新星エンドリックの不屈の決意:休暇短縮での合流とゴール、激化する前線の争い
レアル・マドリードの未来を担うブラジル人FWエンドリックは、モウリーニョ新監督のもとで、不可能とも思える過酷なレギュラー争いに挑んでいる。エンドリックにとってマドリードでの日々は常に試練の連続であり、2シーズン前のカルロ・アンチェロッティ体制下や、昨シーズンのシャビ・アロンソ体制下でも極めて困難な状況に置かれ、今年1月には出場機会を求めてオリンピック・リヨンへの武者修行(期限付き移籍)を余余儀なくされた。しかし、そのリヨンでの活躍が実を結び、ブラジル代表としてW杯本大会の出場メンバーに滑り込むことができた。
今夏、ユース上がりのゴンサロ・ガルシアがフラムへ売却されたものの、エンドリックを取り巻く環境は決して楽なものではない。クラブは新たな「9番」のバックアップとして、レバンテから190センチを超える大型ストライカー、カルロス・エスピを2031年までの5年契約で即座に獲得。さらに右サイドには、前述のヤン・ディオマンデの加入が確実視されている。モウリーニョ監督はエスピの獲得を承認しており、エンドリックに対するクラブと指揮官からのメッセージは「自らの手で這い上がれ」という極めて厳しいものだ。
しかし、ブラジルの神童は簡単に屈するつもりはない。彼は本来与えられていた休暇を自ら大幅に短縮し、他クラブへの再レンタルを完全に拒否してモウリーニョの指導下へと早期に合流した。合流直後でほとんどトレーニングを積んでいないにもかかわらず、フィオレンティーナとのプレシーズンマッチに出場すると、持ち前の嗅覚で見事にゴールを記録。練習中にもモウリーニョ監督から『その調子だ、エンドリック!自分のサッカーを信じろ!』と大声で激励されるなど、指揮官の信頼を確実に引き寄せつつある。ヴィニシウスの退団という万が一の事態が起きない限り前線の過密は解消されないが、彼はマドリードで成功するという強い野心を燃やし続けている。(via MARCA)