史上最高額で合意間近のヤン・ディオマンデ:代理人紛争と契約の全貌

レアル・マドリードは、今夏の移籍市場を揺るがす「銀河系補強」の完了を目前に控えている。獲得ターゲットは、RBライプツィヒに所属する19歳のコートジボワール代表ウイング、ヤン・ディオマンデだ。マドリードはライプツィヒとの間で、移籍金の総額がレアル・マドリードの歴史上最高額となる1億2000万から最大1億4000万ユーロ(ボーナス込み)に達する大型取引で原則合意した。これは、過去にクリスティアーノ・ロナウドの獲得に投じた1億1700万ユーロや、エデン・アザール、さらにはジュード・ベリンガムの1億2700万ユーロ(変動込み)をも大きく上回るクラブ史上最高額の記録更新となる。選手本人とは、すでに2031年までの5年契約に合意している。

マドリードは、一時はパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍寸前だったディオマンデの争奪戦に割って入り、電光石火の強奪劇を演じた。ディオマンデはライプツィヒのオーストリアでのプレシーズンキャンプに参加していたが、感染症による体調不良から回復したばかりで、ようやく練習へ復帰した。ライプツィヒは公式SNSで『ウェルカム・バック、ヤン!感染症を克服し、ヤン・ディオマンデが練習に戻ってきた!』とポストし、さらに練習へと向かう動画も連投して、ディオマンデが未だにライプツィヒの所属であることを強調してマドリードを牽制した。これに対し、ライプツィヒのスポーツディレクター、マルセル・シェーファー氏は『一部の自称移籍専門家たちが、数日前に取引が合意に達したとか、「here we go」と報じているが、それは事実ではない。私たちはまだその段階には達していない』と語り、交渉に慎重な姿勢を保っている。

しかし、移籍を専門とするジャーナリストたちによれば、交渉はすでに決着に極めて近づいており、木曜日にも公式発表が行われる可能性がある。交渉を遅らせていた要因は、ディオマンデの肖像権(画像権利)をめぐる新旧の代理人事務所による泥沼の法的紛争だった。彼の現在の代理人であるロック・ネイションに対し、旧代理人であるマキシデル・マネジメントが訴訟を起こしており、マドリードへの移籍に伴う高額な手数料の分配が争点となっていた。この事態はすでにFIFAの法務部門にも報告されているが、移籍手続き自体を止めるものではなく、マドリードへの加入に向けてFIFAから暫定の移籍証明書(プロビジョナル・トランスファー)が発行されることで解決する見通しだ。モウリーニョ監督は強烈なスピードと突破力を持つサイドのスペシャリストを熱望しており、本命だったマイケル・オリーセ(バイエルン)の獲得に失敗した後、ディオマンデにターゲットを絞って一気に交渉をまとめ上げた。(via SPORT / MARCA / ElDesmarque)