ヴィニシウスのインスタグラム白紙化と契約更新をめぐる緊迫の状況
レアル・マドリードのサポーターの間で今、大きな動揺が広がっている。水曜日の夜、ヴィニシウス・ジュニオールが自身のインスタグラムのアカウントから、レアル・マドリードのユニフォーム姿やブラジル代表の戦闘服姿を含む、これまで投稿していたすべての写真やハイライトを削除し、プロフィール写真さえも消し去って完全な「白紙状態」にしたからだ。この不可解な動きは、選手側とクラブとの間で進められている契約更新のデリケートな局面で起きたため、移籍や更新に絡む何らかのシグナルではないかと噂を呼んでいる。
ヴィニシウスはブラジル代表としてW杯で苦い挫折を味わった後、マドリードに戻りトレーニングを開始して3日目を迎えている。水曜日の午前中には、ヴィニシウスとそのマネージャーであるタタ・ソアレス氏、さらには代理人のフェデリコ・ペナ氏がバルデベバスのクラブオフィスに姿を現し、2027年6月30日で満了となる現行契約の延長交渉についての重要な会合が持たれた。この交渉の歴史を振り返ると、契約更新の話し合いはほぼ1年前から停滞していたが、初期のコンタクト時点で多くの枠組みは合意に達していた。しかし、金銭面での隔たりが最大の障壁として横たわっている。ヴィニシウスと、彼を代表する代理人事務所ロック・ネイションは、キリアン・エムバペと同等となる年間3000万ユーロ(ネット)の給与、および忠誠ボーナスの支払いを要求している。これに対してレアル・マドリードが以前提示した金額は年俸2200万ユーロであり、選手側はこのオファーを一度拒否している。この水曜日の会談において、クラブは以前の条件を改善した最終的な更新案を提示したとされ、関係者の間では前向きな感触が広がっている。ヴィニシウスはこの新たな最終オファーに対し、数日中に自らの決定を下してレアル・マドリードへ伝えることになっている。
一方、モウリーニョ新監督の周辺からは、今日の交渉を経てヴィニシウスの残留に対して楽観的な見方が強まっている。モウリーニョ監督はヴィニシウスを来シーズンのチームにおける最重要の基盤とみなしており、選手本人に対してもその信頼を直接伝えている。ヴィニシウスは公式チャンネルに対し、指揮官とのやり取りを明かし、モウリーニョ監督が自分に対して『モウリーニョ監督は僕に、いつも通り幸せに、楽しく、自分のサッカーをするよう言ってくれた』と語りかけたことを嬉しそうに報告した。さらに、プレシーズンにおける過酷な2部練習の重要性についても語り、『フィジカルをしっかり準備することで、シーズン中に怪我を減らし、全員で戦い抜くことができると思う。昨日はダブルセッション、今日はシングルセッションだった。ジムワークや、最終段階では脚に負荷をかける短いトレーニングをこなした。みんなとても疲れてトレーニングを終えたけれど、今は明日へ向けて休む時間だ。プレシーズンとはそういうものだから、僕たちは準備しなければならない』と意気込みを見せた。
しかし、交渉が長引くほど、来夏のフリー退団のリスクが高まる。契約期間が残り1年を切る来年1月1日には、ヴィニシウスは他クラブと自由に移籍交渉を行う権利を得るため、レアル・マドリードにとって今夏は移籍金を確実に回収できる最後の戦略的チャンスでもある。この状況に目を光らせているのが、ミケル・アルテタ監督率いるアーセナルだ。アーセナルは1億ユーロ以上の巨額の資金を投じる準備があり、ヴィニシウスに対してクラブ最高の年俸とチーム内でのエースとしての役割を約束している。ロック・ネイションのプレジデントであるマイケル・ヨーマーク氏は、マドリードでの首脳会談の直後、自身のインスタグラムに『マドリードの青い空。今日は美しい日だ』という謎めいたメッセージを投稿した。ヨーマーク氏は数日前にもロンドンへ向かう飛行機の写真を投稿しており、アーセナルとの接触を匂わせて周囲をハラハラさせている。
レジェンドたちの見解も二分している。ペジャ・ミヤトヴィッチ氏は『レアル・マドリードが彼に何を提示したかはすでに分かっており、ヴィニシウスはそれを拒否した。この夏の段階で契約が残り1年であることを考えると、この状況全体が、ヴィニシウスが契約更新を望んでいないことを物語っている。もしヴィニシウスが今後4年間のスポーツプロジェクトにとって不可欠な選手であるなら、私は彼が求める3000万ユーロを支払うだろう。もし彼を説得できないのであれば、重要な移籍金、明らかに1億ユーロ以上で売却しなければならない。レアル・マドリードでエムバペに次ぐ2番手である方が、世界の他のどこのチームで1番手になるよりも優れている』と分析し、現実的な決断を促している。
これに対し、ジャーナリストのロベルト・ゴメス氏は、ヴィニシウスの残留を確実視しており、『フロレンティーノ会長も監督もチームメイトもファンも、みんなヴィニシウスの残留を望んでいる。ヴィニシウスはレアル・マドリードに残留する。ヴィニシウス抜きでのレアル・マドリードは考えられない。彼は最高レベルでプレーすることを望んでおり、来シーズンにはフリーになり、1月1日には将来の交渉ができるようになるが、ヴィニシウスがレアル・マドリードを退団することは考えられない。過去にサポーターとの間に多少の不満を感じた瞬間はあったかもしれないが、彼は不可欠な存在だ。レアル・マドリードにおいてヴィニシウス以上のフットボーラーは存在しない。感情の専門家ではないが、情報には詳しい。金銭的な額や権利、およびおそらくキリアン・エムバペと同等の給与を望んでいるのだろうが、ただ一つ明確なのは、彼がレアル・マドリードに残留するということだ』と断言している。ヴィニシウスは早ければ8月8日のハンガリー王者フェレンツヴァーロシュとの親善試合でモウリーニョ体制下でのデビューを飾る予定だ。(via SPORT / ElDesmarque / Estadio Deportivo / MARCA)