早くピッチで貢献したい』と非常に謙虚かつ力強く語りました (via SPORT)。さらに、元セビージャのアイトール・オシオは『私は生涯アスレティック・ビルバオの人間だったが、セビージャでタイトルを掲げた日々を通じて、完全にセビジスタの血が流れるようになった。現在のクラブの混迷した経済状況を見るのは本当に耐えがたく、胸が痛む』とクラブへの変わらぬ愛と悲痛な思いを吐露しました (via Estadio Deportivo)。

アスレティック・ビルバオ

前節セビージャ戦でDFユーリ・ベルチチェが受けてしまった一発退場について、審判技術委員会(CTA)の検証プログラム『Tiempo de Revisión』は『セビージャのシエラはすでにボールコントロールを失っており、決定的な得点機会の阻止には当たらない。主審の Soto Gradoはレッドカードではなく直接フリーキックのみを宣告すべきであり、VARが介入すべき明白な誤審だった』と非公式に非を認めました。しかし、元審判のイトゥラルデ・ゴンサレス氏は『法的な規定上、CTAがのちに誤審を認めたとしても、決定した出場停止処分を覆すことは一切不可能であり、ユーリは次のバルセロナ戦に出場できない』と解説しました。これに対しユーリ本人は『映像を見て彼らの検証を読んだ後では、怒りと痛みがさらに増す。私とチームが12分から1人少ない状態で戦わなければならなかった代償は100%不当だ。そして、次の大一番に出られないのが私自身だというのは実に嘆かわしい!』と、SNS上で激しい怒りのメッセージを綴りました (via ElDesmarque)。

この事態に対し、ジャーナリストのロベルト・ゴメス氏も『今すぐこのバカげた検証システムを廃止すべきだ!私がアスレティックの役員なら即座に裁判所に訴えを起こしている。これは審判の準備不足を隠すための欺瞞に過ぎず、許されるものではない』と、メディアを通じて激しいトーンで糾弾を行いました (via MARCA)。

ラシング・サンタンデール

レアル・マドリードが強烈な引き抜きを見せている19歳の期待のMFセルヒオ・マルティネスの去就について、スポーツディレクターのチェマ・アラゴンは、マドリードのスカウト陣から『(本人が)移籍を拒んでいるようだ』と驚かれたエピソードを暴露しました。アラゴン氏は『セルヒオは骨の髄からのラシングサポーターだ。彼はお金ではなく、1部昇格を果たしたこのクラブでレギュラーとしてプレーし続けるというスポーツ面での価値を最優先にしており、マドリードからの好条件に対しても真剣に悩んでいる』と明かし、引き留めに全力を尽くす姿勢を示しています。同様にアトレティコからアプローチを受けている下部組織のホルヘ・サリナスも、同じく残留を希望する強い愛着を見せています (via ElDesmarque)。

また、中盤の新たな盾として、カリアリから22歳のU-21イタリア代表MFマッテオ・プラーティのローン獲得(買い取りオプション付き)を正式に発表しました。プラーティはセリエAで通算71試合、コパ・イタリアで6試合の豊富な経験を持っており、アラゴンSDは『今年の6月2日から話し合いを重ね、獲得を辛抱強く待っていた』と語りました (via MARCA)。なお、セグンダの多くのクラブから熱視線を浴びているFWフアン・カルロス・アラナについて、アラゴンSDは『彼は1部の選手だと豪語しているが、今は実力でそれを証明する段階だ』と述べ、現在チームの第3フォワード扱いであるアラナに対し、チャンスを掴み取るようハッパをかけています (via ElDesmarque)。

RCセルタ・デ・ヴィゴ

金曜日にモナコで行われるヨーロッパリーグの組み合わせ抽選を前に、セルタはポット3(ボモ3)に入ることがほぼ確実となりました。シミュレーションの結果、プレミアリーグのボーンマスやサンダーランド、さらには元セルタのオスカル・ミンゲサが所属するクリスタル・パレスといったイギリス勢との対戦確率が42%と極めて高くなっています。ポット1にはレヴァークーゼンやユヴェントス、ミランなどの強豪が控えており、非常にスリリングな戦いが予想されます (via SPORT)。戦力面では、PSVから600万ユーロ以上を投じて獲得した左ウイングのクハイブ・ドリオゥエシュが加入。スピード、1対1の突破力、背後のスペースへのランニングを武器とする24歳に対し、クラブは『クラウディオ・ヒラルデス監督のシステムに完璧にフィットするアタッカーだ』と大きな期待を寄せています (via SPORT)。

