2030年W杯決勝の座をかけたカサブランカとの争いとFIFAの見解

レアル・マドリードの本拠地サンティアゴ・ベルナベウは、2030年ワールドカップの決勝開催地の本命とされてきたが、ここにきて激しい政治的な綱引きに巻き込まれている。

イギリス紙「タイムズ」が、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が次期会長選挙での支持を獲得するため、モロッコ(カサブランカで建設中の11万5000人収容の巨大なハッサン2世スタジアム)での決勝開催を非公式に約束したと報じ、スペインサッカー界に激震が走った。これに対し、FIFAはラバトでの会議を終えた後、EFEの取材に対し、この報道は『虚偽で誤解を招くもの』であると公式にデマを否定。決勝の開催地は『適切な時期に決定される』と火消しに走った。インファンティーノ会長は7時間以上に及ぶ会議の後、メディアへの声明を一切避けて車で立ち去ったが、マドリード側はベルナベウが世界最高の舞台として決勝を開催すべきだと主張を続けている。

この裏で、元レアル・マドリードのレジェンド、ルイス・フィーゴ氏がインファンティーノ会長の汚職やW杯の商業権の民営化を激しく非難し、デイリー・メール紙で公開書簡を寄せて辞任を求めた。フィーゴ氏は『FIFAの諸問題について10,000ワードを書くこともできるが、解決策はただ一つ。インファンティーノは去るべきだ。私は人生を通してフットボールを愛してきた。20年間プロ選手として戦い、キャリアの中で多くのシニョーレ(不届き者)たちに遭遇してきたが、この10日間に明るみに出たものは、これまで目撃した中で最も卑劣で、欺瞞に満ち、臆病で利己的な振る舞いだ。このようなことを行う男は、このスポーツの過去の遺物であり、未来に居場所を持つべきではない。もしこのプロジェクトがそれほど素晴らしいものなら、なぜこれが最終的にあなたに年間3000万ドルの給与をもたらすという事実を最初から正直に説明しなかったのか?不透明な時点から、それは良いアイデアでも、堅実な取り組みでもなかった。ワールドカップの持ち分を売却すれば、それを永遠に失い、後継者たちからワールドカップを奪うことになるという説明をしなかったことも不誠実だ。ワールドカップの運営をワシントンの友人に皿に載せて引き渡した後に、あなたの給与が5倍になるような仕事を与えられるということを言わなかったのも不誠実だ。彼の尊厳を救うには遅すぎるが、フットボールを救うには遅すぎない。彼は今すぐ辞任すべきだ』と怒りを爆発させ、マドリードの聖地ベルナベウを守るためのピッチ外の闘いもまた熱を帯びている。(via Esport3 / Mundo Deportivo / SPORT / MARCA / ElDesmarque)

【本日の総括】

モウリーニョ新監督のもとで新たな黄金期を築くべく、レアル・マドリードはかつてない激動の夏を過ごしている。ピッチ上ではヴィニシウスの契約更新をめぐる年俸交渉とSNSの全消しという不可解な動き、およびクラブ史上最高額となる1億4000万ユーロでのヤン・ディオマンデ獲得合意など、トップクラスのマネーとスターの思惑が交錯するドラマが繰り広げられている。さらに、カンテラーノたちの相次ぐフラムやフィオレンティーナへの売却により1億7800万ユーロもの莫大な収益を計上し、マスタントゥオーノやカスティージャのプレシーズンにおけるPK勝利など、若き才能の育成と未来へのアセット管理も周到に進められている。2030年W杯決勝の座をかけたベルナベウとモロッコの政治的争いも含め、世界最高のクラブであり続けるためのピッチ外の戦いは、リーグ開幕を前にしてすでに最高潮に達している。