バレンシアのMFアンドレ・アルメイダの獲得交渉は、バレンシア側の要求額が高すぎるため膠着状態に陥っています。ヒラルデス監督は中盤の補強を熱望していますが、不調に終わった場合に備えて、プレシーズンで素晴らしいパフォーマンスを見せた下部組織のウーゴ・ブルシオとアンドレス・アンタニョンの2名をトップチームの中盤に引き上げる「プランB」を用意しました。これはクラブに対する無言のメッセージでもあります (via ElDesmarque)。また、DFハビ・ルエダのノッティンガム・フォレストへの完全移籍が決定寸前となっており、契約解除金に満たない金額、かつ保有権の50%をレアル・マドリードが持っているため、セルタへの実入りはわずか半分となります。しかし、トルコから『ベシクタシュがMarc Casadóやイライクス・モリバにオファーを提示した』との報道があり、モリバが売れればハビ・ルエダの流出を防げる「最後の鍵」になるのではないかと、地元メディアは期待を寄せています (via ElDesmarque)。なお、元選手のホザベド・サンチェスは、カンテラ選手を60%〜70%も起用し、誰が出ても同じプレースタイルを維持できる現在のセルタについて『私はヒラルデスのフットボールに完全に恋をしている』と称賛しました (via Estadio Deportivo)。リザーブチームのセルタ・フォルトゥナも、セグンダのアンドラ戦で0-2から4-2の劇的逆転勝利を収め、年間10回目のビハインドからの逆転勝利を達成。これまでの逆転リーグ記録を塗り替え、まさに『逆転こそがお家芸(costumbrismo)』の執念深い強さを見せています (via SPORT)。また、地元ファンが制作したAspasの誕生日記念曲「Sempre Iago」が『バライードスがある限り、君の名は響き続ける』という感動的な歌詞でセルティスタの間で大バズりしています (via SPORT)。

デポルティーボ・ラ・コルーニャ

今夏の大型補強の「最後のピース」として、ウエストハムを退団しフリーエージェントとなっていた30歳の元スペイン代表FWアダマ・トラオレが水曜日にラ・コルーニャに到着し、メディカルチェックを済ませて正式にサインを行う予定です。これにより、2021-22シーズン後半にバルセロナの攻撃を牽引した「アダマの突破からオーバメヤンが仕留める」という、サポーター興奮のコンビがリアソールで再現されます。アダマは、同じくフリーだったドリオゥエシュに次ぐ強力な補強となります (via SPORT)。

ただし、アダマの加入によってデポルティーボのサラリーキャップ(許容年俸枠)は限界近くまで圧迫されています。スポーツディレクターのフェルナンド・ソリアーノは、バルシアの退団によって手薄となった守備陣のために『新しいセンターバック』と『経験豊富な6番(守備的MF)』を獲得できるよう、サラリー枠の「やりくり(encaje de bolillos)」に頭を悩ませ、市場最終盤でのもう一つの大仕事を画策しています (via ElDesmarque)。なお、開幕2試合で2ゴールを挙げているエースのオーバメヤンは、150万ユーロでの獲得ながら、すでに金額以上のパフォーマンスを見せてチームの牽引役となっています (via SPORT)。

ビジャレアルCF

アンデルレヒトから1500万ユーロで獲得した22歳のカナダ代表MFネイサン・サリバが、水曜日に無事スペインへ到着。午前中に練習場「ホセ・マヌエル・リャネサ」でチームの全体トレーニングに合流し、現地時間12:00から入団記者会見を行いました。サリバはCFモントリオール時代からクラブのスカウト網に長年マークされていた「最優先ターゲット」であり、ハイチ国籍を保有しているためEU外外国人枠を消費しません。イニゴ・ペレス新監督が追求する「ハイプレッシングと縦への素早い推進力」に最も必要な『走れる脚と強固なスピード』を備えており、早ければ金曜日のアラベス戦に即座に帯同する予定です。また、これに伴い、構想外となっていたDFウィリー・カンブワラのセスク率いるイタリア・コモへの買い取りオプション付きローン移籍の書類手続きが完了し、まもなく正式発表される運びです (via SPORT)。

金曜日に対戦するアラベスのホーム、メンディソロサは、ビジャレアルにとってリーガ史上最も苦しんできた『地獄の門(鬼門)』として知られています。対戦成績は14試合で3勝3分8敗、勝率はわずか21.4%に留まり、2020年を最後に同スタジアムで勝利から遠ざかっています。今年3月13日の前回対戦でも非常に厳しい試合を強いられ、後半97分にニコラ・ペペが放った起死回生のスーパーボレーで1-1と、辛うじて勝ち点1を持ち帰った過去があり、サリバを即戦力として投入してこのジンクスを破る決意を固めています (via SPORT)。

RCDエスパニョール

モンチSD(ゼネラルスポーツディレクター)が手がける今夏最大のターゲット、バイエルン・ミュンヘンからのFWブライアン・サラゴサ(1年レンタル、約800万ユーロでの完全買い取り義務付き)の獲得合意はすでにメディカルチェックを通過し、正式サインを残すのみの最終調整段階に入っています (via ElDesmarque)。一方で、右のユーティリティであるルーベン・サンチェスが、プレシーズンの開幕から2試合連続で一度もメンバーから外されるという冷遇を受けており、今夏中のレンタル移籍での退団が決定的な情勢となりました。

ルーベンが退団した場合、エスパニョールの右サイドバック(または右ウィングバック)を務められるプロ登録選手は、現時点でオマール・エル・ヒラリただ1人となってしまいます。そのため、モンチSDはサラゴサの獲得業務と並行して、移籍市場閉幕までのわずか1週間で、新たな右ディフェンダーの緊急補強に向けた作業を水面下で急ピッチで再始動させています (via SPORT)。

UDラス・パルマス

前節アルバセテ戦の後半93分、劇的な決勝ゴールで勝利を飾ったピッチ上に、クラブ史上3番目に若い「16歳でのプロデビュー」を果たしたカンテラの超新星FWラファ・クルスが誕生しました。母親のマリオラさんは『スタジアムで彼の名前がコールされ、温かい大歓声に包まれた瞬間は、涙が溢れて止まりませんでした。まだ本当にただの子供なのに、信じられない夢の中にいるようです』と感極まって独白しました。実はラファは、カデット時代にマドリードの下部組織に引き抜かれた過去があります。しかし、非常に絆の強い双子の兄弟であるホルヘと離れる生活に精神的に耐えられず、『ラス・パルマスにどうしても戻りたい、兄のそばにいたい』と母親に泣きながらメッセージを送り、自らの意思で戻ってきた経緯があります。その決断を支えたのは、現在、膝の怪我から復帰を目指しているホルヘであり、ラファがデビュー戦の後に最も最初に行ったのは、愛する兄に試合のユニフォームを手渡すことでした。

現在、トップチームのキャプテンであるアレックス・スアレスは、ラファ・クルスを『自分の養子(息子)』のように溺愛しており、練習場でも常に自分の隣に座らせて熱心にプロとしての心得を伝授しています。マドリードのスカウトであるシスト・アルフォンソ氏は『彼の予測不能なカットインや仕掛ける姿勢、不敵な表情は、かつてカンテラから衝撃を与えた若き日のヘセ・ロドリゲスを完全に彷彿とさせる。近いうちに世界中から獲得オファーが押し寄せるはずだ』と太鼓判を押しています (via MARCA)。

マジョルカ/マラガCF

夏の市場の最終盤で、元セビージャのベテランMFネマニャ・グデリの獲得を巡り、凄まじい「ハイジャック(強奪)劇」が発生しています。1部復帰を果たしたマラガのロレン・フアロスSDは、ディフェンダーもこなせる強力な中盤の軸としてグデリを最優先ターゲットに指定し、本人もセビージャの自宅に近く、慣れ親しんだアンダルシア地方でのプレーを強く望んでいたため、マラガ入りは秒読み段階とされていました。しかし、ここにマジョルカが突如として介入し、マラガでは到底太刀打ちできないほどの超好条件(2年契約の高額オファー)を提示して強引に合意を奪おうとしています。

グデリ自身は現在もセビージャ近郊に留まることを希望しているためマラガが優勢とされていますが、マジョルカの強烈な資金攻勢により交渉は極限まで緊迫しています。フアロスSDは、ダニ・サンチェスが抜けた左サイドバックの補強と並行して、グデリの獲得を死守するために必死の説得を続けています (via ElDesmarque)。

レバンテUD

厳しい財政状況を抱えるレバンテは、クラブの会計状況を健全化(サラリーキャップの枠と現金を確保)するため、今夏の下部組織の至宝カルロス・アルバレスを売却することを決断しました。カストロ監督がオサスナとの開幕戦で彼をベンチに置き温存した理由はこれであり、現在オサスナ、ラージョ、バレンシアが彼の獲得に向けて激しいアプローチを行っています。

一方で、カルロス・エスピー(レアル・マドリードへ移籍)やマティアス・モレノなどの主力流出によって生じた穴埋めとして、カストロ監督は市場の残り1週間で『どうしても新しいセンターバックと、得点力のあるストライカーを補強してほしい』と強化部に渇望しており、アルバレスの売却によって得た資金を補強に回すための緊迫した交渉が続いています (via MARCA)。

デポルティーボ・アラベス

金曜日にホームで迎えるビジャレアル戦に向け、チームはメンディソロサでの過去の圧倒的な有利なデータ(ビジャレアル相手のホーム勝率が非常に高い)を背景に、強い自信をのぞかせています。

さらに、フロントは移籍市場の閉幕を前に他クラブから強烈なアプローチを受けている中盤の要アントニオ・ブランコと、DFアンヘル・ペレスの2名について『何があっても手放さない』と頑なに売却交渉のドアを閉め、市場をほぼ完了させる方針を固めました。主力流出を徹底的に防ぐことで、安定したチームビルディングに成功しています (via MARCA)。

ヘタフェCF

サラゴサから驚くほどの安価で獲得した元サラゴサ主将のMFフランチョ・セラーノが、早くもボルダラス監督のシステムに欠かせないパーツとしてヘタフェで大活躍を遂げています。サラゴサ側は財政難から彼の高額な給料を支払うことができず、ヘタフェは実質的に『将来の売却時の30%の権利をサラゴサに残す』という実質ゼロに近い条件で獲得に成功しており、その裏側が改めて浮き彫りとなりました (via SPORT)。

著名なコメンテーターであるトマス・ロンセロ氏は『ボルダラス率いるヘタフェの戦術と、徹底した泥臭いフットボールスタイルは、今季間違いなくリーガの大ブレイクチーム(レベラシオン)になる。他のチームにとって最も厄介な存在になるだろう』と高く評価しました (via SPORT)。

リアル・サラゴサ

チームは深刻なトラブルに見舞われています。今夏の新加入選手として大きな期待を集めていた Emil Hanssonが、個人的かつ家庭内の深刻な理由により『プロとしての活動を一時休止し、家族との時間を優先したい』とクラブに直訴し、電撃的に契約を解除して退団しました。サラゴサ側は『アスリートの人間的な福祉を最優先する』としてこの申し出を全面的に尊重し、迅速に契約解消に応じました (via ElDesmarque)。これにより、補強計画は狂いが生じ、ベティスの下部組織出身MFボルハ・アロンソの獲得に向けて、買い取りを希望するサラゴサと、レンタルに留めたいベティスの間で緊迫した交渉が続けられています (via ElDesmarque)。一方で、バレンシアからカンテラの主将だったルーベン・イランソの獲得に合意。水曜日にサラゴサへ到着し、3年契約を結ぶ予定です (via SPORT)。

しかし、近年サラゴサが財政難からカンテラーノ(Franchoを Getafeへ安売り、Lisoを Mallorcaへ50万ユーロでレンタル、Ale Gomesを Veneziaへ200万ユーロで放出など)を二けつ(安売り)で手放し続けている状況に対し、Bobby Aitkenhead新オーナーが掲げる『カンテラ重視の育成プロジェクト』が事実上崩壊しているとして、地元サポーターの間で非常に強い不満が渦巻いています (via SPORT)。また、元所属GKのエステバン・アンドラーダ(現在メキシコ・モンテレイ)が、サラゴサ時代に Jorge Pulidoにパンチを浴びせて13試合の出場停止処分を受けた件について『あの過酷な数ヶ月間、サラゴサのフロントは私に対して何の上訴や法的サポートもしてくれず、完全に見捨てられた』とメディアで告白し、サラゴサ側の不親切な対応に対して強い不満を口にしました (via SPORT)。

テネリフェ

まもなく40歳を迎える大ベテランFWエンリク・ガジェゴと、30歳のMFナチョ・ヒルによるコンビが、セグンダで信じられないパフォーマンスを維持しています。開幕から2試合、テネリフェは2連勝で単独首位に立っており、そのすべてのゴールが『ナチョ・ヒルのアシストからエンリク・ガジェゴが完璧に仕留める』という、全く同じ美しいシチュエーションで生み出されました (via SPORT)。

ガジェゴはプロ入りが32歳と非常に遅咲きのキャリアですが、テネリフェでの通算ゴール数を57まで伸ばし、クラブの偉大な伝説であるロメル・フェルナンデスの63ゴールまであと「6」に迫っています (via MARCA)。引退について聞かれたガジェゴは『まだまだ終わりは先だ』と笑顔で答え、その衰えぬ得点への執念を見せつけました (via SPORT)。

カステリョン

開幕を前にして、エースとしてチームを牽引するはずだったデンマーク人FWアダム・ヤコブセンが、前節の練習中のウォーミングアップで筋肉の「ピリッとする痛み(負傷)」を訴え急遽離脱しました。Pablo Hernández監督は月曜日のセルタFortuna戦に向けて、彼の状態を毎日慎重に見極めています (via SPORT)。

また、前節サバデル戦で急造センターバックとして素晴らしい無失点防衛を見せたフランス人DFジェレミー・メロが、42%という圧倒的な得票率でサポーター投票のMVPに輝きました (via SPORT)。現在、チームは夏の市場最終週に向けてアトレティコから獲得したイリアス・コスティスの登録(背番号3を予定)を急ぐため、ドウグラス・アウレリオやティンチョらの放出先を探し、年俸枠を空ける整理作業に追われています (via SPORT)。

コルドバ

守備陣のパフォーマンス向上を目指し、ADOデン・ハーグの26歳のベルギー人DFマッテオ・ワーム(189cm、左利き)の獲得交渉を開始しました。しかし、ヒホンやフランスのブレストなどのライバルも追跡しています (via SPORT)。

また、Ignasi Vilarrasaが Burgosへ退団した左サイドバックのポジションについても補強を模索していますが、強化部は『パニックになって適当な選手を獲る(パニックバイ)くらいなら、既存のタセンデらを信頼して一切補強はしない』と冷静さを貫いています (via SPORT)。

カディス

昨シーズンは右膝の重傷によって1分もピッチに立てず苦しい1年を過ごしたベテランDFファリですが、レンタル先のヘレスでのプレシーズンマッチ、ロテーニャ戦において、完璧な軌道を描いた芸術的な「直接フリーキック」を叩き込み、見事な復活をアピールしてサポーターを沸かせました (via MARCA)。

【本日の総括】

移籍市場の閉幕まで残り1週間を切り、ラ・リーガの多くのチームがサラリーキャップのやりくり(encaje de bolillos)や人員整理、あるいは劇的な強奪劇の渦中にあります。アトレティコ内でのフリアンを巡る深刻な対立、バレンシアのアルナウ獲得完了と下部組織キャプテンの放出など、最終週のドタバタ劇は各チームのシーズンを左右する決断に満ちています。ピッチ上での延期分マドリード戦に臨む久保建英、そして遅咲きの伝説を目指すテネリフェのガジェゴなど、スペインフットボールの深みを感じさせるストーリーは、この過酷な移籍市場の喧騒を越えたピッチの熱狂で証明されるでしょう。